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2019.02.21
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法人クレジットカードの「福利厚生」で得られるメリット

福利厚生を充実させるとはどういうことか?

福利厚生には、会社が用意すべきであると法律で定められた福利厚生と法律で定められてはいないものがあります。法律で定められた福利厚生とは社会保険の加入や厚生年金の加入といったものです。

一般的に福利厚生の充実という場合には、法律で定められた福利厚生以外のものをいいます。それらは慶弔に伴うものやライフサポート、余暇を充実させるサービスなどさまざまで、これら全てを独自に網羅して用意するのは簡単ではありません。

特に、小さい企業ではそこまで手が回らないでしょう。そういう会社こそ法人クレジットカードの福利厚生を利用することをおすすめします。

法人クレジットカードで利用が可能になる福利厚生サービスには入会金や年会費がかかります。ですが、福利厚生サービスに関わる経費として事務的に処理が可能ですし、福利厚生のサービスを1つ1つ選んで導入する手間に比べればメリットのほうが大きいといえるでしょう。

法人クレジットカードを福利厚生に活用するメリット

法人クレジットカードを導入するメリットは、経理担当者の手間を省くことや経費の見える化、手数料の削減、ポイントの還元などが強調されがちです。けれども、福利厚生を一元化して外部に委託して社内で独自に手配する際の手間を省くというメリットも大きいと考えられます。

法人クレジットカードの利用で可能になる福利厚生サービスは、それぞれが福利厚生のアウトソーシングとして成り立っているサービスです。

日々の生活のサポートや資格取得のバックアップなど至れり尽くせりのラインナップ。それらは法人クレジットカードを利用していなくても別途入会することは可能なサービスですが、法人クレジットカードを利用していると入会金が免除になるなどのメリットがあります。

入会金とは別に社員1人当たりでの年会費や月会費の負担が必要ですが、福利厚生が充実させるために人を雇うことを考えたら、その負担額が大きいとはいい切れないでしょう。

もちろん、福利厚生サービスは社外のアウトソーシングだけにしなくてはならないという決まりはありませんので、これまで行っていた福利厚生サービスで継続していくものがあってもよいのです。例えば、社内食堂といったものを福利厚生サービスとして続けてきたのであれば、社内食堂は存続したまま、法人クレジットカードが提供する福利厚生サービスを導入すればよいのです。

福利厚生を目的として法人クレジットカードを持つという選択

福利厚生の充実は社員のモチベーションに繋がりますので、法人クレジットカードは福利厚生のためだけに活用したとしてもメリットはあります。

法人クレジットカードの導入をしたからといって全ての支払いをクレジットカードで行う義務はありません。本当に必要なことだけに限定し使用でも構わないのです。例えば、WEBからの消耗品購入、ETC料金の支払いとガソリン給油の際の支払いなどというクレジットカードで支払うことのメリットが大きいものだけに限定してもよいでしょう。

それらの機能は、法人クレジットカードには基本的に備わっているものです。どのカードを選んでも大差がないともいえます。使用方法を限定して法人クレジットカードを導入するのであれば、福利厚生で法人クレジットカードを選ぶというのもよいでしょう。

福利厚生を充実させることを目的として法人クレジットカードを選ぶとしたら、福利厚生の内容がバラエティ豊かであったり、利用方法が簡単であったり、そういうことを基準にするとよいでしょう。

また、選択しようとしているクレジットカード会社の強みを生かしたオリジナルなサービスも考慮するとよいでしょう。提携のテーマパークチケットはどこがあるのかといったことが目安になるのです。

社員の年齢層や家族構成も検討の要素に取り入れると社員の満足度もアップするでしょう。福利厚生は金銭によらない給与のようなものです。福利厚生を充実させることで社員の満足度がアップし、ひいては日々仕事に取り組む姿勢にもよい影響をあたえることができるかもしれません。

法人クレジットカードを利用することで使うことができる福利厚生のサービスは、国内外にある契約宿泊施設やスポーツクラブや、社員がレジャーを楽しむときに割引価格で利用できるものです。もちろん、それだけでなく社員の健康管理をサポートするものや、仕事に生かせるスキルアップの機会になるようなサービスも含まれます。人間ドック、英会話学校などが割引料金で利用できるのです。

法人クレジットカードのメリットとして活用したい福利厚生サービス

3つの法人クレジットカードをご紹介

法人クレジットカードを利用することで利用可能な福利厚生サービスがあるのかについて見ていきましょう。

「オリコExGoldForBiz」

この「ライフサポート倶楽部」は、リゾートソリューション株式会社により提供されています。多彩なメニューを取り揃えた福利厚生のパッケージ型サービスで、あらゆるニーズに対応できるよう考えられています。

