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2019.05.06
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ENEOS FC/Sカードのメリット・デメリットと詳細について

このページの目次

あなたは社用車のガソリンをどのように支払っているでしょうか。

きっと法人代表者や個人事業主の方であれば、法人カード(ビジネスカード)を利用されることが多いのではないかと思います。

しかし法人カードの場合だと、枚数に制限があったり、従業員による不正利用への懸念があるなど、利用する上での心配事が後を絶ちません。

そこで役立つ存在として「ガソリンカード」という手段があります。

今回はガソリンカードの中で「ENEOS FC/Sカード」について紹介していきます。

ENEOS FC/Sカードであれば、入会金・年会費が無料で使えますし、日本最大のネットワークでもある「ENEOSサービスステーション」での利用が可能なため、ガソリンカードとしてのメリットを最大限に享受することができます。

この記事では、「ENEOS FC/Sカード」の特徴だけでなく、利用する上でのメリットやデメリット、さらには他社から発行されるガソリンカードと比較することで、「ENEOS FC/Sカード」の良し悪しについて解説していきます。

ENEOS FC/Sカードの特徴

ENEOS FC/Sカードは、運送会社様や法人様向けに「JXTGエネルギー」(又はJXリテールサービス株式会社)より発行されるガソリンカードになります。

この他にも、軽油専用法人カード「ENEOS FC/Lカード」があります。この他にも、法人一般カードや個人カードなども取り揃えられており、幅広いニーズに対応することができます。

従来の目的としてガソリンカードは、社用車を多く使われる企業向けに、全国どこでも一律で給油できる点や、各地域やサービスステーションによって給油価格がバラバラにとなる点を一挙に管理できる点がメリットとされ、多くの企業で導入されています。

これらの点から、ビジネスを円滑に進める上で社用車を利用するなら是非持っておきたいのが「ENEOS FC/Sカード」だと言えます。

以降からは、「ENEOS FC/Sカード」の具体的なメリットやデメリットについて解説していきます。

メリット

「ENEOS FC/Sカード」には、ガソリンカードとしてのメリットがたくさん含ませています。具体的なメリットは下記の通りです。

  • 入会金・年会費が無料
  • 審査がないため、保有するハードルも低い
  • 契約価格で給油できるため経費の削減にも効率的
  • 面倒な経理作業の時間短縮が可能
  • 盗難・紛失補償付き
  • 国内最大のネットワークを保有

ここからはより具体的にメリットの内容について触れて解説していきます。

入会金・年会費が無料

「ENEOS FC/Sカード」には入会金・年会費がかかることはありません。

通常法人カードの場合、少なくとも1000〜2000円、多ければ1万円程のランニングコストが発生します。

一方で「ENEOS FC/Sカード」であれば、入会金や年会費だけでなく、カード発行手数料や出資金等も発生しませんので、ランニングコストは一切かかりません。

審査がないため、保有するハードルも低い

「ENEOS FC/Sカード」は給油専用の決済カートになります。

そのため、「ENEOS FC/Sカード」自体にクレジットの機能を持たないため、申し込み時に審査がなく、スタートアップ企業や個人事業主でも簡単に申し込むことができます。

そのため、審査に不安がある企業や、創業間もない法人でもガソリンカードの発行ができます。

契約価格で給油できるため経費の削減にも効率的

通常ですと、給油価格は各エリアやサービスステーションによって価格がバラバラであることが一般的です。

しかし、「ENEOS FC/Sカード」を使うことで、ガソリン・軽油等の価格を取り決めた価格で利用することができます。

そのため、各地域でのムラがなくなり、全国どこでも同一価格で使えますので、作業時に気にすることなく給油を行うことができます。

さらには、給油価格も毎月末に全国の平均価格から算出されますので、経費の管理、削減にも効率的であると言えます。

面倒な経理作業の時間短縮が可能

「ENEOS FC/Sカード」を利用したことによる請求書(給油明細表)によって、従業員が使った支出を一括管理することができます。

これによって経営者や個人事業主の方は、面倒な経理作業や、経費の立て替え等をおこなうなどの手間が省けるため、業務効率を高めることが可能になります。

また「ENEOS FC/Sカード」は、都度引き落としがかかるのではなく、まとめて「翌々月」に引き落としがかかりますので、創業間もない企業や、資金繰りが厳しい自転車操業の組織でも、安心して利用することができます。

