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2019.04.13
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法人デビットカード人気5社「ジャパンネット銀行」「楽天銀行」「住信SBIネット銀行」「りそな銀行」「GMOあおぞらネット銀行」の特徴を解説

情報技術を用いたキャッシュレス経済化の波が押し寄せています。ちまたではQRコードなどを用いた電子決済が注目を集めていますが、多くの国で古くから使われてきた電子決済手段にデビットカードがあります。

日本ではそれほど普及していませんが、クレジットカードと同じように利用が簡単で、支払いスピードのアップやポイント還元、そして経費清算業務の効率化といった多くのメリットを利用者にもたらします。

今回はおすすめの法人デビットカード5社のメリットやデメリットを解説していきます。

1.カードレスタイプなら番号を4つ発行でき部署ごとに使い分けも可能な「ジャパンネット銀行Visaデビットカード」

ジャパンネット銀行のデビットカードの最大の特徴は、カード番号のみを発行するネット専用のカードレスタイプがあること。カードレスであれば、番号を同時に4つまで発行できるため、番号を部署や担当者に割り振って使い分けをすることで、より効率的な経費管理ができます。

また、同行の指定のショップで利用した場合には、利用代金の1%がキャッシュバックされるなど、その高い還元率も魅力です。Visaなので海外の利用も安心ですし、Web明細での管理も可能となっています。

  • 申し込み条件
    口座を開設した法人に無料で配布
  • 入会審査
    なし
  • 年会費・発行手数料
    無料
  • 発行枚数
    カードタイプ1枚、カードレスタイプ4枚(発行は1日5回まで)
  • 利用限度額
    1日当たり500万円。初期設定額は50万円
  • 第三者不正使用保険
    1口座当たり年間500万円
  • キャッシュバック
    キャッシュバックモール掲載ショップで利用した場合は代金の1%
  • キャッシュ機能
    カードタイプ:あり
    カードレスタイプ:なし

2.利用可能制限なし!独自の認証機能で紛失時にも安心の「楽天銀行ビジネスデビットカード(JCB)」

法人デビットカードでは珍しくJCBブランドの楽天銀行ビジネスデビットカード。その特徴は、利用可能金額に制限がなく、口座残高の範囲内で利用可能なことです。1口座につき9,999枚まで発行できるため、利用者が多い企業では経費管理面で大きな効率化を実現できます。

ただし、1枚につき1,080円の年会費がかかることに注意してください。不正利用防止の保険はありませんが、利用時にパスワードを入力する「J/Secure」というJCB独自の認証サービスがあるため、紛失したとしても不正利用につながる可能性が低減されています。利用金額の1%という高い還元率も魅力です。

  • 申し込み条件
    楽天銀行の法人口座を開設していること
  • 入会審査
    なし
  • 年会費・発行手数料
    1枚あたり1,080円発行手数料無料
  • 発行枚数
    9,999枚
  • 利用限度額
    法人口座の普通預金残高の範囲内
  • 第三者不正使用保険
    なし
  • キャッシュバック
    利用金額の1%
  • キャッシュ機能
    なし

3.海外での支払いに強く特典多数でお得な「住信SBIネット銀行Visaデビット付キャッシュカード」

「Visa」または「Plus」マークの付いた海外ATMで現地通貨を引き出すことができます。事前に口座を指定しておけば外貨預金口座(米ドル)からの支払いも可能なので、海外出張の際に役に立ちます。

特典として、Visa加盟店のサービス優待やVisaビジネスグルメオファーが利用できるほか「MFクラウド会計ベーシックプラン」が3ヵ月無料になります。

  • 申し込み条件
    住信SBIネット銀行に口座を開設していること
    日本国内に本店もしくは支店が登記されている法人
  • 入会審査
    なし
  • 年会費・発行手数料
    無料・再発行の場合は、1枚当たり1,080円がかかる
  • 発行枚数
    1枚
  • 利用限度額
    1回または1日あたり200万円まで。1ヵ月あたり1,000万円までの範囲内で設定・変更が可能
  • 第三者不正使用保険
    届を出した日から30日前にさかのぼり、最大1,000万円まで補償
  • キャッシュバック
    1,000円ごとに6ポイント。1ポイント=1円に交換可能
  • キャッシュ機能
    あり

