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2019.05.14
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シェルビジネスカード/FUELカードのメリット・デメリットと全知識

営業やラウンド業務などで車を使う機会が多く、給油や高速道路での利用に便利なカードがあったら便利なのにと思って、法人向けのクレジットカードの作成を検討している方も多いのではないでしょうか。

シェルビジネスカード/FUELカードはガソリンスタンドでおなじみの出光昭和シェルで利用できる法人カードです。

シェルビジネスカード一番の特徴はキャッシュバック率が高いということです。
使用金額に応じて最大3%のキャッシュバック制度があるので、クレジットカードでの決済をすることが多い企業や個人事業主にとっては大変お得なカードです。

このカードは高いキャッシュバック率で個人事業主でも作れるという大きなメリットがあります。しかし、FUELカードにはクレジット機能がなく、給油専用と用途が限定されているというデメリットがあります。

ここからはシェルビジネスカード/FUELカードのメリット・デメリットについてみてみましょう。

シェルビジネスカード/FUELカードの特徴

シェルビジネスカード/FUELカードはシェル石油をよく利用する方にとってお得なカードです。

シェルビジネスカードは一般的な法人クレジットカードとは違って、利用方法にあわせて3パターンからカードの発行方法を選べます。

  • シェルビジネスのJCBカード+SS専用カードまたはFUELカード
  • SS専用カードのみの発行
  • FUELカードのみの発行

という3パターンの発行方法があります。

シェルビジネスのJCBカード+SS専用カードまたはFUELカードの場合は、特典などもあります。しかし、FUELカードだけの場合は機能がかなり限定されます。

シェルビジネスカードの年会費は1250円(税別)ですが、初年度は年会費無料です。

さらに使用者追加1名ごとに年会費1250円(税別)がかかります。

シェルビジネスカードのFUELカードのみの発行の場合は、年会費無料で何枚でも作ることが出来るというメリットがあります。

そのため、仕事で車を使うすべての従業員に給油用のカードを渡したいという時に重宝します。

またFUELカードは用途が給油専用に制限されているので、使い過ぎや私的利用の防止にもつながり、安心して従業員へ貸与することができます。

メリット

法人用のクレジットカードを発行する際には、通常、登記簿謄本や法人格を確認できる書類の提出を求められることがよくあります。

そうした理由で、法人用のクレジットカードを利用したくても申込をあきらめる個人事業主もたくさんいます。

さらに申請に必要な書類を提出しても、起業したてや個人事業主の場合、審査に通りにくいという実状があります。

シェルビジネスカード./FUELカードでも法人の場合は現在事項全部証明書などの提出が必要ですが、個人事業主の場合は身分証明書2点の提出だけで済みます。

さらに、シェルビジネスカード/FUELカーの入会資格は法人または個人事業主で、使用者が18歳以上と規定されているので、申請条件をクリアするのはさほど難しくありません。

またFUELカードのみで発行する場合、カードにはクレジット機能がついておらず、用途も給油専用と限定されているので、一般の法人カードと比べると審査は通りやすいと考えられます。

法人カードとしてシェルビジネスカード/FUELカードを選ぶメリットは次の5つです。

  • キャッシュバック率が高い
  • 立替費など経費精算の手間が省ける
  • 追加カード発行の枚数制限がない
  • 用途限定だから従業員に渡しても安心
  • ETC専用カードが何枚でも作れる

追加カードの枚数制限なし

通常、法人用のクレジットカードでは親カード1枚に対し、追加発行できるカードは4~5枚などと枚数の制限を設けられていることがほとんどです。

しかし、シェルビジネスカードではFUELカードは何枚でも制限なく、無料で追加発行できます。

そのため、年会費がかかるカードは避けたいけど、社用車はもちろんレンタカーなど仕事で車を利用し、給油する機会が多い従業員全てに給油用のカードを持たせたいという場合にとても便利です。

