MUFGアメックスゴールドプレステージの良し悪しと全知識

「海外出張で便利でお得に使える法人カードが欲しい」と考えている事業者の方も多いのではないでしょうか。

MUFGアメックスゴールドプレステージは海外での補償や特典に強みのある法人カードです。

海外出張が多い事業者であれば、海外での補償や特典が手厚ければ還元率以上に恩恵を得られるはずです。

MUFGアメックスゴールドプレステージのメリット・デメリット、他のカードとの比較などを見ていきましょう。

MUFGカード・ゴールドプレステージ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードの特徴

MUFGアメックスゴールドプレステージはブランド力の高い信頼できる法人カードです。

三菱UFJフィナンシャルグループの三菱UFJニコスが発行する法人カードとあって社会的信頼性は折り紙付きです。

カードの特徴としては「海外利用での特典や保険の充実」が挙げられます。年会費もゴールドカードとしてはそれなりなので、それに見合った補償内容となっています。

MUFGアメックスゴールドプレステージのメリット、デメリットをそれぞれ見ていきましょう。

メリット

MUFGアメックスゴールドプレステージは海外利用でのメリットが多いのが特徴です。

とくに海外出張が多い事業を行っている方なら重宝するはずです。

MUFGアメックスゴールドプレステージのメリットは以下の点です。

• 空港ラウンジが無料で使える
• 海外でのホテル、レストランの優待が充実している
• 海外でのトラブル対応がしっかりしている
• 国内・海外旅行傷害保険が手厚い

海外での優待特典を上手く活用することで出張の経費を削減することができます。

また海外でのサポートや旅行傷害保険が充実しているので、トラブルの際にはとても頼りになります。

MUFGアメックスゴールドプレステージを利用するメリットを見ていきましょう。

空港ラウンジが無料で使える

MUFGアメックスゴールドプレステージなら、国内の主要空港と海外の一部の空港でラウンジが無料で使えます。

入口のアメックスマークが目印です。海外出張の出発前に数時間時間が空いてしまった場合でも、ラウンジが利用できればリラックスして待つことができますね。

ラウンジが利用できる空港は以下の通り。

主要な空港はほぼ網羅しています。

ラウンジ内では、電源やWi-Fi、ドリンク・軽食などが無料で利用できます。待ち時間を有意義に時間を過ごせるはずです。

海外でのホテル、レストランの優待が充実している

MUFGアメックスゴールドプレステージはホテル、レストランの優待特典が充実しています。国内の特典はもちろんですが、とくに海外での特典が充実しています。

海外の宿泊優待に「LIVE THE WORLD」があります。こちらの優待を利用すると、たとえば中国でパンパシフィックホテルが15%割引で宿泊できたりします。

また海外のレストランの優待として「アメリカン・エキスプレス・インバイツ」があります。世界中の400以上のレストランで飲食代20%割引などの特典が受けられます。

こうした優待を上手く利用すれば海外出張の際に宿泊費を抑えることができるでしょう。

海外でのトラブル対応がしっかりしている

MUFGアメックスゴールドプレステージでは海外でのアシスタントサービス（ハローデスク）が利用できます。

ハローデスクでは以下のサービスが利用できます。

• 案内サービス（現地の空港、ホテル、レストラン、お店、観光などの案内）
• 予約サービス（ホテル、レストラン、レンタカー、航空券などの予約）
• 緊急時の対応（パスポートの盗難紛失、事故などのトラブル対応）

重要なのは緊急時の対応を受け付けてくれるということです。

海外で事故やトラブルがあったときにはハローデスクに連絡すれば、現地の警察、病院、保険会社などへ取次ぎしてくれます。トラブルの際に頼れるサービスがあるのは安心ですよね。

国内・海外旅行傷害保険が手厚い

国内・海外旅行傷害保険が手厚いのもメリットの一つです。国内・海外旅行傷害保険として最高5,000万円が補償されます。

特に海外の海外旅行傷害保険では、傷害・疾病治療の補償が最大200万円、航空便遅延費用が補償されるなど補償内容も充実しています。

MUFGアメックスゴールドプレステージはゴールドカードとしては年会費はすごく安い方ではありませんが、その分、こうした補償内容の充実として利用者に還元されている点がポイントです。

