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日本で携帯キャリアによる決済が充実している印象がありますが、その中でauは地味な印象が拭えません。ただ、2019年に入りauは様々な改革によって魅力的なサービスを提供しようとしています。
中間金融持株会社であるauフィナンシャルホールディングスを設立したことによって、スマートフォンでセントリックな決済を実現しようとしています。そのコンセプトには、金融体験を総合的に提供するスマートマネー構想が根底にあります。
auがこのプロジェクトを進める中で中核となるのがau WALLETであります。では、au WALLETとは一体などのようなサービスなのでしょうか?
ここでは、au WALLETの特徴や法人クレジットカードとの相性について紹介します。
au WALLETの特徴
au WALLET について詳しく解説すると、auブランドを展開するKDDIと沖縄セルラー電話が2014年6月から展開している電子マネーサービスのことを指します。au WALLETと一概に言っても、次のような種類が存在しています。
- プリペイドカードのau WALLET プリペイドカード
- クレジットカードのau WALLET クレジットカード
- 小売のau WALLET Market
- ポイントサービスのau WALLET ポイントプログラム
メインとなるのがau WALLET プリペイドカードですが、au WALLET誕生前まではauポイントがありましたが、WALLETポイントに切り替わりました。
WALLETポイントや現金をチャージ可能なプリペイドカードとなっていて、システム構成はウェブマネーやクレディセゾンと協業してMasterCardプリペイド決済システムを利用しています。
これによって、オンラインだけでなく実店舗でも利用することができます。但し、カードはNFC対応のICチップが内蔵されていますが、FeliCa対応ではないのでSuicaなどの電子マネーとの互換性はありません。
auではファイナンシャル事業を展開していることもあり、プリペイドカードだけでなくクレジットカード機能が付いたau WALLETがあるのも特徴です。より幅広いシーンで利用できるのも魅力的です。
メリット
大手携帯電話会社であるauですので、au WALLETを所有していると何かとメリットに感じるものです。具体的に、au WALLETでメリットとなる項目としては次のような点があります。
MasterCard加盟店での利用が可能!
au WALLETの魅力の一つに、利用できる店舗が圧倒的に多いのが魅力的です。電子マネーの場合、意外と使用できる店舗が限られているものが多くあり、便利である半面利用できるシーン自体が少ないことがあります。
その点で、au WALLETでは次のような店舗で利用することができます。
- コンビニエンスストア(ローソン、セブンイレブン、ファミリーマート、ミニストップ)
- レストラン(ガスト、バーミヤン、ジョナサン)
- マクドナルド
- スーパー(西友、イオン)
- ヤマダ電機
- マツモトキヨシ
- ピザーラ
あくまでも一例であり、他にもAmazonやiTunesStore、Wowma!などのオンラインストアでの利用も可能です。au WALLETは国際ブランドとしてMasterCardが付いているので、世界でもMasterCard加盟店であれば利用可能です。
クレジットカードではなくデビットカードに近いイメージであり、支払は1回のみに限定されますが、日本円をチャージしておき海外で決済できるのは良いですし、MasterCardは世界的にも圧倒的なシェアを誇っているので使用できるシーンが多いのです。
他にも、VISA加盟店でも利用できますので、国内でも殆どの店舗で使用できると言っても過言ではありません。
ポイント制度も魅力的!
au WALLETが始まる前に展開されていたサービスにauポイントがあります。au WALLETは、auポイントに電子マネー機能をプラスしたものであり、au WALLETでもポイントを得ることができます。
au WALLETは、支払に使用することで得ることができます。気になるのがポイント還元率ですが、通常の店舗でau WALLETにおける決済を行うと、200円毎に2ポイントが付与されます。
更に、ポイントアップ店と呼ばれている店舗で利用すると、ポイントアップすることができます。対象店舗はセブンイレブンやマツモトキヨシ、スターバックスコーヒー、COCO’Sなどメジャーなチェーン店ばかりですので、多くのポイントを獲得できるチャンスがあります。
他にも、オンラインショッピングとしてAmazon、オムニ7などでもポイントの優遇措置がありますので、有効利用することで多くのポイントを獲得できます。更に、auケータイ料金の支払においては、1,000円毎に10ポイント以上が獲得できます。
もしauのスマートフォンを利用されている方であれば、ポイントをまとめることも可能ですので、au WALLETはポイントまとめの意味でも重要なものとなっています。au WALLETで貯めたポイントは、主にauでの料金支払いに使用することができます。
これは、月々の通信量支払いだけでなく、新しいスマートフォンを購入するときにも補填という形で使用することができますので、法人でもスマートフォンを割引価格で購入することができるのです。他にも、au WALLETのポイントはデータチャージの支払いでも使用することができるのです。
出張などで頻繁にデータ通信していると、規定のデータ量を超えてしまうことも多々あるのですが、その時にデジラというアプリを使用すればau WALLETでデータチャージを行うことができ、経費節減に大きく寄与することができます。
このように、日々の生活においてポイントをためやすいという点も、au WALLETの大きな魅力となっています。
ポイントアップタウンで更にお得にポイントゲット!
