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法人カードを利用すると支払いがお得で便利になるだけでなく、カードに付帯したさまざまなサービスを利用することができます。
法人カードは数多く存在し、それぞれに付帯サービス等が異なります。そこで、オリコビジネスカードスタンダードの特徴について解説します。
オリコビジネスカードスタンダードの特徴
「オリコビジネスカードスタンダード」は、スタンダートというだけあって基本的なステータスを持つオリコカードの法人カードです。年会費の負担が最小限であり、経費削減において重要な意味を持ちます。
また、年会費負担の低さに対してスペックは相応にあり、要するにコスパに優れた法人カードであるといえます。特に「最大限度額の高さ」と「旅行傷害保険の充実さ」は年会費の安さに対して良い意味で不相応であり、実用性の高い法人カードを低い費用負担で持つことができるのです。
ただし、「ポイントプログラム」が設定されていないシンプルな法人カードでもあります。カード決済によってポイントを貯められないので、使えば使うほどお得になるというクレジットカードのイメージは少し乖離があるように思われます。
オリコビジネスカードスタンダードのメリット
法人カードのメリットは、一般カードと比較して法人の利用に特化したものが多く含まれています。オリコビジネスカードスタンダードが有するメリットは以下の6つです。
- 最大利用額が1,000万円と高額
- 利用者ごとに利用枠を設定可能、利用明細も確認できる
- 年会費が安い
- ビジネスに役立つさまざまな付帯サービス
- 旅行傷害保険が付帯
- 年会費無料のETCカードを追加可能
最大利用額が1,000万円と高額
オリコビジネスカードスタンダードは、最大利用額が「1,000万円」と、クレジットカードの中でもかなり高額なレベルです。もちろん、すべての法人がこの高額な利用可能枠を設定されるわけではありませんが、状況次第ではこの金額が適用されます。
法人カードでこのレベルの利用可能額としては、かなり破格の金額であるといえます。法人はかなりの出費を必要とするケースも少なくありませんので、利用可能限度額が高額であることは無視できないメリットとなります。
利用者ごとに利用枠を設定可能、利用明細も確認できる
そんな高額な利用枠は、利用者ごとに設定可能なうえに、個別の利用状況を利用明細で確認することができます。この法人カードは最大で20枚まで発行することができ、経費出費する法人関係者の多い法人において利便性が高いのです。
複数枚の法人カードを発行する際には、個別の利用に関して管理するのが面倒に感じるかもしれません。
しかし、オリコビジネスカードスタンダードの場合は発行したカードごとに10~1,000万円(1法人で合計最大1,000万円)の限度額を設定することができ、利用明細も利用者ごとに確認することができるので管理しやすいのです。
年会費が安い
オリコビジネスカードスタンダードは、年会費が1,250円と非常に安い部類になります。クレジットカードを持つうえで気になるのは「年会費」です。
保有するだけで毎年かかるコストであるため、法人としては経費削減の観点から少しでも年会費負担の少ない法人カードを選びたいところでしょう。
オリコビジネスカードスタンダードは、法人カードの中では比較的年会費の負担金額の少ない、年間1,250円という年会費設定になっています。なお、初年度の年会費は無料なので、お試しで利用してみるのも悪くありません。
ビジネスに役立つさまざまな付帯サービス
オリコビジネスカードスタンダードには、さまざまな「ビジネス関連の付帯サービス」があります。
ビジネスにおけるさまざまな場面において利用価値の高い付帯サービスが数多く利用できるので、カードによる支払いだけでなく、付帯サービスでも満足度の高いカードであるといえます。
具体的には以下のサービスを利用することができます。
- Mastercardビジネスアシスト
- クラウド会計ソフトfreeeを通常より2ヵ月分お得
「Mastercardビジネスアシスト」には、以下のサービスが含まれています。
- 利用施設を問わず、MICE案件のカード決済が可能
- TKPの会場を利用する場合、利用人数1人につきコーヒー1杯を無料で提供
- LAPITAメールマガジンを配信
- LAPITA主催のイベントやツアー参加代金が3%OFF
