大手メガバンク系が運営していて安心感が高いのが、MUFG発行のビジネスカードです。主要取引銀行が三菱UFJ銀行だから同じ系列のカード会社が良いと考えることもあるでしょう。
このカードを法人カードとして検討するうえでやはり気になるのが、資金繰りをも左右する締め日や支払日ではないでしょうか。
MUFGカードの締め日・支払日
法人カードとして利用を検討するうえで気になるポイントのひとつは締め日・支払日ではないでしょうか。
経営者や経理担当者であれば、資金繰りを考えて入金されるのは早く、支払うのは遅くしたいと考えるのが一般的だと思います。
特に取引先や顧客などに請求書を発行する際、支払期限を月末に設定しているケースも多いです。その場合、自分達が支払うのは他から入金があった月末以降がいいと考えるでしょう。
この場合に便利なのがMUFGカードです。
【アメリカン・エキスプレス】
- MUFGカード・ゴールド・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
- MUFGカード・ゴールドプレステージ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
- MUFGカード・プラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
【VISA・MasterCard】
- MUFGカード ビジネス(Visa・MasterCard)
- MUFGカード ゴールドプレステージ ビジネス(Visa・MasterCard)
MUFGカードの締め日と支払日は1つに固定されており、どの金融機関を使っても締め日は毎月15日締めで、翌月10日が支払日となっています。カードブランドのアメリカン・エキスプレス(アメックス)・VISA・MasterCardのどこでの締め日・支払日は変わりません。
支払日が毎月10日なので、月末に入金された売上などを使って支払うことも可能です。
そのため、25日や月末払いなどのように他への支払いも多い時期かつ売上分がまだ入ってきていないからと資金繰りで頭を悩ませることもありません。
MUFGカードでは締め日と支払日が変更できるの?
クレジットカードを利用していると気づけば、一か月間のカード利用金額が大きくなってしまったということもあります。また、ビジネス上の事故やトラブルなどで予想外の急な支払いが発生し、資金繰りが厳しくなることもあります。
そんな時にカードの支払日を変更することができるかどうかが気になると思いますが、MUFGカード発行の法人カードでは決まっている締め日や支払日を変更することはできません。
そのため、カードを使ったら事前に支払日を確認しておき、カードの利用金額が大きくなりすぎて支払いに困ることがないよう計画的に利用することが大切です。
支払日が土日祝の場合はどうなるの
MUFGカードで利用した金額は支払日に指定した金融機関の口座から引き落とされます。そのため、締め日をすぎて利用金額が確定したら、請求額分の残高が指定口座にあるようにしておく必要があります。
引き落とし不能ということにならないようにするため、気になるのが支払日が土日祝日など金融機関の営業していない日にあたった場合の対応です。
MUFGカードでは支払日が土日祝日など金融機関が営業していない日の場合、翌営業日が支払日となります。
支払日は前倒しになることがないので、支払日が土日祝日にあたると支払い猶予が数日延びることになります。
例えば支払日の10日が土曜日で12日が祝日の場合、実際は翌営業日の13日に口座から引き落としがされ、本来の支払日より3日間の猶予が生まれます。
この場合、12日までに口座に必要な残高があることを確認しておけば問題なく引き落としがおこなわれます。なお、口座から引き落とされる時間は、金融機関によって異なりますので、遅くとも前日中に口座の残高確認をしておくと安心できるでしょう。
休日などで支払日が数日延びると事業での資金繰りが少しはよくなるでしょう。
あらかじめ、カードを利用した段階で支払日を確認しておき、計画的に利用するのがオススメです。
締め日当日に利用した場合、支払日はどうなるの?
