シナジーJCB法人カード/ゴールドカードは、ガソリン代がリッターあたりで最大で10円値引きになる法人カードです。
シナジーJCB法人カード/ゴールドカードは「ESSO」「Mobil」「ゼネラル」で利用可能でしたが、これら3つのブランドは2019年7月ごろから「ENEOS」は統合されます。
そのためシナジーJCB法人カード/ゴールドカードは、「ESSO」「Mobil」「ゼネラル」だけでなく、全国の半数近い数になるENEOSで利用可能な法人カードとなります。
ガソリンの値引きができる法人カードが欲しかった事業主の方には必見のカードです。
シナジーJCB法人カード/ゴールドカードのメリット・デメリット、ほかのカードとの比較について見ていきましょう。
シナジーJCB法人カード/ゴールドカードの特徴
シナジーJCB法人カード/ゴールドカードの最大のメリットは今後はENEOSで利用できるということです。
統合によりまずます店舗が増えます。出先で給油することを考えると、この店舗数の多さは大きな魅力です。
こうした今後のメリットがある一方で、シナジーJCB法人カード/ゴールドカードはポイント還元がないことなど、いくつか注意点もあります。
シナジーJCB法人カード/ゴールドカードのメリット・デメリットをそれぞれ見ていきましょう。
メリット
JXグループと東燃ゼネラルグループの経営統合により、「ESSO」「Mobil」「ゼネラル」は「ENEOS」は統一されます。
それに伴って、シナジーJCB法人カード/ゴールドカードは「ESSO」「Mobil」「ゼネラル」だけでなく、「ENEOS」でも利用可能となります。
今後は、今まで以上に便利になるシナジーJCB法人カード/ゴールドカード。
メリットは以下の3点です。
- ENEOSでも利用可能になる
- ガソリン代がリッターあたり最大10円引きになる
- 優待サービス「Club Off」が利用できる
それぞれ見てきましょう。
ENEOSでも利用可能になる
シナジーJCB法人カードは2019年4月からENEOSとの相互利用が開始されます。法人カードではない方の「シナジーカード」では、2018年10月よりすでにENEOSとの相互利用が開始しています。
今までは、東燃ゼネラルグループの「ESSO」「Mobil」「ゼネラル」のガソリンスタンドで利用可能なカードでしたが、これからはENEOSのガスリンスタンドでも利用可能となります。
2019年9月には全てENEOSのブランドに統一される予定です。旧「ESSO」「Mobil」「ゼネラル」の店舗も含めると、ENEOSの店舗数は13000店舗以上になる見込みで、これは全国のガスリンスタンド29,000店舗のおよそ半数に迫る店舗数になります。
ガソリンのクレジットカードを利用する時の悩みとなるのが、特定のガスリンスタンドしか利用できないことです。
自宅の周りであればあまり問題ないですが、出先で給油する時には、目当てのガスリンスタンドを探し回る羽目になります。ガソリンスタンドを探すためにガソリンを消費していては元も子もありません。
そんな中でシナジーJCB法人カード/ゴールドカードは、全国の半数近いガスリンスタンドで利用できます。これは大きなメリットです。
ガソリンスタンドで使うクレジットカードでは、リッターで何円値引きになるかももちろん大事ですが、どれだけ多くの店舗で利用できるかというのも重要です。
シナジーJCB法人カード/ゴールドカードなら、利用できる店舗が多いので、すぐに値引きできるガソリンスタンドが見つかるはずです。
ガソリン代がリッターあたり最大10円引きになる
シナジーJCB法人カード/ゴールドカードなら、ガソリン代がリッターあたり最大で10円引きになります。
ガソリン代の値引き額は前月のショッピング利用額の合計金額で決まります。
割引額は以下の通りです。
70,000円以上 | リッター10円引き |
50,000~70,000円未満 | リッター8円引き |
20,000~50,000円未満 | リッター6円引き |
10,000~20,000円未満 | リッター5円引き |
10,000円未満 | リッター4円引き |
