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ご自身でビジネスをされている方は、経費を支払う際にどのような決済方法をとっていますか。
大抵の場合、現金またはビジネスカードによる支払いが大部分を占めるかと思います。
しかしビジネスカードは、加入時に審査が必要であったり、年会費が発生したりと、与信度のまだない法人や個人事業主ではハードルの高い決済手段と言えます。
今回は、所有するハードルも低く、資金管理や業務効率化に最適な決済手段となる「住信SBIネット銀行 Visaデビット付キャッシュカード」について解説していきます。
住信SBIネット銀行 Visaデビット付キャッシュカードであれば、与信審査や決算書提出不要かつ年会費無料で利用でき、住信SBIネット銀行の普通預金口座を持つ法人や個人事業主であれば利用することができるキャッシュカードとデビットカード一体型の決済ツールになります。
この記事では、住信SBIネット銀行 Visaデビット付キャッシュカードを利用する上での特徴やメリット・デメリット、口コミなどによる評価や審査基準に至るまで解説していきます。
住信SBIネット銀行 Visaデビットカードとは
楽天銀行ビジネスデビットカードとは、インターネット専業の銀行である「住信SBIネット銀行」より発行される法人や個人事業主向けのデビットカードになります。
住信SBIネット銀行 Visaデビットカードは、別名「ミライノ デビット」というカード名であり、デビットカードとキャッシュカードが一体となった年会費無料・審査不要のため、創業して間もない法人や個人事業主の方でも安心して持つことができます。
国際ブランドとして、「VISA」または・「MasterCard」どちらかを選択できるため、国内・海外・ネットを問わず、多くの加盟店で利用することができ、一般的なビジネスカードと同様に独自のポイントサービスや盗難補償も付帯しているため、経費等の決済時における手段として魅力的なカードになります。
住信SBIネット銀行 Visaデビットカードの特徴
住信SBIネット銀行 Visaデビット付キャッシュカードがお分かりいただけたところで、次に解決していくのが、住信SBIネット銀行 Visaデビット付キャッシュカードのより詳細な特徴やスペックについてです。
住信SBIネット銀行 Visaデビット付キャッシュカードのカードスペックについては下記の通りになります。
・年会費:無料
・発行手数料:無料
・ポイント還元率:0.6%(1,000円ごとに6ポイントのスマプロポイントが貯まります)
*「口座開設時」、「デビット機能なしからの切替時」、「認証番号カードからの切替時」、いずれも発行手数料はかかりません。
・ポイント有効期間:ポイント付与月の翌々年の3月末まで
・再発行手数料:[紛失・盗難]、[カードグレード切替・ブランド切替]等1,080円(税込)
・申込条件:住信SBIネット銀行に口座を開設している個人・法人のお客様/日本国内に居住されている15歳以上の個人のお客様/日本国内に本店もしくは支店が登記されている法人のお客様
・発行可能枚数:1枚
・有効期限:5年
・ご利用限度額:決済口座である代表普通預金口座の残高かつVisaデビットのご利用限度額の範囲内で利用可能
*2019年4月現在の初期設定は下記の通りだが、変更可能な範囲として、国内ショッピングは「1回・1日」が0〜200万円、「1ヶ月」は0〜1,000万円まで変更可能となります。
1回 | 1日 | 1ヶ月 | |
国内ショッピング | 3万円 | 3万円 | 30万円 |
海外ショッピング | 50万円 | 50万円 | 100万円 |
・決済口座:住信SBIネット銀行の代表口座円普通預金、代表口座外貨普通預金(米ドル)
・クレジットブランド:VISA
・決済通貨:円、(円による支払い)、米ドル(円または米ドルの支払い)、米ドル以外の外貨(円による支払い)
・利用可能場所:国内・海外のVisa加盟店、インターネット上のオンラインショップ、「Visa」または「Plus」のマークの付いた海外ATMで自身の口座から現地通貨を引き出し可能
*海外でATMでの引き出しをする場合、引き出し金額のほか海外手数料2.50%(非課税)がかかります。また一部海外ATMにおいて、現地金融機関所定の使用料がかかる場合があります。
・ご利用可能時間:24時間365日(システムメンテナンス時間を除く)
・ETCカード:なし
