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電子マネーの中でも、かなりニッチな使い道となっているものも多数存在しています。乱立状態とも言える状態ですが、その中でビジネス使いできるケースもあり、無視できない存在です。
その一つに、unikoというカードがあります。では、unikoとは一体どのようなカードなのでしょうか?
ここでは、unikoの特徴や法人クレジットカードとの相性について紹介します。
unikoの特徴
Unikoについて詳しく解説すると、ユニー・ファミリーマートホールディングス子会社であるUCSが、日本国内で展開するプリペイド方式の磁気型電子マネーのことを指します。誕生したのは2013年と比較的早い段階であり、主にアピタやピアゴで利用できるのが特徴です。
ユニー・ファミリーマートホールディングスが発足した後の利用可能店舗は、アピタ、ピアゴでは引き続き利用が可能となっています。但し、MEGAドン・キホーテUNYへ業態転換した店舗については、利用は引き続き可能ではあるのですが、脳術する感謝デーなどの特典の対象から外れているなど注意点があります。
一方で、ドン・キホーテグループが運営している電子マネーであるmajicaで適用されています。また、1000円以上の買い物で支払い金額の1円単位の額を切り捨てたり、円満快計などの特典はほぼ同じであり、カードへのチャージもチャージ機のみの取り扱いとなっています。
サークルK、サンクスにおいては、ファミリーマートに移行していない店舗においては利用が可能となっています。ファミリーマートへ移行した店舗、及び以前からファミリーマートとして営業していた店舗においては、2018年4月24日より全店舗で取り扱いを開始しています。
電子マネーというと、最後の「こ」の部分を「co」と表示するカードが多いのですが、Unikoは「ko」となっています。これは、Unicoさんというシンガーソングライターが実在するために、商標の問題でunikoにしているものと推定されます。
よく間違えやすいので、注意したいところですね。
メリット
Unikoは、他の電子マネーと違いかなり狭い範囲でしか使用できないように思えるカードですが、実はメリットの大きなカードであります。主なメリットとしては、次のような項目が挙げられます。
- アピタ・ピアゴでの買い物がお得
- ポイントが貯まる
- 利用明細をオンラインで確認できる
- レジでもチャージ可能
- カード特典も利用可能
- 紛失時のサポートが万全
では、それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
アピタ・ピアゴでの買い物がお得になる!
Unikoが利用できるのは、アピタ、ピアゴ、サークルK、サンクス、ファミリーマートが中心です。また、アピタやピアゴの中にある一部専門店でも利用ができます。
2016年8月21日に廃止となっているユーホームや、2017年10月31日までピアゴ関東が運営していたベンガ・ベンガでも利用できたのですが、今は利用できません。その中で、最大の魅力としては、全国のアピタやピアゴでの買い物において、5%の割引を受けることができる点があります。
5%の割引対象となるのは、主に以下のタイミングとなります。
- 毎月19日・20日(アピタ・ユーホーム)
- 毎週金曜日(ピアゴ)
- 第2・第4金曜日(アピタネットスーパー)
最も覚えやすいのが、ピアゴの毎週金曜日は5%オフになる点ですね!実は、これだけでなくアピタやピアゴでは、誕生祭や特別感謝デー、ダイナミックサンデー、ピアッキ~まつりなどの名称で5%オフになるタイミングがあります。
概ね、3日に1回程度の頻度で5%オフになるので、お買い物しようと思うタイミングが割引となるかどうかをチェックすることをおすすめします。なかなか法人では使い道は限られるかもしれませんが、例えばお昼ご飯をアピタやピアゴで購入するようにすると、割引となるので使い道が無いわけではありません。
ポイントが貯まる!