法人においても、なにかとオンラインショッピングでものを仕入れることがあるかと思います。特に、事務用品などを大量に購入する場合、オンラインで購入すれば配送してもらえるので手間が省けますよね。
au WALLETでは、ポイントアップタウンというサービスを展開しており、楽天市場などのメジャーなショッピングサイトを筆頭に、トラベル関係など様々なジャンルのお店が利用できます。
ポイントアップタウン経由で各ショッピングサイトを利用して、代金支払いをau WALLETで行うだけで、さらなるポイントの増額を期待できます。なんと、最大15%のポイント増額というのですから驚きですよね!
ポイントアップタウンが特に便利なのが、トラベル系のサービスが利用できる点です。じゃらんや一休、楽天トラベルが利用できますし、au WALLETのポイントと各サービスのポイントを二重取りすることも可能ですので、更にお得感が強くなります。
法人向けでは、ASKULもありますので、事務用品などをお得な価格で、かつau WALLETのポイントも獲得した上で購入できますよ。
ゲームでもポイントゲット!
au WALLETのアプリを使用していると、毎日無料でプレイできるガチャがあります。このガチャを利用することで、ポイントを獲得することができますし、暇つぶしにももってこいなのが良いですね。
他にも、auショップに来店することでプレイできるauウォレットウェルカムガチャというものがあり、なんと抽選で3,000ポイントを獲得することができます!1日に1回、月に合計3回までチャレンジすることができますので、来店される際にはぜひプレイしてほしいですね。
デメリット
au WALLETは便利であるのですが、デメリットも比較的多い電子マネーとなっています。主なデメリットには次に挙げる項目があります。
auユーザーでないと年会費がかかる
そもそもではありますが、au WALLETは基本的にauユーザーでないと利用できないサービスとなっています。auユーザーの定義とは、auの携帯電話・スマートフォンを利用している、auひかりなどのインターネットサービスを利用している場合です。
auユーザー以外でも利用することが可能ですが、会費がかかってしまいます。Auユーザーであればすんなりと利用することができますが、ユーザーでない場合は年会費も考慮して利用可否を判断しなければなりません。
車を利用した場合のメリットが少ない
法人で頻繁に車で移動されるケースの場合、ガソリンを給油する際に決済しなければなりません。また、遠くに移動する際には高速道路を利用しますが、その際には高速料金を支払う必要が生じます。
クレジットカードの場合は、サービスステーションでの給油や高速料金の支払いも可能ですし、ETCカードであればスマートに決済することもできます。ただ、au WALLETでは残念ながら車を利用した際に利用できる範囲が狭いのが難点です。
ガソリンスタンドとしては、全国の出光サービスステーションでしか利用することができませんし、高速道路の料金支払いには利用できません。ただ、ETCカードは発行可能ですので、別途発行すれば対応可能です。
このように、au WALLETはMasterCardやVISAの加盟店で使用できるのですが、全店舗で利用できるわけではない点に注意が必要です。
海外での利用は手数料がかかる
au WALLETはMasterCard加盟店であれば海外でも利用することができるのが魅力的ですが、一方で利用時には4%の手数料がかかります。デビットカードなどで海外のATMでの引き出しが可能なサービスがありますが、その場合の手数料は高くても3%であることを考えると、少し割高な印象があります。
どこでも使える反面、高い手数料が必要になることを考慮して、決済に利用するかどうかを判断するようにしてください。
au WALLETで使えるクレジットカード一覧
au WALLETは、基本はauユーザーにとってメリットの大きな電子マネーですが、実際には他のクレジットカードなどとも相性が抜群なものとして知られています。よって、年会費を払ってでも利用したいと考えている方が多いのです。
au WALLETを利用するためには、まずはチャージをしなければなりません。チャージする方法は後述しますが、クレジットカードでのチャージも可能となっています。また、一部カードではau WALLETが組み込まれたカードもあり、利便性が高く人気を博しています。
