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2019.04.13
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残高不足で法人カードの支払いを延滞したとき発生する問題や正しい2つの対処法

このページの目次

クレジットカードの支払いに悩む人

法人カードはさまざまな支払いで役立つため非常に便利です。ですが、その便利さもあって、様々な支払いに用いて総額がかなり大きくなってしまうということも考えられます。

個人のカードの場合も、滞納したら問題ですが、法人カードの場合は、さらに困ったことになるでしょう。ここでは、法人カードの支払いを延滞したことで発生する問題と、その対処法について解説していきます。

年率は最大14.6%!延滞料金の発生

残高不足によって法人カードの支払いを延滞した時、はがきなどで支払いを催促する通知が届きます。この通知に記載してある期限までに支払った場合は、延滞料金・遅延金なしで済ませることができる場合が多いです。

しかし、この通知を無視して延滞し続けた場合は知延滞料金・遅延金が発生することになります。カードのショッピング利用による遅延損害金年率は、最高14.6%と決まっていますが、延滞する日数が長くなればなるほど延滞料金は高くなってしまいます。

延滞料金の計算方法は、

  • (本来払うはずの金額)×遅延損害金年率÷365日×(延滞日数)

となります。

例えば、遅延損害金年率が14.6%の場合に100万円の支払いを30日延滞した場合の延滞料金は、

  • 100万円×14.6%÷365日×30日=12,000円

となり、12,000円も多く払わなければなりません。

延滞金は社長に請求される

法人カードは個人のクレジットカードと違って、代表取締役社長が連帯保証人になる場合が多くなります。

特に、JCBやアメリカン・エキスプレスなどでは、「代表取締役社長が連帯保証人になる」と設定されています。

カードの支払いを無視して、通知が来たり利用停止になったりしても払わないでいると、連帯保証人である代表取締役社長に請求がいってしまうのです。

会社の資金繰りが苦しくなって社長に請求がいくと、社長が個人のお金を会社に貸す形で支払いを済ませる場合があります。これは、最終的に社長個人に請求が来るのならば自分のお金で立て替えておいた方がよいという判断です。

法人カードによっては、代表取締役社長を連帯保証人に設定する必要のないカードも存在します。そのため、そのような法人カードを選んだ場合は、資金繰りが苦しい、残高不足で延滞してしまったという場合でも社長に請求がいくことはありません。

延滞が重なるとブラックリスト入り

ブラックリスト

一回延滞しただけなら問題なくカードの利用を続けることができます。また、延滞しても、通知にしたがって料金を払えば問題はありません。

しかし、通知や連絡を無視して支払いを延滞し続けたり、何度も延滞を繰り返したりしていると、カードの利用停止を受けることになります。

カードの利用停止ということは、カード会社のブラックリストに入れられてしまうということなので、クレジットカードの発行やキャッシングができなくなり、住宅や車のローンを組むことも不可能になります。

一旦ブラックリストに載ると、5~10年はその情報が残ってしまうのでその期間非常に不便な生活を強いられることになります。

2ヶ月(61日以上)カードの支払いを延滞したり、3ヶ月以上連続延滞をしたりするとブラックリストに載るので、うっかり延滞してしまった場合はすみやかに支払いを済ませましょう。

信用情報に傷がつき追加のカード発行が難しくなる

延滞してブラックリストに載らなかった場合でもデメリットがあり、それが信用情報に傷がつくということです。

信用情報とは、クレジットカードやローンなどの信用取引に関する契約内容や返済・支払い状況・利用残高などの、客観的な取引事実を表す情報です。

この信用情報を照合すると、過去の支払いの遅れやローンを延滞した経歴があるということがわかってしまいます。そのため、法人カードの支払いを延滞した場合、追加カードの発行やビジネスローンの利用時に不利になります。

また、一般の法人カードは発行できても、ゴールドカードやプラチナカードなど、ランクの高いカードへの申し込み時に、審査を通過できない可能性が高まってしまうのです。信用情報も、ブラックリストと同じように5年以上時間が経過すれば情報が更新されます。

よって、5年以上前の延滞履歴などは問題ありませんが、5年以内だとカードの審査やビジネスローンに響くので、なるべく延滞はしないほうがいいでしょう。

延滞した時の2つの対処法

誰でも、うっかり残高不足で支払いに間に合わなかったということが起きてしまう可能性はあるでしょう。そんなときの対処法について紹介していきます。

1. すぐにカード会社に連絡を入れる

電話する男性

支払期日が過ぎてしまったら、気づいた時点でまずカード会社に自分から連絡を入れましょう。気づいたら一刻も早く電話を入れてカード会社に相談することで、信用は確保されます。

返済が遅れてしまったということを伝えるという誠実な態度をとることで信頼を維持できるのなら、少しでも早くそのような対応をとることが適切でしょう。もし気づいた時が土日祝日、または夜間だった場合は、翌日や週明けにすぐ電話をかけましょう。

また、もし残高不足による延滞に気づいた時点でお金を持っていた場合、電話でカード会社が指定する口座番号を聞いて銀行振り込みの申請をすることもできます。

会社によっては、指定の期日に再引き落としするというところもあるので、その場合は指定の日までに絶対にお金を入れておきましょう。

他にも、コンビニ払い用の要旨を郵送で送ってくれる会社もあるので、まずは電話で一刻も早く振り込める方法を確認することが重要です。

2. 遅延が発生しないように口座をひとつにしておく

大切な信用を失わないためにも、延滞しないように工夫することをおすすめします。まず簡単にできる対策が、引き落とし口座をメインの口座にするということです。

あまり使っていない口座を引き落とし口座にすると、残高が少ないまま放置していることもあるので、残高不足の延滞になりやすくなります。

給料が振り込まれる口座とカードが引き落とされる口座を一つにしておくことで、管理もしやすくなるうえに、残高不足で延滞という事態も避けやすくなります。

どうしてもサブ口座をカードの引き落とし口座にしたいという場合は、事前に多めの余剰資金を振り込んで置き、月に1回などと決めて定期的に確認するとよいでしょう。

次に、カードの利用時に分割払いやリボ払いを活用するということです。大きな買い物を一括決済した場合、翌月の引き落とし日に残高不足になってしまうという状況になりかねません。

よって、金額が大きい場合は、分割やリボ払いを活用し、毎月定額返済をすることで残高不足による延滞を避けることができます。

カード支払は遅延が発生しないようにしっかりと準備しておく

誰しも、うっかり残高不足で支払い忘れる、その月の支払日にお金の用意が間に合わない、ということはあるかもしれません。しかし、一旦信用情報に傷がつくとその後の仕事やローンを組む時などで様々な弊害が生まれてきます。

カード会社からの信用を失わないように、カード、口座の管理をしっかりと行っていきましょう。

残高不足で法人カードの支払いを延滞したとき発生する問題や正しい2つの対処法

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