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2019.02.21
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法人クレジットカードのメリット「付帯保険」を活用するなら

このページの目次

法人クレジットカードに付帯している「海外旅行傷害保険」

法人クレジットカードに付帯している保険には、旅行傷害保険と買い物の損害を補償してくれるショッピング保険があります。特に、旅行傷害保険は重要視している企業も多いでしょう。

海外旅行傷害保険を確認する時には死亡や後遺症といったものよりも簡単な事故による治療親病気また携行品の損害などに注目して確認することをおすすめします。

日本では国民皆保険といって病気に対する保険証といったものがありますが海外では日本では考えられないような額の請求をされることがあります。簡単な風邪などでも数万円といった費用がかかる可能性が出てくるのです。

そのためクレジットカードに付帯保険があると安心することもできますし、海外へ旅行するたびに保険に入るといった手間も省けます。

これらの傷害保険は、海外出張において「急な病気」や「ケガ」のアクシデントに備えるものです。傷害死亡や後遺障害による補償金額が大きいので、保険について考えるとき、そういう数字に目がいきがちですが、実際のところ病気やケガのほうが利用頻度は高くなります。

「傷害治療費用」は、ケガを負ったときに使える保険です。慣れない環境では何が起きるかわかりません。普段ならこんなところで転んだりしないのにといった想定外の転倒による事故もあり得ます。

「疾病治療費用」は、急な病気で診察を受けたときの治療・入院費です。どれだけ気をつけていたとしても現地の水が合わないといった理由で食中毒になることもあるでしょう。

「携行品損害」は、持ち物が盗難にあった場合の保証です。モバイル携帯や腕時計など身の回りの品々の盗難は、物が盗難にあう以上の痛手となる場合もあるでしょう。とはいえ、代替品を購入可能な金額だけでも補償をしてもらえると助かりますね。

「賠償責任」は、他人の物品に損害を与えたときに使う保険です。例えば、レストランの備品をうっかり破損した場合など。丁寧に謝罪をすることと補償とを行い大きなトラブルになることを回避しましょう。

「救援者費用」は、現地に親族がかけつけるときに使った渡航費用などをカバーします。海外で入院といった事態になると心細くなりがちですが、このような保険があることを知っておくとよいでしょう。

どれだけ安全に何事もないようにと慎重に行動していたとしても、アクシデントには遭遇してしまうものです。何事もないに越したことはありませんが、保険は心強い味方であることを意識して、どのくらいの補償があると安心かを検討して法人クレジットカードを選ぶときの判断材料にしましょう。

海外出張時には、乗り換えをして目的地に行く場合も考えられます。そのようなときに乗り換え地に飛行機が遅れて着くといったトラブルが発生することも考えられます。「乗継遅延費用の補償」は、そのような場合にいくらかの補償をしてくれる保険です。

飛行機の手荷物として預けたものがなくなるということもあります。いわゆるロストバゲージ(Lost Baggage)です。乗せるべき飛行機を間違ってしまったといった理由の場合は、後日手元に戻ることがありますが、それでは間に合わないこともあるでしょう。法人クレジットカードには、ロストバゲージにより、出張時に必要な衣類や身の回り品を急遽用意する必要が出てきたときに使える保険が付帯していることもあります。

法人クレジットカードの保険:「利用付帯」と「自動付帯」

法人クレジットカードの保険を上手に活用したいなら、まず知っておくべきことは、利用付帯と自動付帯の違いについてです。

法人クレジットカードに付帯している保険には、利用付帯か自動付帯かといった違いがあります。利用付帯とは クレジットカードを使って決済をした場合に限り保険が適用される保険です。自動付帯の場合は、法人クレジットカードを所持しているだけで保険が適用されます。

利用付帯か自動付帯かは事前に確認をしておく必要がありますそれを怠ると保険が適用されると思っていたのに適用されないということが発生するからです。利用 付帯の場合は 実際に法人クレジットカードを利用した場合のみですので保険を適用するためには クレジットカードでの決済をしなければいけません。

例えば旅行の場合、交通機関の料金支払いをカードで行ったとしましょう。その場合は 利用付帯の保険が適用されます。飛行機の代金はクレジットカードで支払っていたとしても空港へ行くための電車代をカードで支払っていなかったとしたら、家から空港までの間に起きたトラブルには保険が適用されないという考え方になります。

