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2019.05.04
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ETC/JCB法人ゴールドカードのメリット・デメリットと全知識

ETC/JCB法人ゴールドカードはETC一体型の法人カードです。

このカードが1枚あれば、ETCとしての機能はもちろん、ゴールドカードならではの充実した機能・特典を利用できます。空港ラウンジが無料で利用できたり、付帯保険で手厚い補償が受けられたりとビジネスで幅広く活用できます。

また、追加のETC専用カードが無料で何枚でも発行できるのも魅力の一つです

ETC/JCB法人ゴールドカードのメリット・デメリット、ほかのカードとの比較について見ていきましょう。

ETC/JCB法人ゴールドカードの特徴

ETC一体型であることがETC/JCB法人ゴールドカードの一番の特徴ですが、そのほかにも「付帯保険が手厚い」「優待が充実している」などゴールドカードとしてのスペックが高い点も注目です。

一方で「還元率が低い」「審査が厳しい」などのデメリットもあります。

このあたりも合わせて、ETC/JCB法人ゴールドカードのメリット・デメリットを確認していきましょう。

メリット

ETC/JCB法人ゴールドカードは「ETC一体型である」「ETC専用カードを追加発行できる」など高速道路をよく使う事業主の方に適した機能が充実しています。

さらに「空港ラウンジの無料サービス」や「ゴルフ場の優待特典」などゴールドカードならではの特典も多く付いています。

ETC/JCB法人ゴールドカードのメリットは以下の通りです。

  • ETC一体型である
  • ETC専用カードを追加発行できる
  • 空港ラウンジが無料で利用できる
  • 付帯保険が手厚い
  • ゴルフ場の優待特典が充実

ETC/JCB法人ゴールドカードのメリットをそれぞれ見ていきましょう。

ETC一体型である

ETC一体型であることが、ETC/JCB法人ゴールドカードの大きなメリットです。

ETCなしの「JCB法人ゴールドカード」もありますが、こちらはETCカードが必要な場合には、ETC専用カードを別でもう1枚発行する必要があります。財布の中がかさばるのが嫌な人はこの点はデメリットです。

財布の中のカードを増やしたくない人や、カードが増えると管理が面倒という人はETC一体型のETC/JCB法人ゴールドカードがおすすめです。

ETC専用カードを追加発行できる

ETC/JCB法人ゴールドカードでは、追加でETC専用の「ETCスルーカードN」を発行することができます。

こちらはETC専用で、クレジット機能はありません。「従業員にETCカードを持たせたいけど、クレジット機能のあるものは不正に使われないか心配」と考えている事業主の方には、ETCスルーカードNがおすすめです。

「ETCスルーカードN」は年会費0円で何枚でも発行できます。ETCが必要な従業員が大勢いる場合でも必要なだけ発行できるのも便利なところです。

空港ラウンジが無料で利用できる

ETC/JCB法人ゴールドカードの会員なら、国内30空港、海外1空港のラウンジが無料で利用できます。ラウンジが利用できる空港は以下の通りです。

▼北海道・東北
新千歳空港、函館空港、青森空港、秋田空港、仙台空港
▼関東
成田国際空港、羽田空港
▼中部・北陸
富士山静岡空港、中部国際空港セントレア、新潟空港、富山空港、小松空港
▼近畿
大阪国際空港、関西国際空港、神戸空港
▼中国・四国
岡山空港、広島空港、米子空港、山口宇部空港、高松空港、徳島空港、松山空港
▼九州・沖縄
福岡空港、北九州空港、長崎空港、大分空港、熊本空港、鹿児島空港、那覇空港
▼海外
ダニエル・K・イノウエ国際空港