ライフサポート倶楽部に入ることで受けられる福利厚生サービスのラインナップは次のようなものです。医療分野における人間ドック、禁煙支援、健康相談窓口の設置などをはじめ、健康増進のためのスポーツクラブやリラクゼーション「てもみん」の会員利用が可能になります。

また、ベビーシッター制度や産後ケアのサービスを利用することができます。介護サービスと仕事を両立することを目指したセミナーやコミュニティーサイトもあるのです。

これらの生活サポートだけでなく余暇のサポートももちろんあります。ホテルや旅館の会員価格での利用や、日帰りツアーの用意から、映画やカラオケといった遊びのシーンをサポートするサービスも充実。冠婚葬祭のサポートもあります。資格取得をサポートする制度もあります。通信教育やEラーニングの利用も可能です。

  • EX Gold for Biz

    経費処理の合理化が実現できる「EX Gold for Biz」

    年会費 初年度無料・以降2,000円(税別)
    利用枠 10〜300万円
    ブランド MasterCard
    おすすめ度
    ★★★★

    EX Gold for Bizは初年度の年会費が無料なので、初めての法人カードにもオススメの1枚です。 光熱費や通信費などの各種経費を1本化して、経費処理の手間を軽減することも可能。国税の納付利用でもポイントが貯まるのも魅力です。 今なら、新規入会でもれなく最大4,000円相当のオリコポイントがプ…

「三井住友ビジネスカード」

法人クレジットカードの「三井住友ビジネスカード」により入会が可能になる福利厚生サービスに「ベネフィット・ステーション」があります。

この「ベネフィット・ステーション」は、株式会社ベネフィット・ワンがサービスを提供している福利厚生です。日常のサービスから旅行などの非日常のサービス、介護や育児といったサービスまで行っています。三井住友ビジネスカードの会員であれば、これらのサービスを割引価格で利用が可能。ベネフィット・ステーションで利用が可能になるサービスは、次のようなものです。

生活をサポートする体制が整っており、育児や介護に伴うサービスも充実しています。ベビーシッターの割引紹介や、訪問介護の割引紹介、ブライダルに関する割引利用などがあります。

余暇に関して割引になるものは、プロ野球の観戦、テーマパークの入場料、コンサートチケット、パッケージツアー、航空券といったものがあります。地域によって利用可能な施設が偏らないように配慮されている点に特徴があります。

三井住友ビジネスカードでは、プランを選べることが特徴です。スタンダードコースとゴールドコースといった2つのプランから、社員のライフスタイルに合うものを選ぶことが可能なのです。

スタンダードコースは社員1人当たり税抜きで月々320円。ゴールドコースなら社員1人当たり税抜きで月々850円。まずはスタンダードコースから始めてみてもよいでしょう。低コストでの福利厚生を実現させるなら法人クレジットカードを活用するのが近道です。

  • 三井住友ビジネスカード

    中小企業向けの多機能な法人カード「三井住友ビジネスカード」

    年会費 1,250円(税別)
    利用枠 20〜150万円
    ブランド VISA
    おすすめ度
    ★★★

    三井住友ビジネスカードは、経費の可視化による手間の軽減で、業務の進行をスムーズにしてくれる法人カードです。 複数枚発行可能なETCカードや、送迎などで活用できる「VJタクシーチケット」など、多彩な特典でビジネスをサポートしてくれます。 新規入会なら、最大8,000円分のVJAギフトカードがプレゼン…

JCB

JCB法人クレジットカードの利用により入会が可能になる福利厚生サービスに「福利厚生倶楽部」があります。福利厚生に関する問い合わせをカスタマーセンターが行いますので、社内での対応がなくなり大変便利です。季節会報誌が発行されますので、社内で閲覧できるようにすれば「福利厚生サービスがある」という意識を持ちやすくなり利用促進に繋がります。

福利厚生倶楽部のサービスには次のようなものがあります。

「グッドライフサービス」というカテゴリーで、日々の生活を充実させるラインナップが揃っています。フィットネスクラブを法人会員料金で利用が可能で、ティップネス、コナミスポーツ他、全国約2,400の施設が利用できます。

健康に関しては、人間ドックやガン検診を割引価格で受けることができ、健康に関する無料相談にも対応しています。

「リゾートサービス」として、国内宿泊施設を低料金で利用が可能です。例えば、シェラトングランデ・トーキョーベイホテルを1室4名利用素泊まりで5,800円(サービス料・税込み)より、ラグナガーデンホテル なら1室3名朝食付4,500円(サービス料・税込み)より、という価格帯から利用できます。国内にとどまらず海外の人気ホテルも150,000軒以上が割引価格にて利用が可能です。

