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2019.02.21
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法人クレジットカードでキャッシングする方法とメリットとは

このページの目次

法人クレジットカードのキャッシングサービスとは

法人クレジットカードにはキャッシング機能はない?

ビジネスにおいて支払いが滞ることは信頼を失い、大きな損失になりかねません。そんな時、頼りになるのはキャッシング機能がついたクレジットカードです。

しかし、通常の法人カードにはキャッシング機能が付いていないものがほとんどです。なぜなのでしょうか。今記事では、キャッシング機能が法人カードについていない理由や法人カードでのキャッシングのメリット、デメリットなどを詳しく解説していきます。

キャッシングとは?

そもそもクレジットカードにはショッピング機能とキャッシング機能の2つがあります。

ショッピング機能は、店舗やインターネットショップでの買い物、外食やホテルなどの支払いなどに使用できる機能を指します。一方でキャッシング機能は、ATMでお金を借りられる機能を指し、指定のコンビニや銀行などで利用できるものです。

通常、クレジットカードにはショッピングとキャッシングで別々の枠が設けられ、それぞれに利用限度額が設定されています。キャッシング枠は利用者によって申込の段階で希望しないことも可能です。キャッシングの限度額は利用していると信用とともに上がっていく仕組みになっています。

また、キャッシングの利息については、カードによって異なりますが、年率10~15%で設定されていることが多いです。

法人カードにキャッシング機能がついていない理由

通常、キャッシングの利息によって利益が出るため、カード会社としてはキャッシングを利用してもらいたいものです。法人となれば、個人よりも大きな額をキャッシングするケースが多いのですが、法人カードにはキャッシング機能がついていないのがほとんどです。なぜ法人カードにキャッシング機能をつけないのでしょうか。

その理由として、法人のキャッシングはほとんどが事業資金にあてるからです。キャッシングが必要な企業というのは経営が悪化しているケースが多く、キャッシングが返済されないリスクがあるためキャッシング機能をつけない場合がほとんどです。

もし、会社が倒産して自己破産されてしまうと、債権を完全に放棄することにもなりかねません。また、銀行のように厳格な審査を行うことが難しいのも、法人向けはキャッシングをつけない理由といえます。

例えば、法人カードとして広く使用されている「JCB法人カード」にはキャッシング機能はついていません。それのみならず、リボ払いの対応もしていないという特徴があります。

キャッシング機能は個人事業主向け

一方で、法人カードでもキャッシング機能がついているものもあります。それが個人事業主向けの法人カードです。なぜ個人事業主向けの法人カードにはキャッシング機能がついているかというと、法人ではなく個人との契約になるからです。もし会社が倒産しても個人へ返済請求ができます。

また、キャッシングの限度額も個人の延長上として設定されるので、貸し倒れしてしまうリスクは少なくなるのです。金利の高さから長期的な融資としては期待できませんが、急きょお金が必要になった場合は個人事業主向け法人カードのキャッシング機能が重宝する場合もあります。

一部、法人でもキャッシング機能が利用できるクレジットカードもありますが、基本的にはビジネスローンで資金調達した方が良いケースが多いです。

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空港の専用ラウンジで新聞や雑誌を見たり、インターネットを利用しながらゆったりとした過ごせる空港ラウンジサービス。資金管理や経費処理をサポートしてくれるビジネスサービスなども充実しています。

また、国内外の旅行傷害保険やショッピングサービスといった出張の際に便利なサービスもついているのがポイントです。独自のポイントサービスも充実しているのでキャッシング機能以外にも魅力満載の法人カードといえます。

法人クレジットカードでキャッシングするメリット

急な資金調達にも対応できる

経営者にありがちな、急な資金調達が必要なケースでキャッシング機能つきの法人クレジットカードが役に立ちます。例えば、銀行の場合、融資を受けるまで審査などで1カ月以上はかかることがほとんどです。その点、コンビニや銀行のATMですぐにお金が借りられるキャッシング機能は重宝します。