・海外緊急カード:なし
・独自の特典又はサービス:スマートプログラム(住信SBIネット銀行の優遇プログラム)
・その他の特典又はサービス:Visaビジネスオファー、Visaビジネスグルメオファー
・支払い方法:1回払い
・海外旅行傷害保険:なし
・その他の補償内容:デビット盗難補償(紛失や盗難に遭われカードを不正利用された場合、届け出日から30日前までさかのぼり最大で1000万円まで被害を補償)
・提携銀行:住信SBIネット銀行、セブン銀行、イオン銀行など
・海外ATM:利用可能
・締め日:なし
・支払日:原則的には、ご利用の都度即時引き落とし
*一部加盟店では、即時引き落としではない場合もあります。
国際ブランドの違い
住信SBIネット銀行 Visaデビット付キャッシュカードには、「VISA」のほかに「MasterCard」を選択することができます。両者の違いついて簡潔に説明しておくと、審査不要や年会費無料である点は同じですが、大きな違いとしては、「ポイント還元率0.8%以上」、「Mastercardが提供するビジネス向けサービス」、「ポイント還元率1.0%を誇るプラチナカードが用意されている」などの点にあります。
これらの特典が備わっているのは、「ミライノ デビット(Mastercard)」だけですので、発行を検討される際は、
メリット
続いて紹介するのは、住信SBIネット銀行 Visaデビット付キャッシュカードのメリットについてです。キャッシュカードとデビットカードが一体となっているため、ビジネスとの親和性も高く、独自のプログラムや特典を使えば、さらなる相乗効果も期待できます。
住信SBIネット銀行 Visaデビット付キャッシュカードのメリットは下記の通りです。
- 与信審査・決算書不要・年会費無料のハードルの低さ
- 年会費等のランニングコストがかからない
- 海外でも問題なく利用可能
- 0.6%を誇る独自のポイントサービス
- 公共料金やガソリンスタンド等の支払いも可能
与信審査・決算書不要・年会費無料のハードルの低さ
なんといっても住信SBIネット銀行 Visaデビット付キャッシュカードを保有する上で、最大のメリットとなるのが、カード申し込み時における与信審査が不要な点と、年会費が無料で利用できるではないでしょうか。
住信SBIネット銀行 Visaデビット付キャッシュカードは、口座所有の方はもちろんですが、「日本国内に居住されている15歳以上の個人」、「日本国内に本店または支店が登記されている法人」であれ利用可能なため、誰でも審査なしで発行することができます。
ただし、口座開設時には、住信SBIネット銀行規定の審査があるため、場合によっては申し込みが受け付け不可となる場合もありますので、口座開設の工程時では「確実に」ということではありませんので注意してください。
海外でも問題なく利用可能
住信SBIネット銀行 Visaデビット付キャッシュカードを有し、かつ外貨通預金口座をお持ちの法人・個人事業主であれば、海外でのショッピングや海外ATMなどの利用でも問題なく支払いが可能になります。
また世界約70カ国以上で利用することのできる「Visaペイウェーブ」を使えば、海外でもカードリーダーにかざすだけで即時に支払いを完了させることができます。
そのためスキミング等のリスクを防ぎ、安心してカードを使うことができます。
0.6%を誇る独自のポイントサービス
住信SBIネット銀行 Visaデビット付キャッシュカードは、デビットカードの中でも稀なポイントサービスが付帯されるカードになります。
月額の利用金額に対して1,000円ごとに8ポイントが貯まり、そのポイントも現金やマイルへ変更可能であったり、ATMや振り込み手数料を無料にすることができるなど、住信SBIネット銀行独自の優遇プログラムを利用することができます。
本来の目的でもある経費の削減や業務の効率化だけを図るのではなく、より有効的に決済を行いたい方にはおすすめのツールになります。
公共料金等の支払いも可能
デビットカードでは原則として公共料金などの支払いに対応しておらず、ビジネスを円滑にする上では使い勝手の悪い点が見受けられました。しかし、住信SBIネット銀行 Visaデビット付キャッシュカードであれば、公共料金だけでなく、携帯電話料金や保険料、プロバイダー利用料ガソリンスタンドなどにも対応しています。
ただし、これらの決済を行う際は、引き落とし日は利用する加盟店によって異なります。
