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2019.03.22
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セゾンパールアメックス法人カードの良し悪しと全知識

「年会費無料で利用できる法人カードが欲しい」と考える経営者はいるはず。セゾンパール・アメックス・エキスプレス・カードは法人口座を登録できる個人向けクレジットカード。

経費を処理するときに仕分ける手間がなくなり、期限がないポイントで経費を削減できるのが特徴。最短即日で発行できるからすぐに法人カードを用意したい人に便利です。

他社の法人カードに比べて付帯保険が少なく、法人向けサービスがないのが弱点。セゾンパールアメックスを法人カードとして利用するメリットやデメリットを解説します。

セゾンパールアメックス法人カードの特徴

セゾンパールアメックスはクレディセゾンが発行しているアメックス提携カード。元々は個人向けのカードであり、ポイントや優待サービスにおいて優れているのがメリットです。

法人口座での引き落としを登録することで、ステータス性の高い法人カードとして利用可能。ホテルやショッピングで割引を受けられるアメリカン・エキスプレス・コネクトに対応しているから出張にも便利です。

不正利用による損害を補償してくれるから、安心してインターネットでカード支払いできます。旅行傷害保険はありませんが、身に覚えのない支払いを防げるのがセゾンパールアメックスの魅力。

他の法人カードとセゾンパールアメックスで悩んでいる人は多いはず。良し悪しを知るためにセゾンパールアメックスを法人カードとして利用するメリットとデメリットを見ておきましょう。

メリット

セゾンパールアメックスは個人向けとしても法人向けとしても利用できるカードです。そのため他の法人カードと比べて審査基準が低く、カードを発行する難易度は優しめになっています。

事業を始めた直後でも個人カードとして申し込めばスムーズに発行できるものです。カードを発行した後に法人口座からの引き落としに切り替えれば、作り直すことなく法人カードを持てます。

セゾンパールアメックスのメリットは審査基準が優しいだけではありません。法人カードとして選ぶことで得られるメリットは次の5つ。

  • 年会費を無料にできる
  • ポイントの有効期限がない
  • カードを即日で発行できる
  • 国内でも使えるお店が多い
  • さまざまなサービスを利用できる

これらのメリットにはどのような恩恵があるのか、それぞれ詳しく解説します。

年会費を無料にできる

セゾンパールアメックスの初年度年会費は無料であり、2年目以降は税抜1,000円かかります。ですがカードを発行した1年目に1回以上カードを利用すれば、翌年も年会費は無料です。

ビジネスでの支払いをするのが法人カードの目的であり、無駄なコストは減らしたいもの。事業でカードを利用していればコストがかからないのはセゾンパールアメックスのメリットです。

法人カードの年会費は経費として落とすことができますが、資金練りが厳しい時は経費削減が重要。無駄な保有コストをなくすことで事業で使えるお金が増える魅力もあります。

保有する法人カードにより良いサービスを求めるなら、年会費が有料のカードを検討してみると良いですね。資金が少ない経営者や個人事業主には年会費無料のセゾンパールアメックスが最適です。

ポイントの有効期限がない

セゾンパールアメックスを使うと1,000円ごとの支払いで1ポイントの永久不滅ポイントが貯まります。ビジネスシーンでの支払いでもポイントは貯まり、有効期限はありません。

例えば毎月20万円の支払いをセゾンパールアメックスで決済した場合、1年で2,400ポイントも貰えます。電子マネーへのチャージやApplePayでの支払いでも還元率0.5%でポイントを獲得することが可能。

貯めたポイントはギフト券に交換するだけでなく、マイルに交換することもできます。1ポイント3マイルで交換できるため、経費でマイルを貯めて航空券を狙えてお得です。

永久不滅ポイントをポイント運用サービスで投資して、ポイントをさらに増やすことも狙えます。ポイントを利用する機会がなくても、ポイント運用して無駄にならないのもメリットですね。

カードを即日で発行できる

インターネットでカードを申し込むことで、即日最短でセゾンパールアメックスを発行できます。指定したセゾンカウンターで受け取ることができ、すぐにカードが欲しい人に便利です。