1人当たりの月会費が必要で、会社の規模により価格が設定されています。1人当たりの税抜き月会費は740円から940円と幅があります。年会費で換算すると税抜き740円の場合は税抜きでも8,880円となり、少し高いと感じるかもしれません。しかしながら、入会金はJCBが負担しますので、法人クレジットカードのメリットとして福利厚生倶楽部の利用を検討してみるとよいでしょう。

  • JCB 法人カード

    経費の削減と業務効率化に役立つ「JCB法人カード」

    年会費 初年度無料・以降1,250円(税別)
    利用枠 10〜100万円
    ブランド JCB
    おすすめ度
    ★★★★★

    JCB法人カードを使えば公私の区分けを明確にできるので、経理作業がスムーズに進みます。1,250円という維持しやすい年会費は個人事業主にもオススメ。 スターバックスなどの特定店舗を利用すれば、還元率がさらにアップするのも魅力です。 ネットからの新規入会なら、最大7,000分のJCBギフトカードがプ…

法人クレジットカードの福利厚生サービスを使う以外の方法

福利厚生サービスを法人クレジットカードの利用で社員に提供する方法を見てきましたが、実は、これ以外にも法人クレジットカードを活用した福利厚生の方法があります。

法人クレジットカードの中には、社員が個人的に使えるクレジットカードを発行することができるものがありますが、グレードが高めのクレジットカードを個人決済用として発行してあげるのです。

法人クレジットカードの個人決済用ですので、社員の銀行口座から引き落としすることになります。クレジットカードの審査を受けて個人的にクレジットカードを持つことができる社員もいるでしょうが、クレジットカードのランクやブランドによっては審査に通りにくい場合もあります。

個人決済が可能なゴールドカードの発行を会社経由で行うことができるとしたら、ゴールドカードを持つことで得られる特典を受けることができるのです。旅行時の傷害保険や、空港のゴールドカードラウンジの利用が可能になります。レジャーの際はもちろんですが、遠方に郷里がある社員であれば、そのような特典を里帰りの度にメリットを受けることができるのです。

法人クレジットカードのサービスの一環としてプライベートで利用が可能なクレジットカードを発行することが福利厚生となるのです。他には、クレジットカードで得られるポイントを福利厚生に生かすという考え方もあります。

これまで見てきた福利厚生のサービスには追加の年会費がかかるケースでしたが、それ以外の福利厚生の方法もあります。法人クレジットカードで会社の経費を決済していく額が大きいため個人クレジットカードに比べてポイントがたまりやすいといえます。そのポイントの交換で得られる景品を福利厚生に活用するのです。

具体的には、社内の表彰や慶事の贈り物として、ポイントの交換で得られた景品を利用します。金券での還元が可能なポイントであれば、好きなものを購入してもらえる形で社員へのご褒美としてもよいでしょう。

個人事業主でも利用できる法人クレジットカードの福利厚生

これまで会社組織で活用する法人クレジットカード利用による福利厚生を見てきましたが、個人事業主でも利用は可能かどうかをみていきましょう。

個人事業主の形態をとるビジネスはいろいろとありますがフリーランスで仕事を請け負う人もその1つです。フリーランスこそ福利厚生の恩恵を受けるべき要素が多いといえるでしょう。

なぜならおひとり様企業であり、事業主が倒れることは事業が倒れることに等しいからです。福利厚生サービスを生かして、心身を健やかに保つ心がけをより一層ていねいに行うためにも法人クレジットカードの福利厚生サービスを活用していきましょう。

個人事業主で申し込める法人クレジットカードは存在しますが、審査には通りにくいといえるでしょう。ですから、個人事業主が福利厚生を基準にして法人クレジットカードを選ぶ場合には、福利厚生の中身によって選ぶというよりは、法人クレジットカードの審査に通りそうかどうかということを基準に選択したほうがよいのです。

法人クレジットカードの審査に通ったら、そのカードが提供している福利厚生サービスについて熟知しましょう。提供されているサービスの中から自分の生活に必要なものを選んでいくのです。

福利厚生サービスの中には自己啓発やスキルアップに繋がるものも含まれています。常に自己研鑽が求められるフリーランスであれば単なる福利厚生に留まらず新しい仕事に繋がるかもしれません。

個人事業主だからこそのメリットを実感してみてください。心身のメンテナンス、将来を見据えてのスキルアップ、法人クレジットカードのメリットを最大限に生かせるかどうかは使い方次第です。

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