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2019.05.15
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Kitacaで使える法人クレジットカードはある?特徴と注意点も

ご当地ものという言葉がありますが、その土地でしか入手できないものは希少価値が高く魅力を感じるものです。電子マネーでも同様なものがあり、特に交通系カードはSuicaという全国的に通用するものから、ご当地でしか入手できないカードもあります。

ご当地カードの中でも可愛いキャラクターを描いて持っているだけでも楽しくなるのが、Kitacaです。Kitacaは北海道でのみ発行できるカードなのですが、どのような特徴のあるカードなのでしょうか?

ここでは、Kitacaの特徴や相性の良い法人カードについて紹介します。

Kitacaの特徴

Kitacaについて詳しく解説すると、JR北海道が発行している交通系カードとなります。当初は2009年初めを目指してICカードの導入を進めていました。

JR北海道がJR東日本のSuicaを導入する方向と見られていたのですが、実際にはSuicaシステムと同等のICカードシステムを導入されることになりました。そして、JR北(キタ)海道のICカードに由来する「Kitaca」と命名されて、2008年10月25日に正式にカードサービスがスタートしています。

Kitacaはサイバネ規格に準拠するICカードであり、Suicaシステムでも利用できるカードであります。導入後1カ月で、Kitacaの定期券は約33,000枚、記名及び無記名Kitacaは約45,000枚と発行枚数を順調に伸ばしました。

ただ、これは想定を上回るペースであったことからカードの在庫が追いつかない事態となり、2008年11月27日より2009年1月20日まで記名及び無記名のKitacaの発行が停止された時期があります。カード裏面の右下に「JH」で始まる15桁の英数字が刻印されていますが、このJHはJR北海道の英語表記「JR Hokkaido」から取られています。

カードに記載されているキャラクターはとても可愛いですが、これはエゾモモンガがモチーフとなっていて、札幌市在住のイラストレーターである絵本作家そらさんのデザインが採用されています。このキャラクターを使用したKitaca関連グッズが販売されているなど、道民にとっては馴染み深いキャラクターであります。

相互利用できる交通機関も多く、北海道で移動するためには欠かせないカードと言っても過言ではありません。

メリット

Kitacaはカードのデザインが可愛く持っているだけでも自慢したくなりだけではありません。他にも、多くのメリットがあるカードとして知られています。

Kitacaの主なメリットとしては、次のような項目があります。

  • きっぷを購入する手間が省けて利用エリアも広い
  • 一部方法でポイントが付与される
  • お買い物でも利用できる
  • ネットショッピングで決済も可能

きっぷを購入することなく電車に乗れる!

Kitacaは、JR北海道が発行している交通系カードですので、JR北海道の電車を乗る際に多くの恩恵を受けることができます。最大のメリットとしては、毎回きっぷを購入することなく電車に乗ることができる点があります。

通常、電車に乗る際には行き先までの区間のきっぷを購入して、改札ではきっぷを取り出して提示または自動改札に通さなければなりません。手がふさがっている中できっぷを取り出すというのはかなり手間がかかるものであり、手間取ると周囲に迷惑をかけてしまいます。

そこで、Kitacaにお金をチャージしておくことで、自動改札でタッチするだけで電車に乗ることができるのです。塵も積もれば山となるではありませんが、通勤で毎日電車にのる場合はその手間を大幅にカットすることができるのが良いですね。

また、きっぷを購入する際に購入金額が不足していると、乗越精算しなければなりません。これも、駅を出る際に精算した上で改札を通過しなければなりませんが、Kitacaの場合はそもそも乗越という概念がなく、乗った駅と降りた駅のデータの照合で料金が決定されます。

乗越精算もする必要がなく、そもそも金額を確認した上できっぷを買うという手間がかかりません。逆に、実際の金額より高いきっぷを購入しても、自動改札では精算できませんが、Kitacaでは毎回適切な料金が請求されるので購入間違いのリスクもありません。

このように、電車に乗る際には絶対に利用したいカードであります。

利用可能エリアが広い!