即日発行の場合は法人口座を登録できないデメリットがあります。カード申込時は個人口座で登録しておき、発行した後に法人口座での引き落としにすることで法人カードに切り替え可能。

セゾンカウンターでカードを受け取った場合、ICチップ機能のないカードを利用する必要があります。チップがない場合は暗証番号を入力して決済する方法を利用できないので注意しましょう。

カードを挿入して決済する方法を利用したい人は郵送でカードを申請することが必要。郵送の場合は最短3営業日でカードを発行でき、他の法人カードよりも発行スピードは早いです。

国内でも使えるお店が多い

「アメックスはステータス性が高いけど、使える店舗が少ない」と思う人もいるはず。アメックスはJCBと連携しているから、JCB加盟店でアメックスカードによる決済を利用できます。

アメックスとJCBは加盟店開放契約を結んでいて、JCBの加盟店でアメックスを使えるようにしています。日本や一部の海外ではJCB加盟店でアメックスカードを使って支払い可能です。

注意点はJCBを利用できるお店であっても、店舗がアメックスカードでの支払いを不可にしている場合があること。他社カードの決済はオプションであるため、加盟店が決済できないよう契約することがあります。

利用できるかどうかは決済端末で実際に支払わないと分からないため、JCB加盟店であれば店員にお願いしてアメックスカードで決済することがオススメです。

さまざまなサービスを利用できる

セゾンパールアメックスにはポイントをお得に貯められるだけでなく、保有することで利用できるサービスが複数あります。事業者に役立つサービスは以下の通り。

  • 高速道路での支払いをスムーズにでき、年会費が無料であるETCカード
  • おサイフケータイをかざすだけで支払いが完了するiDとQUICPay
  • イベントや演劇、コンサートの公演チケットを特典付きで購入できるイープラス
  • 旅行会社のパッケージ型商品をお得に申し込めるtabiデスク
  • 海外への出張で利用できるWifiルーターと携帯のお得なレンタル
  • 海外への出張時に上着を割引価格で空港に預けられるコートお預かりサービスご優待

出張や移動において便利なサービスがあるのがセゾンパールアメックスの魅力です。

デメリット

個人向けカードとして設計されたセゾンパールアメックスには、他の法人カードと比べて欠点もあります。主なセゾンパールアメックスのデメリットは以下の3つ。

  • 法人向けのサービスがない
  • 還元率が低い
  • 旅行保険が付帯されない

これらのデメリットによりどのような不利益があるのか、簡単に解説します。

法人向けのサービスがない

セゾンパールアメックスは法人口座を登録できるカードであり、元々は個人向けです。そのため事業者向けのビジネス優待サービスがなく、事業に役立つ優待を受けられない欠点があります。

他の法人カードにはある一般的なビジネス優待サービスは以下の通りです。

  • オフィスに必要な事務用品を割引価格で購入できるオフィス用品優待
  • オンラインで使える会計サービスを割引価格で利用できる会計ソフト優待
  • 出張先のホテルを優待価格で利用できる宿泊・ホテル優待
  • コース料金やメニューが無料になったり割り引かれたりするレストラン優待
  • 資金調達のためにローンを借りる時に金利が低くなる融資金利優待
  • 社員向けカードの発行

事業が大きくなるとこれらのサービスが付帯された法人カードが必要になるものです。ビジネスに便利な優待プログラムを必要とする人は他の法人カードを検討してみることを勧めます。

還元率が低い

セゾンパールアメックスのポイント還元率は約0.5%です。ポイントプログラムや条件を満たすことで還元率は増えますが、それでも他の法人カードに比べて還元率が低いのがデメリット。