盗難・紛失補償付き

「ENEOS FC/Sカード」には盗難・紛失補償が備わっています。

そのため、万が一不正利用された場合でも、紛失や盗難の届出を出した日から起算して、「前45日から後30日まで」であれば上限20万円の損害金額を補償してくれますので、有事の際でも安心することができます。

国内最大のネットワークを保有

「ENEOS FC/Sカード」は国内最大の「ENEOS SS(サービスステーション)」を利用することが可能です。

店舗数は約10,200ヶ所、全国北海道から沖縄まで網羅されており、24時間営業、セルフ、その他各種サービス取り扱いと、幅広いニーズに対応することができます。

今後は、「エッソ・モービル・ゼネラル」も「ENEOS」に変わるため、ENEOSは全国約13,000店舗へと拡大するため、より一層利便性が高まります。

デメリット

続いて紹介していくのは「ENEOS FC/Sカード」のデメリットになります。

先述した通り、利用する上で様々なメリットがあるガソリンカードですが、一方でデメリットも存在します。

  • クレジット機能が付帯されていないため不便
  • 「ENEOS FC/Sカード」専用サイトがない
  • 使えるガソリンスタンドがENEOSのみ
  • ポイントや割引がない

上記のデメリットについてより詳細に解説していこうと思います。

クレジット機能が付帯されていないため不便

先述してる通り、「ENEOS FC/Sカード」にはクレジット機能が付帯されていません。

ガソリンカードの従来の目的でもある給油料金のみという利用用途のため、「ランニングコストがかからない」、「申込審査が不要」、「不正使用の防止」など、ガソリンカードならではのメリットも少なからず存在します。

しかし、あくまでも「給油料金のみの決済」になるため、そのほかの決済をおこないたい場合は、「ENEOS FC/Sカード」はおすすめではありません。

「ENEOS FC/Sカード」専用サイトがない

「ENEOS FC/Sカード」には、Web上に専用サイトがありません。そのため、従業員が使用した決済等の金額の確認(都度)はもちろんですが、契約価格の確認、その他の情報の確認等を行うことができません。

あらゆるニーズを持った企業に対して、ビジネスを円滑にサポートするためには、これらのサービスが柔軟に対応できなければ使い勝手の良いサービスであるとは言えません。

使えるガソリンスタンドがENEOSのみ

先ほどメリットの面で、「国内最大のネットワーク」が強みであるという点を解説しました。

しかし一方で、全国に約1万店舗あるとは言え、近隣に「ENEOS FC/Sカード」が使えるENEOSのサービスステーションがあるとは限りません。

そのため、「ENEOS FC/Sカード」の利便性をより高めるためには、近隣店舗や仕事の経路を確認しておく必要があります。またカードを発行するのであれば、必ず圏内に何店舗存在するのかなどを確認しましょう。

ポイントや割引がない

通常、法人カードや個人用のクレジットカードであれば、ビジネスサポートサービスやポイント付与が備わっているのが普通です。

一般的な法人カードであれば、ポイント還元率は0.5%前後と言われています。特典や独自のポイントプログラムを使えば、還元率は1%以上になる法人カードも存在します。

しかし、「ENEOS FC/Sカード」の場合は、利用用途が「給油専用」のため、どれだけ利用してもポイントや割引などの特典はありません。

法人カード選びとしてENEOS FC/Sカードを比較

「ENEOS FC/Sカード」の良し悪しについてここまで列挙してきましたが、この他のガソリンカードがどのようなメリットやデメリットがあるのか気になるところだと思います。

そこでここでは下記の2点を基準として比べていきます。

  • 初めてのカード選びとして比較
  • ステータス、年会費等の同レベルカードと比較

それでは早速ですが、確認していきたいと思います。

初めてのカード選びとして比較

初めてのカード選びとしてガソリンカードを選ぶ際は、明確な基準が必要となります。

今回は下記に3点の基準を列挙させていただきました。

  • 審査基準が(比較的)厳しくない
  • 入会金・年会費等のランニングコストが重荷にならない
  • サービスの利便性が高い

これらの基準に当てはまるカードは下記のカードになります。

  • シナジーJCB一般法人カード
  • シェルビジネスカード

シナジーJCB一般法人カード

シナジーJCB一般法人カードは初年度無料(2,000円+税)で発行でき、「JCB法人カード」としてのサービスを兼ね備えたガソリンカードになります。

カードの利用金額に応じて、ガソリンや軽油を最大で10円/ℓおトクにすることができるガソリンカードになります。全国のENEOS・エッソ・モービル・ゼネラルで利用できるため、ENEOS FC/Sカードより効率よく使うことができます。