これらの例を考えるに自動付帯の方が、より手厚い保険がカバーされると考えられます。そのクレジットカードで支払う必要はなく法人のクレジットカードを持っているというだけで保険が付帯されるからです。どちらか1つを選ぶとしたら自動付帯のクレジット法人クレジットカードを持つと良いでしょう。

例えば旅行の場合交通機関の料金の支払いをカードで行ったとしましょう。その場合は 利用付帯の保険が適用されます。

海外傷害保険以外のメリット

法人クレジットカードに付帯している保険は、海外出張が多いのであれば、意識をして選ぶべきでしょう。しかしながら、法人クレジットカードに付帯している保険は、それ以外にもあります。ここからは、海外傷害保険以外についてみていきます。

ショッピング保険

商品の買い付けを行う場合、法人クレジットカードを利用して仕入れを行った商品が盗難にあった際に、その金額を補償してくれる保険です。日常的にWEBで仕入れを行っているような場合も、商品の破損などにも適用されるケースがあります。ただし上限金額を設けていることが多いため、その点は注意が必要です。

国内旅行傷害保険

法人クレジットカードには国内旅行の傷害保険もついています。

国内の傷害保険はよほどのことがない限り使う場面にはなりません。国民皆保険があり出張中の病気やケガに対応してくれるからです。法人クレジットカードを選ぶ際には、あまり意識はしなくてもよい国内旅行傷害保険ではありますが、付帯しているという点、利用付帯のものが多いということは頭の片隅に置いておくとよいでしょう。

保険金の請求で気をつけたいこと

保険がカバーできることについてみてきましたが、ここからは、実際に法人クレジットカードに付帯している保険を利用するときに必要な書類等について具体的にみていきましょう。

最初にやるべきことは、現地でクレジットカード会社に電話をすることです。海外に日本語が通じるサポートデスクを持っているクレジットカード会社もありますので、その番号は日本を出発する前に必ず確認をしておきましょう。

海外出張中に保険金の請求をする場合は、現地のサポートデスクに連絡をして、必要な書類の手配について相談します。現地でしか手配できない書類がありますので、それらがきちんと揃っているかについても、帰国前に確認をしておきましょう。具体的には、医師の診断書、事故の証明書などです。それらを発行してもらったら確実に日本へと持ち帰ります。

帰国後は速やかに書類を提出して手続きを開始します。手続きの開始までに時間がかかると保険が適用されないことがありますので、気をつけましょう。保険が適用される場合であっても、現地で、一時立て替えをすることがあります。手続き開始が遅れたために、一時立て替えをしたお金が返ってこないということにもなりかねません。保険請求の手続きは帰国後すぐに始めましょう。

知っておきたい法人クレジットカードに関わる豆知識

家族特約で同伴する家族もOK

海外旅行傷害保険には家族特約が付いているものもありますので、もし家族が同行する場合には、家族のカバー範囲を確認しておくようにしましょう。

複数枚保持すれば保険のカバー金額を増やせます

法人クレジットカードに付帯している保険は、傷害死亡と後遺傷害を除いた項目に関しては、複数枚を合わせた金額での補償を受けることができます。そのため、複数枚持つときは、それぞれの強みと弱みが上手く補えるようなものを選ぶよいのです。

法人クレジットカードに自動付帯する保険の落とし穴

実は自動付帯の保険が適用されるのは、日本を出発してからの期限が決められています。カードの種類にもよりますが、2か月、または、3か月といった期限が設けられています。

海外出張が長期にわたる場合には、別途、任意の海外旅行傷害保険の加入が必要になります。任意の海外旅行傷害保険は、日本を出発する日から加入する必用がありますので、注意が必要です。

任意加入の海外旅行傷害保険と、法人クレジットカードに付帯する保険は合算した金額が補償の対象となります。慣れない最初の数か月は法人クレジットカードに付帯する保険もプラスでカバーしてもらえると考えるとよいでしょう。

現地で現金なしでも診てもらえるサービスがある

法人クレジットカードの保険の中には、「キャッシュレス診療」を受けることができるサービスがあるものもあります。現金を持っていなくても現地での診療を受けることができます。クレジットカード会社が用意している現地のサポートデスクに電話をして、どのような症状であるかを伝えると「キャッシュレス診療」を受けることができる病院を紹介してもらえるのです。