また、下手に銀行に融資を求めるとすでに貸しているお金を返すように催促される場合も。会社の運営にも差し支えてしまうケースもあるため、少ない額ならば銀行の融資に頼らず、法人カードのキャッシング機能を利用するといいでしょう。

ビジネスはお金次第で成功にも失敗にも繋がります。いざという時の保険のためにも、キャッシング機能つきの法人カードを持っておくのがおすすめです。

海外でのキャッシングが便利

旅行や出張で海外に行くと現地のお金に両替する機会が増えます。その時、役立つのが法人カードのキャッシング機能です。

通常、海外で両替をすると一定の手数料がかかりますが、現地でキャッシング機能を利用すれば、その手数料はかかりません。キャッシングした分は帰国後に繰り上げ返済すれば、両替するよりも手数料が安く済みます。特に、ビジネスで頻繁に出張している人は両替手数料がかさみがちです。キャッシング機能を上手に利用すれば、出張が多くてもお得に資金繰りすることが可能になります。

その日に返済できれば利息は0

キャッシングは利息が高すぎるとイメージしている方も多いのではないでしょうか。実は、法人カードの利息はそこまで高額とはいえません。

キャッシング額×利率÷1年(365)×返済期間

これが利息の計算式です。例えば、5万円を16%の利率で借りて、1カ月で返済できた場合は約658円となります。(50,000円×16%÷365×30=約658円)

お金を返せる見込みがあるなら、法人カードでのキャッシング自体は怖いことではないのが分かりますね。

さらに、利息がかかるのは翌日からなのもポイントです。例えば、出先などですぐに支払いが必要な場合は、キャッシングで一時的に借りて済ませておいて、その日のうちに返済すると利息がかからずスマートです。

法人クレジットカードでキャッシングするデメリット

キャッシングすると金利が高い

会社の資金調達といえば、通常は銀行融資に頼ることになります。銀行で融資を受ける場合は、年利は多くても3%、安ければ1%台で借りられます。

これが法人カードでのキャッシングとなると、年利15%~18%ほどに跳ね上がります。少ない額を短期間で返済するならば問題ありませんが、通常資金をキャッシングで融資を受けようとすると大変な額を返済することになりかねません。

そのため、一般的には銀行からの融資で運用資金をまかなうことになります。金利が高いため、どうしても資金繰りが苦しい時や急な資金調達が必要な時にしか使えないのがデメリットといえるでしょう。

ビジネスローンと比べて限度額が低い

銀行からの融資以外の資金繰り方法として、ビジネスローンを利用するという方法もあります。金利が最大18%ほど、融資限度額が最高で500万円から1,000万円ほどなのがビジネスローンの特徴です。

一方で法人クレジットカードのキャッシングは、金利15%から18%ほど、限度額は数十万から100万円ほどに留まります。両者の金利は近いですが、限度額を見ると大きな差があるのです。

よって、一般的には法人カードでキャッシングするなら、事業性融資に特化しているビジネスローンを利用する方が賢い選択といえます。ただ、ビジネスローンも決して安い金利とはいえないため、どうしても銀行融資や公的融資をしてもらえない場合のみ利用するのがいいでしょう。

そもそもキャッシング枠が0円の場合も

法人カードを申請する段階でキャッシング枠の希望を書きますが、実際にキャッシングが希望通り設定されるわけではありません。すべて審査次第で決まるため、審査の結果キャッシング枠が0円という結果になる場合も。最初から資金調達方法としては期待できないのもデメリットといえます。

キャッシングした場合の返済方法

おすすめの返済方法とは

法人クレジットカードを使ってお金を借りたら、当然ながら返済義務が生じます。どのように返済するのが良いのでしょうか。ここからは、一般的な2種類の返済方法について詳しく解説していきます。

一括返済方式(1回払い)

一番損しない方法は1回払いで全額を返済してしまう一括返済方式です。法人カードキャッシングの返済は通常年利で15から18%ほどかかりますが、これは1年借りっぱなしだった場合の金利です。なるべく早期返済をすることで、より少ない利子で済ませることができます。