クレジットカードを利用する際に、3月7日に使用したから4月10日の支払いになるとしっかり管理して利用される方も多いようです。
このように分かりやすい場合であれば良いのですが、締め日当日にクレジットカードを利用するなんていうこともあるでしょう。
少額の利用であれば支払い月が変わったところでさほど気にならないかもしれません。しかし、仕事で利用するパソコンやプリンターといった値段の高い商品を購入したり、接待や出張などで利用したサービスの金額が高い場合、締め日が前の月になるか後の月になるかで支払日が変わり、資金繰りに影響が出ることがあります。
そのため、MUFGカードの締め日15日にカードを利用した場合、どうなるのと疑問を持たれるかもしれません。
結論から言うと、15日にMUFGカードを利用すると前月分になることも翌月分になることもあります。
例えば3月15日にMUFGカードを利用した場合、4月10日支払いになることもありますし、16日以降の利用分として翌月扱いになり5月10日支払いになることもあります。
MUFGカードの締め日の基準は何日に利用したかではなく、何日に請求されたかが基準となっています。
MUFGカードを利用すると、利用したお店がカード会社へ請求する手続きをします。
この請求がいつカード会社へ届いたかで締め日が変わります。
コンビニエンスストアで利用する場合は、POSシステムを使って、ほぼリアルタイムに銀行へ売上情報を伝達するので、3月15日に利用した場合、4月10日支払いになることがほとんどです。
しかし、一般的な小売店の場合、後から売上をカード会社へ請求する手続きをすることがあるので、3月15日に利用したものが3月16日に処理され5月10日支払いになるというケースもあります。
このため、締め日当日に大きな買い物をしたり、高額なサービスを利用する場合は、利用するお店に確認したうえで締め日当日に利用するようにしましょう。また、急ぎの利用でない場合は、16日以降に利用すると安心して利用できるでしょう。
海外で締日前後に利用した場合、支払日はどうなるの
MUFGのビジネスカード利用を検討されている法人の中には
「出張が多い社員に法人カードを持たせたい」
「海外との取引でカードを利用したい」
と考えている企業もあります。特に…
【アメリカン・エキスプレス】
- MUFGカード・ゴールド・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
- MUFGカード・ゴールドプレステージ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
- MUFGカード・プラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
【VISA・MasterCard】
- MUFGカード ビジネス(Visa・MasterCard)
- MUFGカード ゴールドプレステージ ビジネス(Visa・MasterCard)
には、海外旅行傷害保険や空港ラウンジサービスなどの特典がついているため、海外出張が多いビジネスマンにとっては、持っておくと安心・便利なカードで、実際に出張中の方が海外で利用しているというケースもあります。
そこで気になるのが、締め日前後の日に時差のある海外でMUFGカードを利用する場合です。
例えば、日本時間の3月16日に海外でMUFGカードを利用したとします。国内での利用であれば、16日の利用なので締め日が4月15日で支払日が5月10日となります。
しかし、日本時間で3月16日でも利用した国の現地時間が3月15日だった場合、3月15日に利用したとして海外のお店からカード会社へ請求されることがあります。
この場合、5月10日の支払いだと思っていたのに、4月10日支払いとして扱われ1ヶ月早く請求されてしまうということがあります。
海外でMUFGカードを利用する場合、現地の日時でカード会社へ利用額が請求されると覚えておきましょう。
締め日前後に返品や注文をキャンセルした場合
締め日近くにMUFGカードを使って商品を購入したが、何らかの理由で返品したり注文をキャンセルした場合、注意が必要です。
返品やキャンセルを申し出た時点で、既に締め日がすぎてしまっていたり、売上取消の処理が締め日に間に合わないと支払日に一旦、返品・キャンセルした商品の代金も引き落とされてしまいます。
その場合、翌月分の請求額と相殺するか後日、現金で返金されることになります。
ビジネスカードの締め日と支払日を確認する方法
MUFGのビジネスカードは締め日と支払日が1つなので、まず基本的に間違うということはないと思います。しかし、複数のカードを利用していると締め日や支払日について、どれがどれか分からなくなるということが考えられます。
また、
「祝日があるから締め日や支払日を確認しておきたい」
「今月の利用額を知りたい」
という悩みが出てくることもあります。
この場合、支払日や請求額を知る方法として3つの方法があります。
- 紙の利用明細で確認する
- WEBサービスで確認する
- 自動音声応答サービスで確認する
WEBサービスで確認する
MUFGカードではMUFG CARD WEBサービスがあり、こちらにログインすることで、支払日や請求額、利用明細を確認できます。