紹介された病院へ行くと、法人クレジットカードとパスポートを提示するだけで「キャッシュレス診療」を受けることができます。キャッシュレス診療対応の法人クレジットカードであれば診察代だけではなく薬の代金も現金で支払う必要がありません。

法人クレジットカードを選ぶなら総合的に判断を

保険は必要なものを適切に選ぶ

保険の内容だけでなく会費とのバランスも考慮しておきましょう。手厚い保険が用意されていたとしても、その保険が本当に必要なのかどうかを検討したほうがよいでしょう。いざというとき困らないために入っておいたほうがよいものではありますが、何をどの程度保険でカバーしたいのかというバランスを考えるべきでしょう。

法人クレジットカードには基本的に海外旅行傷害保険は付帯していますが、グレードが高いほど手厚い保険のサービスを受けることができます。こちらで紹介した保険の中で、特に航空便遅延保険を求めるのであれば、三井住友ビジネスカードの「プラチナカード」にはついていません。けれども、クラシックカードやゴールドカードには付帯していません。

本会員の年会費がクラシックカードで税抜1,250円であり、プラチナカードでは税抜50,000円です。手厚い補償があるからといって、メリットが大きい法人クレジットカードでないのです。本当に必要な補償かどうか、コストパフォーマンスを考えながら判断するべきでしょう。

三井住友ビジネスカード

1人目にかかる年会費は次の通り。

  • クラシック(一般)税抜1,250円
  • ゴールド税抜10,000円
  • プラチナ税抜50,000円

旅行傷害保険(傷害死亡・後遺障害)

国内外の旅行の保険です。利用付帯か自動付帯かは、法人クレジットカードのグレードにより条件が異なります。ベーシックなグレードの「クラシックカード」では、決済を法人クレジットカードで行った場合に適用される利用付帯の保険で、最高2,000万円の海外旅行保険が適用されます。

最上級のグレードである「プラチナカード」では、決済を法人クレジットカードで行わなかった場合でも適用される自動付帯の保険で、最高1億円の海外および国内の旅行傷害保険が適用されます。

出張中のアクシデントに備えて、旅行傷害保険が付帯しているというのは安心ですが、自動付帯と利用付帯の条件等を満たしていない場合は適用されませんので、その点には注意が必要です。自動付帯の場合であっても保険の申請には期限があります。旅行開始から3か月が補償対象です。

航空便遅延保険

「プラチナカード」には航空便の遅延や欠航、並びに、手荷物の到着遅れや紛失による損害の一部を補償する保険が付帯しています。海外の場合は自動付帯、国内の場合は利用付帯です。手荷物紛失費用として1回の支払い上限を4万円として補償されます。三井住友ビジネスカード3種の中で最上グレードである「プラチナカード」ならではの手厚い補償といえるでしょう。

お買い物安心保険

海外でのお買い物に法人クレジットカードを利用した場合に適用される利用付帯の保険です。購入した商品が破損した場合、盗難にあった場合などの損害を補償。購入した日と、購入日の翌日から90日間の補償です。

  • 三井住友ビジネスカード

    中小企業向けの多機能な法人カード「三井住友ビジネスカード」

    年会費 1,250円(税別)
    利用枠 20〜150万円
    ブランド VISA
    おすすめ度
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    三井住友ビジネスカードは、経費の可視化による手間の軽減で、業務の進行をスムーズにしてくれる法人カードです。 複数枚発行可能なETCカードや、送迎などで活用できる「VJタクシーチケット」など、多彩な特典でビジネスをサポートしてくれます。 新規入会なら、最大8,000円分のVJAギフトカードがプレゼン…

オリコ EX Gold for Biz

ゴールドカードを標準とした法人クレジットカードです。自動付帯の保険がついています。自動付帯であるため、決済をオリコ EX Gold for Bizで行っていなくても持っているだけで保険が適応されます。海外出張の際に遭遇する確率があがる乗り換え接続不良による損害には対応していません。ロストバゲージについても同じく損害が補償されません。

キャッシュレス診療のサービスを受けることができませんが、このカードの年会費は、初年度無料、2年目以降2,000円と比較的安く導入が可能です。総合的に判断するとコストパフォーマンスに優れているといえるでしょう。

  • EX Gold for Biz

    経費処理の合理化が実現できる「EX Gold for Biz」

    年会費 初年度無料・以降2,000円(税別)
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    ブランド MasterCard
    おすすめ度
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