70,000円という基準も法人カードとして経費の支払いに使うことを考えると、決して高くはない金額です。積極的に利用すれば、最大の割引を得ることは難しくないでしょう。
シナジーJCB法人カード/ゴールドカードは、ガソリンカードの中でも高い割引額です。しかもキャッシュバックやポイントバックでなく、その場で現金値引きされる点も魅力です。ポイントを管理する余計な労力は必要ありません。
リッター10円値引きだとどれくらいお得になるでしょうか。
たとえば営業で毎日カードを使って月に70Lのガソリンを使用するなら、月間で700円分の値引きが受けられます。年間にすると、8,400円の値引きとなり、ほぼ年会費10,000円の元が取れてしまう計算です。
追加カードは3,000円で発行できるので、何人かの従業員で利用すれば、さらにお得になります。日々の業務で車をよく使う事業の事業主の方ならかなりお得に利用できるはずです。
優待サービス「Club Off」が利用できる
シナジーJCB法人カード/ゴールドカードなら、優待サービス「Club Off」が利用できます。
Club Offは「シナジーカード」「アメリカンエキスプレスビジネスカード」のようなクレジットカードはもとより、「ソニー損保」「チューリッヒ生命」「BIGLOBE」「朝日新聞」など様々な保険、サービスなどで採用されている優待サービスです。
全国のホテル・宿、遊園地などのレジャー施設、映画館、宅配グルメなど豊富なバリエーションの優待サービスが用意されています。
たとえばビジネスホテルでいうと、アパホテル(人形町駅北)やアパホテル(新橋御成門)などが最安料金で3000円程度~利用できたりします。Club Offの優待をうまく利用すれば、出張の経費削減にもつながるでしょう。
デメリット
ガソリンカードとして優秀な機能を持つシナジーJCB法人カード/ゴールドカードですが、デメリットもあります。マイナス面も事前にチェックしておきましょう。
シナジーJCB法人カード/ゴールドカードのデメリットは以下の2点です。
- ポイント還元がない
- 年会費が安くない
- ステータス性がやや低い
それぞれ見ていきましょう。
ポイント還元率が低い
シナジーJCB法人カード/ゴールドカードではポイント還元がありません。JCBカード「Oki Dokiポイントプログラム」の対象外となっています。
ポイント還元を重視するならこの点は大きなデメリットです。シナジーJCB法人カード/ゴールドカードは、ガソリンをあまり使わない人にはお得になりません。この点は注意しておきましょう。
年会費が安くない
シナジーJCB法人カード/ゴールドカードの年会費は10,000円と、年会費が安いタイプのゴールドカードではありません。
またガソリンカードがとにかく欲しいというのであれば、ほかに安いカードはあります。
- JCB法人カード/一般カード:年会費2,000円
- シェルビジネスカード/一般カード:年会費1,250円
- コスモコーポレートカード/一般カード:年会費1,250円
ガソリンカードをとりあえず従業員に持たせたい場合には、こうした一般カードを選ぶ方が良いでしょう。
ステータス性がやや低い
シナジーJCB法人カード/ゴールドカードはガソリン提携カードですので、ステータス性はやや低めです。
ただしその分、審査には通りやすいと言われています。ステータス性を求める人にはおすすめできませんが、審査が通りやすいため「とにかくゴールドカードが欲しい」という人にはおすすめともいえます。
法人カード選びとしてシナジーJCB法人カード/ゴールドカードを比較
事業で使う法人カードだからこそ、他のカードとも比較して自分に合ったカードを選ぶ重要です。とくに初めての法人カード選びであれば、失敗を減らすためにもできるだけ多くのカードを見たうえで決めるのが良いでしょう。
シナジーJCB法人カード/ゴールドカードとほかの法人カードとの比較を見ていきましょう。
初めてのカード選びとして比較
はじめての法人カードとして、シナジーJCB法人カード/ゴールドカード以外でおすすめできるのが、アメックスビジネスゴールド(アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード)です。