特に毎月10〜20日ごろにかけて、デビットカードでの月額利用料金の引き落としが集中しますので、ビジネスカードと同様、引き落としの際に残高不足とならないよう注意してください。
デメリット
メリットに次いで解説していくのが、住信SBIネット銀行 Visaデビット付キャッシュカードのデメリットになります。多くのメリットを享受できる一方で、少なからずデメリットも存在しています。
住信SBIネット銀行 Visaデビット付キャッシュカードのデメリットは下記の通りです。
- ミライノ デビット(Mastercard)の方がメリットが多い
- 発行枚数が1枚しかできない
デメリットについてもしっかりと把握した上でデビットカードを選ぶようにしましょう。
ミライノ デビット(Mastercard)の方がメリットが多い
やはり最も懸念される点が、ミライノデビット(住信SBIネット銀行 Mastercardデビット付キャッシュカード)の方が優れていると言わざるを得ない点ではないでしょうか。
Mastercardも国際的ブランドであるため世界4,000万以上(Visaは2400万以上)の場所で使うことが可能、さらには還元率0.8%(Visaは0.6%)、カードの有効期限が7年(Visaは5年)など、細かいところを見比べても、住信SBIネット銀行 Visaデビット付キャッシュカードの方がスペック的に劣っています。
発行枚数が1枚しかできない
住信SBIネット銀行 Visaデビット付キャッシュカードは発行枚数が最大1枚しかない点もデメリットになります。
創業間もない個人事業主の方や、少数精鋭の組織であればデビットカードが1枚でも問題ないかもしれません。
しかし、通常の場合であれば、従業員等の経費管理や業務の効率化に利用させることの多いデビットカードになるので、1枚では業務の効率化も図れませんし、所有する人の属性を特定しかねません。
住信SBIネット銀行 Visaデビットカードの評判・口コミ
ここからは住信SBIネット銀行のVisaデビット付キャッシュカードを実際に使っている利用者の口コミや評判をご紹介致します。
【良い口コミ】
「海外旅行で使えるキャッシュカードの中で、新生銀行の時代は今年もう終わる。これからは住信SBIネット銀行のVISAデビット付キャッシュカードが最強」と電子書籍で書きましたが、サイン要らず暗証番号入力要らず差込作業要らず。そして為替レートも年会費無料カードの中では最安値。まさにSBI一択です
引用:https://twitter.com/4jpn/status/1015610327847882752?s=21
住信SBIネット銀行のVisaデビット付キャッシュカードが届いた。年会費は無料。ATM引き落とし&振り込みもランクによって手数料無料になったりする。世界200以上の国と地域のVisaマークがあるお店で利用可能。使いこなせば経済的にメリット多数。SBI証券と提携しているのも◎。
引用:https://twitter.com/tdmronaldo/status/709199484295581697?s=21
「プロテインは海外から輸入してるから、住信SBIネット銀行外貨預金+VISAデビット付キャッシュカードで外貨決済しようかな。」
「 米ドルを持っていたら断然外貨決済がお得ですよね。住信SBIビザデビッド一昨日届きました。」
引用:https://twitter.com/m_tsubasa/status/696538426552659968?s=21
良い口コミとしては、年会費が無料である点や、Visaの加盟店の多さからカード自体の利便性が高いとの口コミ、住信SBIネット銀行や提携銀行、サービスとあわせて使うことでより相乗効果を発揮するなどの声が多く見受けられました。
【悪い口コミ】
このVISAデビットというのは、何かメリットがあるのだろうか…。クレジットカードじゃダメなのだろうか…。
引用:https://twitter.com/nopotechinolife/status/758269647653187584?s=21
「海外事務手数料2.50%をお支払いいただきます」って高いよ!! キャッシュバック30回って、下手すりゃ半月もたん
引用:https://twitter.com/asari/status/952885970558308356?s=21
Visa デビット付キャッシュカードが 0.6 % 還元に対し、Mastercard のそれは 0.8 % ~ 1.0 % 還元。見た目の好みはどっこいどっこいかも。