デメリット

MUFGアメックスゴールドプレステージは海外でのサービスに強みがある一方で、デメリットがいくつかあります。事前に確認しておきましょう。デメリットは以下の3点です。

• アメックスは海外では使えない店舗がある
• 審査が厳しい
• 基本還元率が低い

海外で頻繁に利用することを想定して、MUFGアメックスゴールドプレステージを検討している方も多いと思います。

その意味で「海外では使えない店舗がある」というのは事前にチェックすべき重要なデメリットです。

ただしこの点に関しては「デュアルスタイル」のサービスで解決できます。MUFGアメックスゴールドプレステージのデメリットを確認していきましょう。

アメックスは海外では使えない店舗がある

アメックスは海外に行くと地域によっては利用できない店舗がけっこうあります。国内であればほとんどの店舗で利用できますが、海外となると話は別でです。

とくに東南アジアや中東のエリアでは、アメックスが利用できない店舗も多いです。アメックスがもともとは富裕層向けのクレジットカードのため途上国で使えないケースがしばしばあります。

またヨーロッパのホテルなどでも利用できないケースがあったりします。
対応策としては「デュアルスタイル」のサービスを利用することです。

MUFGアメックスゴールドプレステージでは、すでにお持ちのアメックスカードにプラスして、VISA、MasterCardのいずれか1枚追加して利用することができます。VISAやMasterCardを追加すれば海外で困ることもありません。

ただ、なかには「クレジットカードを2枚持ちすれば同じでは？」と考える方もいると思います。クレジットカードをふつうに2枚持ちする場合と比較してのデュアルスタイルのメリットは以下の通りです。

• 2枚目は年会費2000円と割安
• 審査が一度に済むので手間がかからない
• ポイントが合算できる

2枚目のカードの年会費が2000円で済みます。1枚目の年会費10,000円からするとかなり割安です。またポイントは合算できるのでポイントの管理で消耗する必要もありません。

アメックスは海外で利用できない店舗がありますが、この点が気になる人はデュアルスタイルを利用すると良いでしょう。

審査が厳しい

MUFGアメックスゴールドプレステージは信頼性が高い分、審査が厳しめです。

MUFGアメックスゴールドプレステージは、発行元がメガバンクの三菱UFJ銀行のグループ会社の三菱UFJニコスとあって社会的な信頼性は抜群です。この信頼性の高いカードでしっかりした取引実績を積み重ねれば、ローンが組みやすくなります。

ただ信頼性が高い分、申し込み審査は少し厳しいです。とにかくまずは法人カードが欲しいという事業主の方にとってはこの点はデメリットとなるでしょう。

基本還元率が低い

MUFGアメックスゴールドプレステージの還元率は基本的には0.4%です。

楽天ビジネスカードの還元率が常時1.0%、JCBゴールド法人カードが最大0.8%などほかに高還元率の法人カードがあるので、還元率を重視するならこれらのカードを選ぶ方が良いでしょう。

一方で還元率が低めでも、海外で使える優待特典やサービスに魅力を感じる人はMUFGアメックスゴールドプレステージがおすすめです。優待を頻繁に使うことで還元率以上に金銭的なメリットを得ることができるはずです。

またMUFGアメックスゴールドプレステージの還元率は、条件しだいではアップする可能性があります。MUFGアメックスゴールドプレステージの還元率がアップするプログラムとして以下の2つがあります。

こちらのプログラムが適用されれば還元率が少し良くなります。たとえば、アニバーサリーポイントが適用されれば、還元率は最大0.6%まで上がります。高還元率とまで行きませんがプログラムを利用すればそれなりの還元を受けることも可能です。

法人カード選びとしてMUFGカード・ゴールドプレステージ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードを比較