KitacaはJR北海道が発行しているカードでありますが、電車だけでなく様々な乗り物で利用可能です。主に利用できるのは、SAPICAやICAS nimoca、Suica、ICOCA、manacaなどのエリアです。

よって、バスなどの他の交通機関でもKitacaを問題なく利用できるのです。それぞれの専用カードを利用するよりは、Kitacaにまとめてしまうことでカードの枚数を減少させることができますし、Kitacaに資金を集中することでお金をやりくりする手間も省けます。

一部方法でポイントが付与される!

Kitacaでは、基本的にチャージする方法としてクレジットカードは使えません。ただ、クレジットカードの中ではイオンカードKitacaやJRタワースクエアカード KitacaがKitaca機能が内蔵されていて、チャージすることができます。

クレジットカードでのチャージを行うことで、クレジットカードとしてのポイントを獲得できます。よって、現金でチャージするよりもお得感が強くなるのです。

ポイント還元率としては0.5%と決しても高くありませんが、ぜひ有効活用したいですね。

お買い物でも利用できる!

Kitacaは、Suica同様に様々なお店での決済にも利用することができます。主に、次のような店舗で利用することが可能です。

  • コンビニエンスストア…ローソン、セブンイレブン、ファミリーマート、セイコーマート
  • JRタワー商業施設…ESTA、paseo、APIA、STELLAR PLACE
  • スーパーマーケット…イトーヨーカドー、Ario、イオン
  • 飲食店…マクドナルド、ミスタードーナツ、ガスト、松屋
  • その他…ヤマト運輸、サービスステーションなど

これだけ利用できる場所が多いと、本当にKitacaだけ持っていればすべての支払にも利用することができそうですね!特にKitacaが便利なのが、サービスステーションで使用できる点です。

交通系カードやプリペイドカードの場合、サービスステーションは特定の系列店のみしか利用できないなどの制限がつくことが多いのですが、Kitacaでは対応しているサービスステーションが多いのが嬉しいですね。

他では、クロネコヤマトでの利用も可能です。頻繁に宅配便を使用する法人の場合は、宅配料金をスマートかつ確実に決済することができますよ。

新幹線も乗ることができる!

Suicaなどの交通系カードの弱点として、新幹線に乗ることができないという点がありました。新幹線に乗るためには、特急券などを購入して自動改札を通貨する必要があるのですが、KitacaではスマートEXやタッチでGo!新幹線などのサービスを使用することで、新幹線も利用することができます。

スマートEXやタッチでGo!新幹線では、新幹線のきっぷをお得に購入できるのが魅力的ですが、一方で北海道新幹線に対応していないという点があります。北海道のカードなのに、北海道新幹線で利用できないのはいささか残念に感じます。

記名によってセキュリティも高い!

Kitacaのカードは、定期と記名、無記名カードのいずれかを発行することができます。記名式の場合、自分の名前や法人名などを刻印することができます。自動改札などでは完全にガードできませんが、無記名よりも不正利用のリスクを低下させることができます。

他にも、法人内で多くのKitacaカードを発行していると、このカードが誰のものかを管理するのが大変ですが、記名されていることで管理も行いやすくなります。

デメリット

Kitacaは北海道限定のカードと思われがちですが、様々な使用方法があることが理解できました。但し、デメリットも多くあることを理解しておく必要があります。

主なKitacaのデメリットは以下のとおりです。

北海道内でもKitacaエリア外が多い

Kitacaをもっていれは、北海道の主要なエリアを網羅できるのですが、北海道は広大な土地が広がっており、津々浦々でKitacaで移動できるわけではありません。特に、ローカル線では自動改札がなくKitaca決済できない場所もあるので注意が必要です。

これはJR北海道の路線だけでなく、バスなどでも対応していないところがあるので、利用する前に確認しておきましょう。

新規発行時にはデポジットが必要

Kitacaを新規で発行する場合、デポジットとして500円が必要になります。発行時は1,500円のチャージと500円のデポジットを必要として、2,000円なのになんで1,500円しか利用できないの?と感じてしまいます。

預り金という位置づけですが、帰ってくることはありませんし仮に紛失した場合は、再発行することはできますが再度デポジットと手数料510円を払う必要もあります。無料で発行できるカードも多い中で、少々損した気分になりますね。