- グローバルビジネスサポートデスクへの相談が可能
- JTBベネフィットの入会金が割引(従業員数により金額が異なる)
- 経費Bankの初期導入費用が無料
- eKeihiの初期登録が費用
- くらし予報の共創コミュニティを活用した調査・マーケティング支援メニューが定価の20%オフ
- くらし予報モニターのWEBアンケートが定価の20%オフ
- くらし予報リリースの配信が定価の20%オフ
- くらし予報の自主調査結果レポート50,000円/件
- ソフトバンクの通話料が20%オフ
- JCSのオンラインカード決済にて通常のポイント付与に加え「じゃらん限定ポイント」を1%分追加で付与
- コーポレートキャッシュパスポート 0.5%還元
- キャッシュパスポートの入金手数料(1%)が無料
旅行傷害保険が付帯
オリコビジネスカードスタンダードには「海外旅行傷害保険」と「国内旅行傷害保険」が付帯しています。
クレジットカードの中にはどちらか一方あるいはどちらも付帯していない法人カードもあり、出張などで遠方に出かける際の不安材料となってしまいます。
オリコビジネスカードスタンダードに付帯している旅行傷害保険および保障は以下の内容となっています。
- 海外旅行傷害保険:最高2,000万円
- 国内旅行傷害保険:最高1,000万円
- 紛失盗難保障:最高100万円
年会費無料のETCカードを追加可能
オリコビジネスカードスタンダードには、高速道路の決済を便利にしてくれる「ETCカード」を追加することができます。
法人カードの中にはETCカードに発行手数料や年会費がかかる場合もありますが、オリコビジネスカードスタンダードの場合はコストをかけることなくETCカードを追加することができます。
ETCカードを追加することで、これらのサービスを利用することもできます。
- ETCマイレージサービス
- 通行料金が最大50%の割引
- 障害者割引
- ETC利用照会サービス
オリコビジネスカードスタンダードのデメリット
さまざまなメリットがある法人カードですが、デメリットも存在します。
最善の1枚に出会うためにも、この法人カードのデメリットについても理解しておきましょう。具体的なデメリットは以下の3つです。
- ポイント還元が無い
- 申し込み資格が不明瞭
- カードブランドが1種類だけ
ポイント還元が無い
オリコビジネスカードスタンダードには、いわゆる「ポイント還元」のサービスが付帯していません。オリコビジネスカードスタンダードで何円の決済を行ったとしても、0.1%もポイント還元されることは無いのです。
一般的なクレジットカードの場合、0.5~1.0%程度のポイント還元サービスが付帯しています。貯まったポイントはさまざまな商品やサービス、割引などに利用できるのですが、残念ながらオリコビジネスカードスタンダードにはポイントプログラムが設定されていません。
申し込み資格が不明瞭
オリコビジネスカードスタンダードにも「申し込み資格」が存在するのですが、見た感じではいささか不明瞭であると言わざるをえません。というのも、オリコビジネスカードスタンダードの申し込み資格として明記されているのは「法人である」ということだけなのです。
一般的な法人カードの場合、例えば「業歴〇年以上」とか「黒字経営である」といったように、申込する法人に関係する条件を設定していることが多いです。
しかし、オリコビジネスカードスタンダードの場合はそうした条件を明確にしていないため、例えば設立間もない法人でも申し込めるのかどうかわかりません。
明確なデメリットとも言えませんが、条件が明確にされていないことはある程度デメリットに感じるかもしれません。
カードブランドが1種類だけ
オリコビジネスカードスタンダードは、カードブランドが「MasterCard」のみです。
日本で作成できる法人カードのカードブランドとしては他にも「VISA」や「JCB」などがあり、法人カードによってはカードブランドを2~3種類の中から選択することができる場合もあります。
オリコビジネスカードスタンダードの場合は、選べるカードブランドはMasterCardのみとなっています。
海外でも使えるカードブランドなので遜色ないとは思いますが、VISAやJCBの法人カードが欲しい場合にはオリコビジネスカードスタンダード以外の法人カードを作成する必要があります。
法人カード選びとしてオリコビジネスカードスタンダードを比較