ほかの法人カードとも比較してMUFGアメックスゴールドプレステージを選ぶか決めたいと考えている事業者の方もいるかと思います。

長く利用する法人カードだからこそ、慎重に吟味して良い1枚を選びたいところです。様々な視点で他のカードと比較し、どのカードに申し込みすべきかを検討してみましょう。

初めてのカード選びとして比較

MUFGアメックスゴールドプレステージのほかで、はじめての法人カードとしておすすめなのは以下の２つです。

• JCB一般法人カード
• オリコEX Gold for Biz

JCB一般法人カードは「審査が通りやすい」「年会費が安い（1,250円）」など手軽に申し込みできるのが特徴です。初めて法人カードを申し込む人にはおすすめのカードです。

ただしJCB一般法人カードはMUFGアメックスゴールドプレステージと比べると、以下のデメリットがあります。

• 国内・海外の旅行傷害保険、ショッピング保険などが手薄
• 国内・海外航空機遅延保険がない
• 空港ラウンジの無料提供がない

海外出張での利用を考えている場合は、年会費は多少高くなりますが、MUFGアメックスゴールドプレステージがおすすめです。

つづいてオリコEX Gold for Bizについてですが、こちらは高還元率（最大1.1%）が魅力のカードです。審査も通りやすく、年会費も2000円と安いので初めての方にもおすすめです。

こちらもJCB一般法人カードと同様に以下の点がデメリットです。

• 国内・海外の旅行傷害保険、ショッピング保険などが手薄
• 国内・海外航空機遅延保険がない

こちらは空港ラウンジの無料提供がありますが、国内19空港、海外2空港とMUFGアメックスゴールドプレステージと比べると数が少なめです。

海外出張での利用を考えている場合はMUFGアメックスゴールドプレステージを選ぶ方が良いでしょう。

MUFGアメックスゴールド法人カードと比較

MUFGアメックスのゴールドカードとしては、MUFGアメックスゴールドプレステージのほかにMUFGカード・ゴールド・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードがあります。

こちらのカードも「空港ラウンジが無料」「優待特典が充実」「海外サポートが受けられる」など基本的なメリットは変わりません。還元率も基本0.4%も同じとなっています。

ただし、ショッピング限度額、保険の最高補償額に違いがあります。

▼ショッピング限度額
ゴールドプレステージ：最大300万円
ゴールド：最大200万円

▼国内・海外旅行傷害保険
ゴールドプレステージ：最大5,000万円
ゴールド：最大2,000万円

▼ショッピング保険
ゴールドプレステージ：最大300万円
ゴールド：最大100万円

ゴールドプレステージの方がショッピング限度額の上限が高く、補償も手厚くなっています。ただし、年会費を比べるとゴールドの方が断然お得です。

▼年会費
ゴールドプレステージ：10,000円
ゴールド：1,905円

ゴールドプレステージとゴールドで迷っているなら、保険を重視するかが一つポイントになります。ゴールドプレステージは年会費が高めですが保険のための金額と考えれば妥当な額です。保険を重視するのであれば、ゴールドプレステージの方がむしろお得です。

ゴールドかゴールドプレステージかで迷っているならこのあたりを判断材料にすると良いかと思います。

MUFGカード・ゴールドプレステージ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードの基本情報データ

MUFGアメックスゴールドプレステージの基本データは以下の通りです。

• 年会費：1,0000円（オンライン入会で初年度無料）
• 還元率：約0.4%
• 国際ブランド：American Express
• 利用可能枠：50～300万円（内リボ払い・分割払い50～100万円）
• 海外旅行傷害保険：最高 5,000万円
• 国内旅行傷害保険：最高 5,000万円
• 国内・海外渡航便遅延保険：最高 2万円
• ショッピング保険：年間限度額 300万円
• 追加発行できるカード：ETCカードと家族カード
• 締め日：毎月15日
• 支払日：翌月4日
• 申込条件：原則として20歳以上。安定した収入のある方。(学生を除く）

まとめ

MUFGアメックスゴールドプレステージは海外出張で便利でお得に使える法人カードです。年会費は法人カードとして最安の水準ではありませんが、その分、補償が充実しているのがポイントです。

カードとしての社会的な信頼性も高いので、それなりの費用でしっかりした法人カードを持ちたいという方にはMUFGアメックスゴールドプレステージはおすすめの法人カードですね。