経費処理の手間が省ける

FUELカードの魅力の1つに事務処理の手間が省けるというものがあります。

どの企業や個人事業主でも毎月、月末に経費処理をするのが大変と感じている方も多いのではないでしょうか。

特に、電車やバス、ガソリン代といった交通費に関するものは毎月決まって発生するものです。

だから、こうした費用を使った従業員はもちろん、経理の担当者も毎月、経費精算の書類や伝票を作成したり、処理するのは大きな負担となります。

また、電車やバスは行先さえ覚えておけば、後で料金を調べて記載することもできますが、ガソリン代はそうはいきません。

  • 現金で支払ったのにレシートをもらい忘れた
  • レシートを間違って捨ててしまった・紛失した

ということになれば支払った金額を証明することができません。

そんな時にガソリン給油の支払いをFUELカードで行っていれば、例え控えをなくしてしまったとしても利用明細などで確認することが可能です。

さらに、社内ルールでFUELカードで給油したものについては経費精算の書類や伝票を提出しなくても良いと決めておけば、従業員はもちろん、経理担当者も多数の領収書や伝票などをチェックする手間が省け、業務の効率化を図り生産性を高めることができます。

キャッシュバック率が高い

シェルビジネスカードの特徴としてキャッシュバック率の高さがあります。

FUELカードのみ発行している場合、キャッシュバックの対象にはなりません。

しかし、シェルビジネスカード+FUELカードというパターンで発行していれば、シェルビジネスカードを利用した金額やFUELカードを使って給油した金額に対してのキャッシュバックが発生します。

1ヶ月間の総利用額が5万円以上の場合、その金額によってキャッシュバック率が0.5%~最大3%までで決定し、2ヶ月後に発生する旅費交通費の一部としてキャッシュバックされます。

営業やラウンド業務、運送業など車での移動が多く、昭和シェル石油で給油をよくおこなう場合はキャッシュバックを受けるためにも、FUELカードのみの発行ではなく、シェルビジネスカード+FUELカードというパターンで申込をするのがおすすめです。

キャッシュバックの対象になるのは昭和シェル石油での支払いだけでなく、JRや航空券、タクシー、宿泊費、高速料金なども含まれます。

また、昭和シェル石油で利用した分については、利用金額を2倍で計算してキャッシュバック率の計算をしてくれます。

そのため、普段、業務で使用するガソリン代の総額が50万円を超えている場合は、従業員にFUELカードを持たせて昭和シェル石油で給油させると3%キャッシュバックされてお得です。

用途限定だから安心

経費の精算が楽になるから従業員にもクレジットカードを持たせたいけど、使い過ぎや私的な利用をしないかなどが気になるからと二の足を踏んでいる経営者や経理担当者の方がいらっしゃるかもしれません。

あらかじめ申請されている出張費や物品購入であれば金額を把握することが出来るので心配はありません。

しかし、それ以外の接待や事前申請をしていない出費があり、従業員が多ければ会社全体でいったいどれだけの金額が使われていて、支払日にいくら支払わなければいけないのかということが見えなくなります。

そうなれば、請求書や利用明細が届いて驚いたり、経営者や経理担当者としては資金繰りに困るという事態になりかねません。

こうした点を考慮して作られたのがFUELカードです。
FUELカードはガソリンや軽油、灯油などの給油専用カードでクレジット機能がついていないので給油以外の用途では使用することができません。

だから、経営者や役員、管理職などにはシェルビジネスカードを貸与し、一般社員にはFUELカードを貸与するなどすれば、安心できるでしょう。

ETC専用カードが何枚でも作れる

FUELカードの発行をおこなう際、シェルビジネスカードも一緒に発行していればETC専用のETCスルーカードNを申し込むことが可能です。

審査の状況によっては希望枚数を発行してもらうことができない場合もありますが、基本的にはETCスルーカードNの発行枚数に制限はありません。

そのため、業務で車を使う従業員の人数分や社用車の数だけFUELカードとETCスルーカードNを作っておけば、車で移動した際にかかるガソリン代や高速料金など面倒な経費の精算が不要です。