エリア外の乗越ができない

Kitacaは、他の交通系カード同様にエリア外への乗り越し、及び他社路線からエリア内への乗り入れに対応していません。もし乗り継ぎしたい場合は、一度決済した後に再度改札を通過することで対応できます。

ただ、急いでいる時に乗り継ぎすることができず、改札を一度出る必要があるというのは面倒ですね。

Apple Payに登録できない

Kitacaはカードでタッチして改札を通過することができるのですが、スマートフォンなどの機能を使用してカードレスで利用することができません。

カード自体が対応していなくても、Apple Payのように複数のクレジットカードなどを登録しておくだけで、iPhoneなどのデバイスを使用して決済する事ができる機能を利用することができません。

常にカードを携帯する必要があるのは、他のカードの利便性を考えると少々物足りなさを感じます。

Kitacaで使えるクレジットカード一覧

Kitacaでは、先に紹介したとおりチャージできるクレジットカードは基本的にありません。イオンカードKitacaやJRタワースクエアカード KitacaなどのKitacaを搭載したクレジットカーでのみチャージが可能となっています。

イオンカードKitacaは、年会費無料で発行できるクレジットカードであり、特にイオンのお店で利用するとお得感が強いカードとなっています。イオンは北海道にも多く出店しており、利用できるシーンが多いのが良いですね。

カード盗難保障が無料付帯していたり、WAON機能も付属させることができます。VISAブランドである点も魅力的ですね。

JRタワースクエアカード Kitacaは、KitacaだけでなくANAマイルカードとしても利用することができます。JRタワーでのカード利用でJRタワーのポイントとANAマイルの両方を獲得できるのが魅力的です。

他にも、Kitaca機能と組み合わせることで電車での移動と飛行機の登場もスマートに行える万能なカードとしておすすめできます。出張が多い方にとってJRタワースクエアカード Kitacaは欠かせませんね!

但し、イオンカードKitaca はJRタワースクエアカード Kitacaをもってしても、自動チャージができないのは残念ですね。

チャージ方法や使い方

Kitacaを利用するためには、まずはKitacaカードを入手する必要があります。Kitacaカードは、Kitaca定期券、記名Kitaca、無記名Kitacaの3種類が発行可能であり、、Kitaca利用可能エリア内の駅「みどりの窓口」で発行可能です。

カード発売学は定期以外では2,000円となっていて、そのうち500円がデポジット分となります。カード内残額の上限は20,000円と少々少なめであり、頻繁に決済する際には残高不足に陥る可能性があるので注意しましょう。

Kitacaへのチャージ方法としては、次のような方法があります。

  • 現金(チャージ機、自動券売機など)
  • コンビニエンスストア
  • 一部クレジットカード
  • セブン銀行ATM

このように、JR駅構内だけでなく、様々なシーンでチャージすることが可能となっています。もしチャージした分を払戻しする場合は、手数料220円で払戻を行えます。

その他おすすめの電子マネー

Kitacaと類似する交通系カードは多数ありますが、特にその中でおすすめしたいカードは次の2つがあります。

Suica

交通系カードの先駆けとして、Suicaが特におすすめです。圧倒的に利用できる店舗数が多く、クレジットカードチャージもすることが可能です。

また、モバイルSuicaやApple Payを使用することで、以下の法人カードでも利用できるという点が魅力となっています。

  • ビュー法人カード
  • P-one Business MasterCard
  • UC法人カード/一般カード
  • セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード

manaca

ManacaはKitacaと同じく、名古屋地区を中心に利用できる交通カードです。カードスペックはほぼKitacaと同じなのですが、唯一ポイント制度があって最大30%のポイントバックを受けることができるのが魅力的です。

クレジットカードでのチャージはできませんが、ジョイント登録によってmanacaに名鉄ミューズカードを登録しておくと、チャージではなくクレジットカード払いができます。

まとめ

Kitacaは北海道エリアでは欠かせない交通カードであり、クレジットカードの中で搭載カードもあるなど、使い方次第で利便性を高めることが可能です。但し、北海道新幹線ではまだ使用できないのは残念ですね。

限度額も低めですが、法人としても移動時に利用する価値があるカードであります。

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