例えば楽天ビジネスカードの場合、無条件で還元率が1%と高めです。還元率が2倍になれば得られるポイントも2倍になり、より経費を削減できるメリットがあります。

年会費を無料にできるカードだから、利用してもポイント還元が弱いものです。ですが永久不滅ポイントは有効期限がないから、ポイントを貯め続けられる特徴もあります。

「還元率は低くても良いから無駄な保有コストを無くしたい」人にセゾンパールアメックスは最適です。

旅行保険が付帯されない

不正利用や盗難に対する保証はありますが、旅行や出張時に発生した損害に対する保険はありません。出張が多い人にとって旅行保険がないのはデメリットが大きいです。

セゾンパールアメックスの上位ランクであるセゾンプラチナビジネスカードには治療費用や賠償責任の保険がそろっています。出張が多い人は旅行保険が付帯された法人カードを選びましょう。

あまり出張しない人や保険を別途で加入する人には、保険がなくてコストが低いセゾンパールアメックスがオススメです。

法人カード選びとしてセゾンパールアメックスを比較

「セゾンパールアメックスと他のカードを比べて検討したい」と思う人はいるはず。さまざまな条件で他の法人カードとセゾンパールアメックスを比較して、申し込むべきか判断しましょう。

初めてのカード選びとして比較

初めて法人カードを発行する場合はカードの審査基準や年会費、付帯サービスを重視しましょう。サービスが少ないと不便ですし、審査が通らなければ意味はないのですから。

法人カードを作ったことがない人にオススメなのは以下の3つのカード。

  • セゾンパールアメックス
  • JCB一般法人カード
  • 三井住友forOwners

JCB一般法人カードは年会費1250円で持てる法人専用カード。最高3,000万円までの旅行損害保険があり、出張時の航空機遅延に対しても保険が適用されるのが特徴。

三井住友ビジネスカードforOwnersは登記謄本や決算書がなくても申し込める法人専用カード。年会費は1250円であり、ビジネスサポートサービスや福利厚生代行サービスが付帯されています。

これらのカードは申込時の書類が少なく、カードを発行する審査基準は緩いものです。適切な法人カードを利用するために、付帯サービスや旅行保険で比較することを勧めます。

ステータス、年会費等の同レベルカードと比較

セゾンパールアメックスはステータス性がそこそこあり、年会費無料で利用できる法人カード。同じようなランクで年会費無料のオススメできる法人カードは以下の3つ。

  • ライフカードビジネスライト
  • P-one Business MasterCard
  • ビジネクスト法人クレジットカード

ライフカードビジネスライトは年会費無料で利用できる法人カード。審査が緩めで限度額が200万円と高めですが、ポイント還元がなくて旅行保険やショッピング保険がないデメリットもあります。

P-one Business MasterCardはカードを利用すれば年会費が無料になり続ける法人カード。利用限度額が高くてキャッシング可能であり、ポイント還元率も0.66%と高めです。

ビジネクスト法人クレジットカードは年会費永年無料で使える法人カード。追加カードやETCカードの年会費も無料であり、本人確認書類だけで申込できます。

年会費が無料の法人カードは保険やサービスが少ない欠点がありますが、審査が緩くてコストが少ないメリットもあります。限度額や還元率で比較してみると良いですね。

セゾンパールアメックス法人カードの基本情報データ

セゾン・パール・アメリカン・エキスプレス・カードの基本データは以下の通りです。

  • 年会費:1,000円(初年度無料。年に1回利用すれば翌年も無料)
  • 還元率:約0.5%
  • 国際ブランド:American Express
  • 利用限度額:非公開
  • 海外旅行傷害保険:なし
  • 国内旅行傷害保険:なし
  • 追加発行できるカード:ETCカードと家族カード
  • 締め日:10日
  • 支払日:4日
  • 申込条件:高校生を除く18歳以上

まとめ

セゾンパールアメックスは年会費無料で利用できる法人カードです。ショッピングや出張で役に立つサービスが揃っていて、有効期限のないポイントを貯められるのが特徴。

ビジネス優待サービスがなくて旅行保険が付帯されないのがセゾンパールアメックスのデメリット。保有するコストがない分、利用できるサービスは少なめなのが欠点です。

審査基準が緩いから事業を始めて間もない経営者や個人事業主にオススメ。資金に余裕がなくて信用が少ない場合はセゾンパールアメックスを法人カードとして利用することを勧めます。

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