デメリット

シェルビジネスカード/FUELカードは、車での移動が多く、仕事で給油する機会が多い人にはとても便利で優れたカードだと言えます。

しかし、用途が限定されているためデメリットも複数あります。
ここでは、シェルビジネスカード/FUELカードを法人カードとして検討するうえで把握しておくべきデメリットについてご説明しましょう。

FUELカードだけだとキャッシュバック対象にならない

シェルビジネスカードの特徴としてキャッシュバック率の高さがあります。

しかし、年会費無料のFUELカードだけ発行するとキャッシュバックの対象とはなりません。

使った金額に応じたキャッシュバックを受けたければ、必ずFUELカードとセットでシェルビジネスカードも発行しておかなければいけません。

昭和シェル石油SSでしか使用できない

FUELカードは給油専用カードという特徴から、それ以外の目的では使うことができません。

しかも、ガソリンや灯油、軽油などの給与であっても昭和シェル石油SSでなければ使えません。

そのため、昭和シェル石油のSSが少ない地域で、FUELカードしか持っていなければ不便に感じるかもしれません。

ポイント還元ではない

法人のクレジットカードでは、ポイント還元のものとキャッシュバックタイプのものがあります。

FUELカードはこのうち、キャッシュバックタイプです。

そのため、ポイントを貯めて特典やサービスを利用するのが楽しみという方には、向いていません。

クレジットカード機能がついていない

FUELカードは給油専用のカードでクレジットカード機能がついていません。

そのため、通常のクレジットカードのように買い物やサービスの利用、チケットの購入などでは使うことができません。

初めてのカード選びとして比較

ガソリン給油に使うために法人カードを作る場合、カードの作りやすさ、年会費、還元率や特典の3点を重視して検討しなければいけません。

カードが作りやすく、年会費が安くても還元率や特典の中身にメリットがなければ意味がありません。

還元率や値引き重視してガソリンスタンドで使用できる法人カードをつくりたい方にオススメなのが以下の3つのカードです。

  • シェルビジネスカード/FUELカード
  • ENEOS FCS
  • コスモコーポレートハウスカード
ENEOS FCS 特徴 登記簿謄本や決算書の提出が不要の法人クレジットカードです。
メリット 年会費無料。クレジット機能がついていないので、クレジット会社の審査が不要。ガソリンを契約価格で利用することができ、出張先など遠方でも価格を気にする必要がない。4t未満であれば車両の限定もないのでどの車でも使える。
コスモコーポレートハウスカード 特徴 設立直後の法人や個人事業主でも審査を通過しやすいカードです。
メリット 年会費無料。店頭クレジット価格での利用が可能。給油のほかに洗車やオイル・タイヤ交換、車検でも使用できる。毎月末日締め、翌々月10日支払いと猶予期間が長めに設定されている。

これらのカードはガソリンなどの給油用カードとして用途が限定されており、クレジット機能がついていません。そのため、一般的なクレジットカードよりも審査が通りやすい傾向にあります。

ガソリン給油に便利なカードと比較

FUELカードは給油専用で年会費無料の法人カードです。

同様の給油専用カードには以下の

ラグジュアリーカードのブラックカードはインビテーションが不要なマスターカードの中で最もステータスが高く、サービスが充実した年会費有料の法人カードです。

同様のインビテーション不要で発行できる上位の法人カードには以下の4つがあります。

・ENEOS FCS
・コスモコーポレートハウスカード
・宇佐美ビジネスカード
・カーエネクスパートナーズJCBカード/ハウスカード
・エッソ・モービル・ゼネラルコーポレートカード
・SOLAT法人カード