Unikoでは、アピタやピアゴで決済に使用することで、ユニコポイントが貯まるのも魅力となっています。気になる還元率は、200円につきユニコポイント1Pが貯まる計算であり、ポイント還元率として見ると0.5%となります。
また、以下のタイミングではポイントが2倍となるキャンペーンを開催しています。
- 第2・第4曜日曜日(アピタ、ピアゴ、ユーホーム)
- 毎週土曜・日曜日(サークルKサンクス)
決して高還元率とは言えませんが、ただお買い物するだけでもポイントが貯まるのは魅力的です。但し、すべてのお買い物が対象となるわけではなく、ユニコポイント対象外商品がありますし、200円未満は切捨てとなります。
ユニコポイントは、500ポイント貯まるとunikoに500円分を自動でチャージする仕組みを採用しています。これによって、交換する際に手続きは不要な点も良いですね。
仮にunikoカードでの購入商品の返品をした場合は、返金分を現金で返金で精算し、その際にユニコポイントが減算される仕組みを採用しています。
ユニコポイントの有効期限については、当年3月1日から翌年2月末日までに加算された場合は、翌々年の2月末日まで有効となります。もし有効期限を過ぎた場合は失効となるので注意が必要です。
ユニコポイントの有効期限については、レシートやチャージ機、ユニコWebサービスで確認することができるので、頻繁にチェックしておき期限切れを防止したいですね。
利用明細がオンラインで確認できる!
Unikoを法人使いする際には、やはり利用明細を確認したいところです。特に、経費を計上する上では明細は紙ではなくデータでほしいところですが、unikoではユニコWebサービスとういオンラインサービスが用意されています。
ユニコWebサービスを利用することで、データでの利用明細を確認することができますので、非常に便利なサービスと言えます。基本、利用日の翌日以降に反映されますので、ほぼリアルタイムで明細を確認できるのが良いですね。
レジでのチャージも可能!
電子マネーの場合、最も気をつけたいのは残高不足ですよね。特に、レジで残高不足が発覚すると、周囲の方にも迷惑をかけてしまう可能性があるので、絶対に避けたいものです。
ただ、unikoではレジで残高不足になった場合、アピタやピアゴではそのままレジでチャージすることができます。よって、残高不足になっても焦る必要がないのが良いですね。
カード特典も利用可能!
アピタやピアゴのカードを持っていると、さまざまな特典を受けることができるのですが、unikoもそのカードと同等の扱いとなるので、魅力的な特典をお得に受け取ることができます。
代表的なサービスとしては、ナチュラル純水無料サービスというものがあります。健康的な水を店舗内で無料で飲むことができるお得なサービスであり、お買い物の際にはぜひ利用したいですね。
但し、ナチュラル純粋機以外の給水機を設置している店舗においては、一部利用できない場合もあります。
紛失時のサポートが万全!
電子マネーの場合、紛失や盗難にあった場合に大きなリスクを負う可能性があります。特に、紛失して新規で発行し直す場合は、チャージしたものがリセットされてしまう電子マネーも少なくありません。
Unikoの場合は、お客様情報を登録することが条件となりますが、カードを紛失したり盗難にあった場合、ユニコセンターまで連絡すればカードの利用を停止してもらえます。また、利用停止時点における電子マネー残高とユニコポイント残高を新しいユニコカードに移行してもらえます。
これなら、紛失しても安心ですね。Unikoを発行するのであれば、お客様情報を登録するようにしましょうね。
デメリット
Unikoは便利である反面、デメリットも多く存在しています。主なunikoのデメリットとしては、次に挙げる項目があります。
法人としての使い道が限られる
Unikoがメインで使用できるのは、アピタやピアゴなどのスーパーマーケット、コンビニエンスストアとなります。この場合、どうしても法人向けとなると先に紹介した通り、昼食での利用などとかなり利用範囲が限られるのが難点です。
UCSカードよりもポイントが劣る
アピタやピアゴをお得に利用できるクレジットカードとして、UCSカードがあります。利用するだけでポイントが貯まり、特にアピタやピアゴでは高額還元も期待できるのですが、ポイント還元率を見るとunikaよりも高いものとなっています。