世の中には、オリコビジネスカードスタンダード以外にもさまざまな法人カードが存在します。法人カードの利便性を少しでも良好なものにするためには、数ある法人カードを比較して、利用する法人カードを選定することが重要です。
初めてのカード選びとして比較
初めての法人カードとしては、やはり年会費の負担が少ないものがオススメです。オリコビジネスカードスタンダード以上に年会費の少ない法人カードには以下のラインナップがあります。
- ライフカードビジネススタンダード
- ビジネクスト法人クレジットカード
「ライフカードビジネススタンダード」は、年会費無料の法人カードです。ポイントサービスや保険付帯などはありませんが、最高で500万円のショッピング枠を利用することができます。
「ビジネクスト法人クレジットカード」も、同じく年会費無料の法人カードです。限度額100万円以下であれば財務資料なしで作成でき、従業員カードを50枚まで作成できます。
このように、オリコビジネスカードスタンダードも十分に年会費が安い部類ではありますが、年会費無料で法人カードを持つこともできます。ただし、付帯サービスが限定的など、使い勝手の点ではデメリットを感じる可能性も捨てきれません。
では、逆に年会費が高額な法人カードだと、どれくらいの年会費を支払う必要があるのでしょうか。
- 三井住友ビジネスカード forOwners プラチナ:50,000円
- JCBプラチナ法人カード:30,000円
- ラグジュアリーカード ゴールド 法人口座決済用:200,000円
このような法人カードの場合、ステータス性が高く付帯するサービスが充実しているなどのメリットが多いのですが、いかんせん年会費が数万円という無視できないレベルであることは気になります。年会費と付帯サービスのバランスを考慮し、適した
ステータス、年会費等の同レベルカードと比較
では、オリコビジネスカードスタンダードと同程度の年会費を支払えば、他にどのような法人カードを持つことができるのでしょうか。
- JCB一般法人カード
- 三井住友ビジネスカードforOwners
- UC法人カード
「JCB一般法人カード」はオリコビジネスカードスタンダードと同じく年会費1,250円の法人カードです。
国内外での保険が付帯する法人カードであり、コストパフォーマンスが良い法人カードだといえます。カード決済によるポイントを貯めやすいのも特徴です。
「三井住友ビジネスカードforOwners」も同じく年会費1,250円の法人カードです。年会費は初年度無料ですが、2年目以降も実質無料できる特典が用意されています。財務書類不要で、低金利のキャッシング枠が設定できるのも魅力です。
「UC法人カード」も年会費1,250円の法人カードです。有効期限が存在しない「永久不滅ポイント」を貯められる法人カードであり、ビジネス関連のサービスも数多く付帯しています。ETCカードを最大99枚まで発行することができるので、交通費精算をスムーズに行えます。
年会費が同程度の法人カードの場合、付帯するサービスの違いで作成するカードを選ぶことになります。いかに充実しているかも重要ですが、実際に利用することを考慮してどれだけ実用的であるかについても考慮することをオススメします。
オリコビジネスカードスタンダードの基本情報データ
オリコビジネスカードスタンダードの基本データは以下の通りです。
・年会費:1,250円
・還元率:無し
・国際ブランド:MasterCard
・利用限度額:10~1,000万円
・海外旅行傷害保険:最高2,000万円
・国内旅行傷害保険:最高1,000万円
・追加発行できるカード:ETCカードと追加カード
・締め日:月末
・支払日:27日
・申込条件:法人
まとめ
オリコビジネスカードスタンダードは、年会費が安い法人カードでありながら最高で1,000万円の利用限度額と旅行傷害保険などの付帯サービスの充実した、実にハイスペックでコスパの良い法人カードだといえます。安い年会費で実用性の高い法人カードをお求めの法人にオススメです。
ただし、クレジットカードにつきもののポイントプログラムが付帯していないのは気になるところです。しかしながら、法人カードに必ずしもポイントプログラムが必要とはいえませんので、法人カードとしての利便性を考慮したうえで作成をご検討ください。
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