4.限度額は3億円!Amazon Businessのアカウントを無料開設できる「りそなビジネスデビットカード(Visa)」

りそなビジネスデビットカードの特徴は、その高い利用限度額。1ヵ月で3億円まで利用できるので、規模の大きい企業に向いています。サブカードを利用するには1枚あたり540円かかりますが、年に1回の利用で無料になるのも嬉しいポイント。

特典では、VisaビジネスグルメオファーとVisaビジネスオファーのVisa優待に加えて、Amazon Businessのアカウントを無料で開設できるため、併せて利用すれば、より効率的な経費管理を実現できるでしょう。

  • 申し込み条件
    事業用普通預金口座を開設している法人
  • 入会審査
    なし
  • 年会費・発行手数料
    メインカード:1,080円(初年度無料)
    サブカード540円(年1回の利用で無料)
  • 発行枚数
    メインカード1枚サブカード9,998枚
  • 利用限度額
    ショッピング:1回・1日につき最大1,000万円、1ヵ月で最大3億円
    海外ATM:1回・1日最大30万円、1ヵ月で最大100万円
  • 第三者不正使用保険
    年間1,000万円限度に保障(補償期間:盗難/紛失30日前偽造/変造60日前)
    海外旅行損害保険は最大3,000万円
  • キャッシュバック
    利用金額の0.6%
  • キャッシュ機能
    あり

5.1%の高い還元率が魅力の「GMOあおぞらネット銀行Visaビジネスデビット」

GMOあおぞらネット銀行Visaビジネスデビットの特徴は、その高い還元率。1%のキャッシュバックがあるので、大きな仕入れがあった場合などに高い還元効果を期待できます。

発行枚数は最大20枚までですが、Visaのタッチ決済機能や優待制度、盗難保険などが一通りそろっているため利用しやすいカードといえます。

  • 申し込み条件
    普通預金口座を開設していること
    日本国内の日本法に基づいて設立した法人
  • 入会審査
    なし
  • 年会費・発行手数料
    無料追加発行手数料:1,080円
  • 発行枚数
    最大20枚
  • 利用限度額
    1日当たり500万円
  • 第三者不正使用保険
    30日前まで最大1,000万円
  • キャッシュバック
    利用金額の1%
  • キャッシュ機能
    あり

法人デビットカードの特徴は「審査が厳しくないこと」と「効率的な経費管理の実現」にあり

ここまで5社の人気法人デビットカードについてみてきましたが、法人デビットカードの特徴についても確認しておきましょう。

法人デビットカードは、法人口座に紐づいて発行される決済用カードのことです。デビットカードの大きな特徴は、使用した金額が口座から即時引き落としになること。現金感覚で利用できるので節約に役立ちます。

法人デビットカードは審査不要なことも多く、法人カードを作れない企業でも、利用できる可能性があります。また、引き落とし口座の一本化やWEB利用明細などにより効率的な経費管理を実現できます。

デメリットとしては、口座に現金が入っていないと基本的に決済ができないこと。キャッシュフローの悪化を招く可能性もあります。

デビットカードには、キャッシュカードをそのままデビットカードとして用いる「J-Debit」とクレジットカード会社のネットワークを用いる「ブランドデビット」の2種類が存在しています。今回ご紹介したデビットカードは、主に「ブランドデビット」です。

「J-Debit」はキャッシュカードを特定の店舗でデビットカードとして利用できるようにしているもので、サービスを実施している金融機関の数は実に1,077にも及んでいます。

一方、「ブランドデビット」は、VisaやJCB、銀聯といったクレジットカード会社の提供するネットワークを利用するものです。インターネット決済や豊富な利用店舗数、海外ATMでの現地通貨の利用といった特徴があります。近年取り扱う銀行が増加しており、2017年時点で46行が取り扱っています。[注1、2]

Visaカードを発行している「ビザ・ワールドワイドジャパン」は、今後3~5年で、デビットカードの発行枚数を5倍、取扱高も6倍に増やす計画を発表しており、キャッシュレスの浸透を背景に、デビットカードの利用が今後も拡大していきそうです。[注3]

企業規模や経費の使い方に応じて適切なカードを選ぼう

法人デビットカードには、発行上限枚数や利用可能額、ポイント還元率などに違いがあります。企業規模や経費の使い方などを考慮して自社にぴったりのカードを選んでいきましょう。

[注1]日本銀行:最近のデビットカードの動向について
[注2]日本銀行:キャッシュレス決済の現状
[注3]産経新聞:VISA新戦略デビットカード取扱6倍に脱「キャッシュレス後進国」へ課題も

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