MUFGカードのビジネス会員がこのWEBサービスを利用する場合は、事前に「ビジネス会員用照会者登録申請書」を提出しておく必要があります。
そのうえでWEBサービスページにアクセスし、新規登録したIDとパスワードでログインすると、支払日や請求額、利用明細を確認することができます。
電話して確認する
MUFGカードでは、カードのタイプによって、専用の電話番号が設けられています。
対応したカードデスクへ電話することで、契約しているカードの支払日や請求額、利用可能額を確認することができます。
各カードに対応した会員専用の窓口電話番号は以下の番号です。
【アメリカン・エキスプレス】
MUFGカード・ゴールド・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
0570-001103または03-5489-6182
MUFGカード・ゴールドプレステージ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
0120-088581または03-5489-6183
MUFGカード・プラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
0120-773711または03-5489-3351
【VISA・MasterCard】
MUFGカード ビジネス(Visa・MasterCard)
0570-050535または03-5489-6165
MUFGカード ゴールドプレステージ ビジネス(Visa・MasterCard)
0120-722720または03-5489-3352
電話する時はカードを手元に用意しておくと確認がスムーズにすすみます。
紙の利用明細で確認する
経費の控えとして保存するために、利用明細の郵送を選択している場合も多いと思います。
郵送を選択している場合は郵送で届く紙の利用明細で確認することができます。利用明細書には、支払日や請求額のほかに個別の利用内容も確認することができます。
WEBサービスや電話で確認するのが面倒という方にオススメの方法です。
締め日に確認した金額と支払日に支払う金額がずれているのはなぜ?
MUFGカードでは自分で簡単に明細確認を出来る便利なWEBサービスを取り入れています。
このサービスを利用している方に、締日に確認した金額と支払日に実際に支払う金額との間に差があると疑問をもたれることが稀にあります。
この差は加盟店からMUFGカードへ売上の請求をおこされるタイミングによるものです。加盟店とクレジットカード会社がオンラインで結ばれている場合は、こうした差が発生しません。
しかし、多くのクレジットカード加盟店は毎月、1回~数回程度のタイミングでカード払い分をまとめて集計し、MUFGカードへの請求処理をしています。この請求処理のタイミングは加盟店が自由に決めています。
そのため、締め日の段階ではすでにカードを利用したのにまだ売上があがっておらず、確認中となっているものもあります。
そして、その売上を加盟店が締め日の翌日以降のものとして処理してしまうと、締め日までに使ったと認識している金額と支払日に支払う金額との間に差が生じてしまいます。
このため、支払日前に確定した金額を確認することが大切です。
支払日に口座引き落としができなかった場合
MUFGカードの利用分は、毎月15日に締め、翌月10日に指定の口座から引き落としがされます。しかし、残高不足などの理由で支払日に口座から引き落としができなかった場合でも、MUFGカードでは登録している金融機関によっては再引き落としが可能です。
再引き落としの出来ない金融機関の口座をご利用の場合は、三菱UFJニコスから届く払込取扱票で支払うかカスタマーズセンターへ連絡することで支払い手続きが可能です。
引き落とし口座 | 再引き落としのタイミング |
三菱UFJ銀行,三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、横浜銀行、京都中央信用金庫 | 引き落としの翌日から月末まで毎日 |
じぶん銀行 | 引き落としの翌日から月末までの間で最大4回 |
上記以外の金融機関 | 再引き落とし実施なし |
支払い日に支払うのが厳しい場合にとるべき対応
事業をしていると「取引先の倒産」や「あてにしていた手形を不渡りにされてしまった」、「火事や地震などの災害で会社が被害を受けた」といったやむを得ぬ事情と出くわすこともあります。
こうした、自社ではどうしようもない事態に会社が影響を受け経営や資金繰りが悪化してしまうこともあります。
それにより、MUFGカードの支払いが困難になった場合は出来るだけ早く、カード会社へ相談しましょう。
MUFGカードは支払日の変更ができないカードですが、特別な理由がある場合、相談に乗ってくれる可能性があります。
最悪なのは、支払日に支払わず、カード会社へ連絡や相談もしないことです。
再引き落としの期間に支払えれば、まだいいですが連絡もなく再引き落としも出来ないとなればカードの利用を止められてしまいます。
そればかりか、会社としての信用に傷がつくことにもなりかねません。特に三菱UFJ銀行と取引がある場合は注意が必要です。
連絡なく支払いが滞った場合、遅れて支払ったとしても銀行から融資を受ける際の審査に影響が出てしまう可能性があります。