シェルビジネスカード

シェルビジネスカードは、初年度無料(通常1250円+税)で発行することができ、昭和シェルのサービスステーションでの給油がメインすることができ、利用金額に応じて、翌月の交通費・出張旅費等を年間最大で約18万円キャッシュバックすることができる「クレジット機能付きカード」と、「ガソリン専用カード」の使い分けもすることができます。

シェルビジネスカードであれば、ETCカードも発行可能(年会費無料・複数枚発行可)なため、会社のスタイルによって多くの選択肢をもつガソリンカードになります。

ステータス、年会費等の同レベルカードと比較

ENEOS FC/Sカードはランニングコストがかからず、比較的誰でも持つことが可能なビジネスカードの一つになります。
今回は、以下の二つのガソリンカードについて解説していきます。

  • 出光法人専用カード
  • 高速情報協同組合 法人ガソリンカード

出光法人専用カード

出光から発行される年会費無料のガソリンカードになります。クレジット機能は備わっておらず、社用車の給油から整備まで明細書で一括管理できるカードになります。

出光法人専用カードでは、「出光カードローン」、「法人カード会員限定リース」、「事務用品通販カウネットの利用」など、社用車以外にもビジネスにおいて幅広く活用することができます。

高速情報協同組合 法人ガソリンカード

ENEOSと出光のどちらか一方を選択することができる申込審査のない、年会費・発行手数料無料のガソリンカードになります。

ENEOS FC/Sカードと同様、全国のENEOSと出光の平均価格より契約価格が算出されます。ただし、申し込みの際に必要書類として、代表者運転免許証等の身分証明書の写し、法人の場合「履歴事項全部証明書(3ヶ月以内・写し可)、個人事業主であれば「確定申告書」が必要となります。

また申し込み時に出資金として1万円(組合脱退時に返金)が必要となります。

ENEOS FC/Lカードと比較

「ENEOS FC/Sカード」には、もう一種類「ENEOS FC/Lカード」というカードが存在します。
最後に、こちらのカードとの比較を簡単にしておこうと思います。

カード内容が異なる

この2種のガソリンカードでは、内容が多少異なります。

Sカードであれば「表示積載量4t未満」の小型車対応用、Lカードであれば「表示積載量4t以上」の大型車対象用の車両専用カードとされています。

また利用可能範囲も、Sカードは「ガソリン・軽油・洗車・FC指定オイル」であるのに対し、Lカードは「軽油・洗車・FC指定オイル」であるなど、細かな違いではありますが、これらの点が異なります。

これらの内容から、Sカードが「ガソリン・軽油専用法人カード」、Lカードが「軽油専用法人カード」と区別されています。

ENEOS FC/Sカードの基本情報データ

・年会費:入会金・年会費無料
・還元率:なし
・カード審査:なし
・クレジット機能の有無:無し
・追加発行できるカード:なし
・カード有効期限:2・3・4年から選択可能(有効期限は最長4年)
・補償:盗難・紛失補償付き(盗難・紛失の届出日より前45日・後30日の合計75日間で、上限20万円を補填可能)
・締め日:月末締め/20日締め
・支払日:翌々月2日/翌々月17日(口座振替)
*FCカードは申し込み時に確認してください。HP記載には、「締め日・支払日・支払い方法は契約する特約店とのお取り決めとなります」
https://www.noe.jxtg-group.co.jp/faq/eneos_fc/

・ガソリン価格:契約価格(ガソリン・軽油は全国のENEOSどこでも可能)
・利用可能ガソリンスタンド:ENEOS
・割引率:割引無し
・利用限度額:なし。ただし1回あたり購入できる燃料油数量を限定しています。
(軽油800L・ガソリン200L)
・申込条件:20歳以上の法人代表者または個人事業主の方
・対象車両:表示積載量4t未満の小型車両

まとめ

法人カードとは異なり、ガソリンカードとしての「ENEOS FC/Sカード」の良し悪しについては理解していただけましたか?

「ENEOS FC/Sカード」は、年会費や入会金等無料で使えるだけでなく、審査も不要で、支払いについても後払いであるため、初期段階にある法人や個人事業主にとってはメリットばかりのツールであることは間違いありません。

しかし一方で、クレジット機能がないことがゆえの不便さや、法人カードとしての還元率の低さはデメリットであると考えられます。

ガソリンカードも法人カードと同様、ご自身のビジネスの親和性や、ビジネスとの相乗効果を発揮できるカードを選ぶようにしましょう。

ENEOS FC/Sカードのメリット・デメリットと詳細について

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