例えば、会社で急な出費があった時や、海外旅行でキャッシングした場合などは、出来る限り早急に一括返済方式で返すようにすることで、損を抑えることができるのです。

注意点は、必ず一括返済方式にするように手続きを済ませることにあります。なぜなら、クレジットカードでそのままキャッシングしてしまうと、リボ払いになってしまう可能性が高いからです。

リボ払いの方がカード会社としては儲かるため、自らネットや電話で手続きをしないと一括返済方式にならないケースがほとんど。できるだけ損をしないためにも、一括返済方式を考えているなら早めに手続きをするようにしましょう。

リボルビング払い(リボ払い)

一度にまとめて返済するのが難しい場合は、リボリビング払いが便利です。通称リボ払いと呼ばれ、毎月決められた額を返していく返済方式です。まとまったお金がどうしてもない場合や、一度に返済してしまうと困る場合はリボリビング払いを選択しましょう。

ただし、毎月の返済額に利子が上乗せされることになるため、手数料分の金額が大きくなりがちです。たとえひと月の負担額は少なくても、返済までの金額を合計すると大きな差がでてしまいます。お金に困っているからキャッシングしたはずが、さらに自分の首を絞めることになる場合もあるのです。

特に、法人カードのキャッシングは年利が15%~と高めに設定されているので、会社の状況を考えて返済方法を慎重に選択するようにしましょう。

キャッシング機能なしでもおすすめできる法人カード

法人カードはキャッシング目当てで選ばないほうが良い

法人クレジットカードの利点としては、ビジネスで有用な特典が多くついていることにあります。そのため、通常はキャッシング機能目的で法人カードを選ぶのはおすすめできません。ここでは、キャッシング機能なしでも有用性が高いビジネス向けの法人カードについて詳しくご紹介します。

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あらゆるビジネスシーンで手厚いサポートを受けることが可能な法人カードといえば「JCB法人カード」です。おすすめポイントは、利用額に応じたキャッシュバックとポイント還元のプログラムという2種類から選べる特典にあります。

キャッシュバック特典とは、交通費や出張の旅費によるカードの利用額に応じて、毎月最大15,000円までキャッシュバックされるもので、年間にすると最大18万円という金額になります。キャッシュバック率は50万円ほどの利用で1.5%ですが、接待での飲食代や携帯料金、車のガソリン代などを合計した額で決まるため、銀行で支払っていたものをカード払いにするだけで結構な額が戻ってきてお得です。

出張が多い会社で交通費や旅費がかさむなら、ぜひとり入れたい法人カードといえますね。また、出張が少なくてもポイント還元プログラムを選べば、ポイント優待サイトでの買い物で2~20倍ものポイント還元が受けられます。

一般カードとゴールドカードどちらがおすすめ?

ラインアップは一般とゴールドカードがありますが、特におすすめなのがゴールドカードといえます。なぜなら限度額が50万円と高く、付帯特典も国内外の旅行傷害補償やショッピングガード保険など、一般カードより充実しているからです。特に限度額はビジネスの経費として使うなら多いに越したことはないでしょう。

年会費は高くなりますが、キャッシュバックやポイント還元が優秀のためすぐに元が取れてしまうことも。JCB法人カードの恩恵をすべて受けたいならゴールドカードがおすすめですよ。

法人カードのキャッシングは計画的に利用する

基本的に法人クレジットカードにはキャッシング機能がついていないものがほとんどです。キャッシング機能がついているのは個人事業主向けのものが多くなります。

また、海外でのキャッシングや突然の出費には便利というメリットがある反面、限度額が低かったり金利が高かったりといったデメリットもあります。もし、キャッシング機能がついていても、普段は銀行融資や公的融資、どうしても必要な場合はビジネスローンで経営資金をまかなうようにしましょう。

キャッシングサービスはあくまでもおまけ程度に考えて、ビジネスに有効な他のサービスが充実しているクレジットカードを選ぶのが賢い選択といえます。

法人クレジットカードでキャッシングする方法とメリットとは

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