アメックスビジネスゴールドはステータス性が高く、法人カード選びで失敗したくないという人にはぴったりのカードです。シナジーJCB法人カード/ゴールドカードと比較した時のメリットは以下の通りです。
- ステータス性が高い
- マイルが貯まる
シナジーJCB法人カード/ゴールドカードもゴールドカードなので、「付帯保険が手厚い」「空港でのラウンジサービス」「手荷物の無料宅配券サービス」などの機能・特典をもっています。このあたりはアメックスビジネスゴールドと同様です。
しかし、上記の2点に関してはアメックスビジネスゴールドに劣る点です。
アメックスビジネスゴールドなら経費の支払いでマイルが貯まります。その還元率は最高で1.0%にもなります。シナジーJCB法人カード/ゴールドカードにはポイント還元がありませんので、この点はアメックスビジネスゴールドならではのメリットです。
一方で、シナジーJCB法人カード/ゴールドカードのメリットは以下の通りです。
- ガソリン値引きがある
- 年会費が比較すると安い
ガソリン値引きがあるのが、やはり最大のメリットです。ガソリンの給油回数が多ければ、ポイント還元以上のメリットを得られる可能性があります。
またシナジーJCB法人カード/ゴールドカードの年会費は10,000円とたしかに高めですが、アメックスビジネスゴールドの年会費31,000円と比べると安いです。このあたりもアメックスビジネスゴールドと比較した際のメリットとなるでしょう。
シナジーJCB法人カード/一般カードと比較
シナジーJCB法人カードには一般カードもあります。一般カードにするか、ゴールドカードにするか迷っている人もいるかと思います。
まず一般とゴールドの違いとしては、まず「ガソリンの値引き額」にあります。
一般カードの値引き額は以下の通りです。
70,000円以上 | リッター7円引き |
50,000~70,000円未満 | リッター5円引き |
20,000~50,000円未満 | リッター3円引き |
10,000~20,000円未満 | リッター2円引き |
10,000円未満 | リッター1円引き |
最大でリッター10円の値引きが受けられるゴールドカードと比べると、若干の差があります。ガソリンを頻繁に給油する場合には大きな差になるでしょう。
さらに一般カードとゴールドカードでは、付帯保険にも差があります。
ゴールドカード | 一般カード |
▼旅行傷害保険 海外 最高1億円 国内 最高5,000万円 |
▼旅行傷害保険 海外 なし 国内 なし |
▼ショッピングガード保険 海外 最高500万円 国内 最高500万円 |
▼ショッピングガード保険 海外 最高100万円 国内 なし |
法人カード選びで付帯保険を重視している人には、この補償額の違いも注目すべき点です。
ただし年会費に関しては、一般カードは2,000円です。ゴールドカードの10,000円と比べるとかなり安めです。
したがって、
- ガソリン代の値引きが最大で10円まで上がる
- 付帯保険の補償額が大きくなる
このあたりに魅力を感じるならゴールドカード、それ以外は年会費の安い一般カードを選ぶと良いでしょう。
シナジーJCB法人カード/ゴールドカードの基本情報データ
シナジーJCB法人カード/ゴールドカードの基本データは以下の通りです。
・年会費:10,000円(初年度無料)
・還元率:ポイント還元なし
・国際ブランド:JCB
・利用可能枠:50~250万円
・国内旅行傷害保険:最高 1億万円
・海外旅行傷害保険:最高 5,000万円
・国内・海外渡航便遅延保険:2万円程度
・ショッピング保険:国内 最高500万円、海外 最高500万円
・追加発行できるカード:ETCカード、QUICPay
・締め日:毎月15日
・支払日:翌月10日
・申込資格:法人または個人事業主
まとめ
シナジーJCB法人カード/ゴールドカードは、全国のENEOSの店舗で利用できるようになり、今後さらに便利になります。さらにゴールドカードとしての付帯保険の手厚さ、優待サービスの充実なども魅力です。
高機能なガソリンカードが必要な事業主の方はぜひシナジーJCB法人カード/ゴールドカードを検討してみると良いですね。