ENEOS FC/Sカード 特徴 年会費無料で利用可能な利用可能な法人向けハウスカードです。
メリット クレジット機能がついておらず用途も限定的なので法人設立初年度や個人事業主でも審査に通りやすいカードです。給油を日本全国どこでも契約価格で利用できます。また給油だけでなく洗車にも使え、カードの有効期限は2~4年の間で選択できます。
デメリット 分割払いやクレジットカード機能がありません。
コスモコーポレートハウスカード 特徴 年会費無料でカード利用者が18歳以上であれば申込可能な法人向けハウスカードです。
メリット コスモ石油SSで表示されている店頭クレジット価格でお得に給油できます。給油だけでなく洗車やオイル・タイヤ交換、車検までコスモ石油SSで扱うほとんどの商品を購入することができます。
デメリット コーポレートハウスカードのみの発行であればポイントが貯まりません。ポイントを貯めるならJCBのクレジット機能がついたカードが必要です。
宇佐美ビジネスカード 特徴 年会費無料で利用できる法人向けのカードです。
メリット 日本全国の宇佐美SSや出光SSでサイン1つで利用できます。カードを紛失したり・盗難にあった場合でも、紛失盗難届を出した日から61日前までさかのぼって不正使用による損害を保証してくれます。
デメリット 燃料給油時の価格は店頭表示価格になるので、地域によって価格が異なります。
カーエネクスパートナーズJCBカード/ハウスカード 特徴 年会費無料で利用可能な法人向けハウスカードです
メリット このカードを使うと会計ソフト「勘定奉行」と自動連携させられるうえに、ビジネスで使う消耗品やオフィス用品を購入する際に割引が受けられるサービスを利用することができるメリットがあります。
デメリット カーエネクスパートナーズJCBカード/ハウスカードのみ発行だとキャッシュバックが受けられない。
エッソ・モービル・ゼネラルコーポレートカード 特徴 年会費103円(税込)で持つことができる法人向けカードです。
メリット 全国3400のエッソ・モービル・ゼネラルSSで利用できます。店頭クレジット価格で給油をおこなうことが可能です。また給油だけでなく洗車やカーケアにも利用できます。保険がついているので盗難・紛失にあった際にも安心です。
デメリット 車両1台につきカード1枚発行という制限があるため、社用車などでは使えるが、レンタカー利用時には利用できない。
SOLAT法人カード 特徴 年会費無料で利用可能な法人向けカードです
メリット 給油だけでなく、SOLAT法人カード取扱SSで販売している商品やサービスに利用できる。有効期限が最長5年と長めに設定されています。
また盗難保険がついているのでカード紛失時も安心です。
デメリット 入会するのに審査だけでなく、業歴2年以上で事務所または店舗を構えている法人および個人事業主という規定があるので、起業したてだと申込ができません。カードには車両登録が必要なのでレンタカーなどでは利用できません。

シェルビジネスカード/FUELカードの基本情報データ

シェルビジネスカード/FUELカードの基本データは以下の通りです。

・年会費:無料(シェルビジネスカードは1250円)
・還元率:利用金額に応じて0.5%~3%のキャッシュバック(FUELカードのみの場合はキャッシュバックなし)
・国際ブランド:シェルビジネスカードはJCB/FUELカードにはクレジット機能なし
・利用限度額:40~100万円
・海外旅行傷害保険:なし
・国内旅行傷害保険:なし
・追加発行できるカード:FUELカードは何枚でも発行可能
・締め日:毎月末日
・支払日:翌々月10日
・申込条件:法人または個人事業主で、カードの使用者は18歳以上が対象

まとめ

シェルビジネスカード/FUELカードは年会費無料で何枚でも追加発行することが出来る法人カードです。クレジット機能がない給油専用カードで用途が限定されているので、、従業員にも安心して使わせることができます。

シェルビジネスカードに紐づいていれば、1ヶ月の利用金額に応じて最大3%のキャッシュバックを2ヶ月後に受けられるのが特徴です。

このカードは、ポイントを貯めるより、経費が少しでも安くなるほうがうれしいという方に向いています。また、キャッシュバックが不要という場合はFUELカードのみの申込も可能です。

給油にかかっている経費を安くしたい、経費精算の手間や事務処理を少なくしたい場合にはシェルビジネスカード/FUELカードの利用をおすすめします。

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