UCSカードはクレジットカードになりますので、審査を受ける必要がありますが、仮にカードが発行できた場合はUCSカードを優先して利用したくなりますね。ちなみに、UCSカードはmjicaとの一体型カードもあり、unikaと競合するイメージもあります。
カード発行は実店舗でのみ可能
クレジットカードなどであれば、オンラインで発行手続きを行い、発行されたら法人に郵送されて受け取ることができますが、unikoの場合はアピタやピアゴで購入しないといけません。
お客様情報の登録についてはオンライン上でも行えるのですが、入手するためには少しハードルの高いカードであると言えます。ただ、審査などは不要で誰でも発行できます。
発行手数料がかかる
Unikoの場合、発行するためには手数料として100円がかかります。これは、他の電子マネーではデポジットが必要になりますが、これは払い戻しすれば返金される一時預かり金であり、unikoの場合は純粋に手数料が100円かかってしまうのです。
また、再発行した場合も同様に100円がかかりますので、注意が必要です。
unikoで使えるクレジットカード一覧
Unikoでは、残念ながらクレジットカードとの連携機能はなく、クレジットカードからのチャージなどは行なえません。ただ、似た機能があるクレジットカードとして、先に紹介したUCSカードがあります。
UCSカードは発行手数料が無料であり、年会費もかかりません。よって、unikoよりもランニングコストとしては安いのですが、発行には審査を受ける必要があるので若干敷居が高いカードとなっています。
UCSカードでは、アピタやピアゴで5%オフの恩恵を受けることができてunikoと同じ特典を得ることができます。更に、宇佐美直営のサービスステーションにおいて2円/Lのガソリン割引を受けることができたり、旅行会社のパッケージツアー割引や優待加盟店における優待といった特典が多くあります。
ETCカードも発行可能であったりと、何かと便利なUCSカードはunikoと同時に発行を検討したいですね。
チャージ方法や使い方
Unikoを利用するためには、まずはカードをアピタやピアゴで入手する必要があります。この際には手数料として100円かかります。
その後、お得な特典を得るためにオンラインや申込用紙を使用してお客様登録を行います。登録が完了したら、unikoにチャージを行いましょう。
チャージについては、アピタやピアゴの店頭に設置してあるユニコチャージ機で行えます。チャージ金額の単位は1,000円、2,000円、3,000円、5,000円、10,000円、20,000円となっていて、最高50,000円までチャージすることが可能です。
使用する際には、unikoを提示して決済しますが、仮に電子マネーが残高不足の場合でもレジで追加チャージすることが可能です。また、現金やユニー・ファミリーマートグループ商品券と併用して支払うことも可能です。
例えば、ユニー・ファミリーマートグループ商品券を優先して使用して、残りをunikoで支払うなどの方法が可能となることを意味しています。
その他おすすめの電子マネー
Unikoはかなり利用範囲が限られますが、同様に利用範囲が限られつつもお得に利用できる電子マネーとして、次のカードがあります。
スターバックスカード
スターバックスカードは、全国のスターバックスコーヒーで利用することができる電子マネーです。出張や営業活動など、外出が多い方にとってはコーヒーショップは頻繁に利用するケースが多いのですが、全国に店舗が多いスターバックスコーヒーで利用できるのが魅力的ですね。
また、スターバックスカードはクレジットカードでのオートチャージにも対応しています。対応しているのはVISA、MasterCard、JCB、アメックス、ダイナースクラブなどの主要なクレジットカードとなっていて、法人カードでもチャージできるのが良いですね。
まとめ
Unikoは相当使用範囲が狭い電子マネーですし、法人クレジットカードとの連携は取ることができません。ただ、アピタやピアゴで5%オフとなるのは魅力的で、法人でも工夫次第では活用することができます。
近くにアピタやピアゴがある法人の場合は、発行すると恩恵を受ける可能性がある電子マネーとなっています。