引用:https://twitter.com/newkoya/status/1110065244464771072?s=21
悪い口コミとして多く挙がっていたのが、住信SBIネット銀行 Visaデビットカードと「Mastercard」との比較になります。Visaが0.6%の還元率であるのに対し、Mastercardは0.8%であるなど、両者の比較が特に目立っていました。
また住信SBIネット銀行 Visaデビットカードのメリットとしても挙げられていた手数料やキャッシュバックについても、利用する人の頻度によっては全くメリットにならないなどの声が聞かれました。
住信SBIネット銀行 Visaデビットカードは審査不要
最後に解決するのは、住信SBIネット銀行 Visaデビット付キャッシュカードと同レベルを誇るデビットカードの紹介と、申し込みの際に必要となる書類のアナウンスになります。
審査が不要な法人デビットカード
住信SBIネット銀行 Visaデビット付キャッシュカードは口座を有する法人や個人の方にとっては審査不要で受け取ることのできる年会費無料の決済ツールになります。
もちろん他社からもこれと類似したデビットカードは多く発行されています。
今回はその中から同スペックを誇る2つのデビットカードを紹介させていただきます。
- 楽天銀行ビジネスデビットカード(JCB)
- SURUGA Visaビジネスデビットカード
楽天銀行ビジネスデビットカード(JCB)
楽天銀行ビジネスデビットカードは楽天銀行より発行させるデビットカードになります。
年会費は1080円(税込)と無料ではないものの、還元率1.0%や最大発行枚数9,999枚と、どんな形態を要する組織にも対応できるデビットカードになります。
また利用限度額においても、住信SBIネット銀行 Visaデビット付キャッシュカードのように期間ごとに上限設定があるわけではなく、より利便性の高い機能性を有しています。
SURUGA Visaビジネスデビットカード
SURUGA Visaビジネスデビットカードは、スルガ銀行から発行される入会金・年会費無料で利用することのできるデビットカードになります。
こちらは「個人事業主専用のデビットカード」になりますので、法人の方は申し込めないカードにはなるものの、海外でも安心して使うことのできる保険や補償、サービスが備わっているため、創業間のない個人事業主の方にとっても頼もしい味方となります。
一部「自動貸越サービス」が適用されるとの記述もあるため、申し込み時に審査が伴いますが、審査をパスしてしまえばより利便性の高いカードと言えます。
申し込みに必要な書類
住信SBIネット銀行に口座を所有している法人や個人事業主の方であれば、住信SBIネット銀行 Visaデビット付キャッシュカードの申し込み時における審査はないため、どなたでもカードを発行することができます。
しかし、口座を持っていない方であれば、口座開設が必要不可欠となります。
ここでは、住信SBIネット銀行に口座を開設する上での必要書類について簡単にまとめてありますので参考にしてみてください。
口座開設の申し込み完了後に、下記の書類を郵送
[郵送する書類一覧]
○口座開設申込書
○法人としての本人確認書類(登記簿謄本・法人の印鑑登録証明書)
○法人番号指定通知書(法人番号情報印刷書類など)
○代表者個人の本人確認書類(運転免許証など)
代表者に加えて担当者をお届けいただく場合には、担当者個人の本人確認書類が必要となります。
郵送後、書類を元に住信SBIネット銀行規定の審査を行うことになります。
通常ですと、審査が完了するまでに7日間程度、カードが手元に届くまで10日程度の時間を有します。ただし、審査の結果、口座開設の申し込みを受け付けできない場合があります。
まとめ
今回は、住信SBIネット銀行Visaデビット付きキャッシュカードの特徴にはじまり、メリットやデメリット、口コミによる評判、各カードの紹介と幅広い内容について触れてきましたがいかがでしたでしょうか。
審査不要や年会費無料で新たな決済ツールを手にすることができるため、創業間もない法人や個人事業主の方でも気軽に申し込めるのではないかと思います。
さらに、独自のポイントサービスや、国内外の加盟店の多さ、公共料金等の支払いに対応しているなど、ビジネスを行う上での基礎は網羅しているとの言えます。
これらの条件を加味した上で、ご自身の環境にあったデビットカードを選ぶようにしましょう。