au WALLETと特に相性の良いクレジットカードとしては、次が挙げられます。
- au WALLET クレジットカード
- 楽天カード
- セゾンカード
- UCカード
- MUFGカード
- DCカード
- イオンカード
- NICOSカード
- TS CUBIC カード
- セディナカード
このように、多くのクレジットカードでチャージできるのが良いですね。逆に、チャージできないカードとしてはVIEWカード、ダイナースクラブカード、アメリカン・エキスプレス・カードなどがあります。
特にau WALLET機能が内蔵されているau WALLET クレジットカードは、抜群の相性の良さがあり、最優先で検討したいカードとなっています。
おすすめの法人クレジットカード
au WALLETは法人向けに発行しておらず、あくまでも個人向けのカードとなっています。その中で、法人クレジットカードからのチャージも行えます。
ライフ ビジネスカード
ライフ ビジネスカードは、ビジネスカードではありますがプライベート使いとの区分けをしやすいカードとして有名です。どうしても財布の中にカードを多く所有したくない場合は、ライフ ビジネスカードをうまく利用することでカード枚数を削減することが可能です。
ライフ ビジネスカードでは、au WALLETへのチャージでポイントが付きますので、二重取りが可能です。
EX Gold for Biz M
EX Gold for Biz Mはゴールドカードとなりますが、申込時に謄本や決算書の提出が不要であり、発行しやすいカードとして有名です。また、ゴールドカードならではの特典も多くあるので、高い人気があるカードです。
EX Gold for Biz Mでも、au WALLETへのチャージでポイントが付きますし、ポイントをau WALLET に交換することもできます。
注意点
au WALLETは基本的にauユーザー向けのサービスでありますので、ユーザー以外が利用する場合は手数料がかかりますので注意が必要です。また、利便性の高さからついついクレジットカードと混同してしまうのですが、あくまでもプリペイドカードであり残高を管理しなければなりません。
もし残高が心配である場合は、au WALLET ではVISA、マスターカード、JCBのクレジットカードを登録しておくとオートチャージすることもできます。
チャージ方法や使い方
au WALLETを使用するためには、まずはカード内にチャージする必要があります。チャージする方法としては、次のような方法があります。
- 現金…ローソンなどで対応可能
- クレジットカード決済…VISA、マスターカード、JCBなどのクレジットカードが利用可能
- au かんたん決済…auの月々の支払いに加算して支払いが可能
- au WALLETポイントのチャージ
au かんたん決済は非常に便利なチャージ方法ですが、もちろんauユーザー限定のサービスであります。チャージが完了したら、支払い時にカードを提示することで利用可能です。
また、apple payに追加することで、カードレスでの決済も可能です。
その他おすすめの電子マネー
au WALLETに似たサービスとして、ソフトバンクカードがあります。それぞれに特徴があり、うまく使い分けしたいカードであります。
ソフトバンクカード
auとはライバル関係にあるソフトバンクでも電子マネーとしてソフトバンクカードを発行しています。Tカード一体型Visaプリペイドカードとなっており、利用する毎にTポイントを獲得できます、
Tポイントは様々なお店で利用できるのが魅力的ですし、Tカード加盟店でソフトバンクカードが利用できる点も評価できます。但し、おまかせチャージと呼ばれる自動チャージ機能がなくなった点は残念ですね。
まとめ
au WALLETはポイントを貯めやすい点が最大の魅力であり、更に利用できる店舗数が多いのも良いですね。但し、海外での利用では高い手数料を払う必要がある点には注意が必要です。
特に、auユーザーの方であればぜひ有効活用してほしいカードでありまあす。
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