ラウンジでは、新聞や雑誌の閲覧、ソフトドリンク、インターネットの無線LANなど全て無料です。

ビールなどのお酒を無料で提供しているラウンジもあるようです。有料でシャワールームやコピー機、マッサージ機などが利用できるところもあります。

出張前のちょっとした空き時間をリラックスして過ごしたり、あるいは仕事の時間にあてたりと充実して過ごすことができるでしょう。

付帯保険が手厚い

ETC/JCB法人ゴールドカードは、付帯保険が手厚いのもメリットです。

付帯保険の補償額は以下の通りです。

▼旅行傷害保険
海外:1億円
国内:最高5,000万円

▼国内・海外航空機遅延保険
乗継遅延費用保険金(国内・海外):2万円限度
出航遅延費用等保険金(国内・海外):2万円限度

▼ショッピング保険
国内:最高500万円
海外:最高500万円

他のゴールドカードと比べて、旅行傷害保険、ショッピング保険ともにかなり高額の補償となっています。

ETC/JCB法人ゴールドカードは年会費が安いタイプのゴールドカードではありませんが、その分、補償を手厚くして利用者に還元しています。

ゴルフ場の優待特典が充実

法人向けプレミアムサービスのゴルフ場の優待特典が非常に充実した内容になっています。

無料で利用できるのが「ゴルフエントリーサービス」です。全国約1,200ヵ所のゴルフ場の手配、有名コースでのコンペの開催などが法人デスクの電話から受け付けてもらえます。

さらに有料オプションで「JCBゴルファーズ倶楽部」があります。年会費は1,200円で会員になると全国123か所の名門ゴルフ場の予約が可能になります。

JCBゴルファーズ倶楽部会員なら、普通ならなかなかプレーできないような名門コースでゴルフをプレーできます。利用できるゴルフ場の一例は以下の通りです。

  • 東京ゴルフ倶楽部(埼玉県)
  • 大洗ゴルフ倶楽部(茨城県)
  • 龍ヶ崎カントリー倶楽部(茨城県)
  • 日光カンツリー倶楽部(栃木県)
  • 東京よみうりカントリークラブ(東京)
  • 戸塚カントリー倶楽部(神奈川)
  • 鷹之台カンツリー倶楽部(千葉)

ゴルフでの接待が多い事業主の方は、ETC/JCB法人ゴールドカードと合わせて「JCBゴルファーズ倶楽部会員」を検討してみると良いでしょう。

デメリット

ETC一体型で便利なETC/JCB法人ゴールドカードですが、いくつか事前にチェックしておくべきデメリットがあります。とくに、「ETCなしのJCB法人ゴールドカードにはあった特典が一部はなくなってしまうという」という点には注意しておく必要があります。

ETC/JCB法人ゴールドカードのデメリットは以下の3点です。

  • ポイント還元率が低い
  • JCB法人ゴールドカードの特典が一部利用できない
  • 審査が厳しい

ETC/JCB法人ゴールドカードのデメリットをそれぞれ見ていきましょう。

ポイント還元率が低い

ETC/JCB法人ゴールドカードのポイント還元率は0.3~0.5%です。高還元率の法人カードだと1%を超えるものもあるので、それと比べると少し低めです。

ETC/JCB法人ゴールドカードでは、1,000円毎にOki Dokiポイントが1ポイント貯まり、提携先で1ポイント3~5円として利用できます。

貯めたポイントはAmazonをはじめとする対象店で利用したり、楽天スーパーポイント、Tポイントなどと交換できたりします。

このようにポイントの利用先についてはかなり充実していますが、還元率については低めです。高還元率を望む人にとってはこの点はデメリットとなるでしょう。

JCB法人ゴールドカードの特典が一部利用できない

ETC/JCB法人ゴールドカードでは、ETCなしの「JCB法人ゴールドカード」の特典が一部利用できません。

ETC/JCB法人ゴールドカードで利用できない特典は、以下の2つです。

▼JCBスターメンバーズ
メンバーランクによって、ポイントが10~70%アップ

▼JCB ORIGINAL SERIES
優待店でのお買い物でポイントが2倍~10倍。Amazon、セブンイレブン、ビックカメラ、スターバックスなど有名店も多数。

とくに、JCB ORIGINAL SERIESはメンバーランクが低くても2倍、3倍のポイントが受け取れます。還元率を後押ししてくれるとてもお得な特典です。しかしETC/JCB法人ゴールドカードでは、このJCB ORIGINAL SERIESの特典が一切利用できません。

JCBスターメンバーズ、JCB ORIGINAL SERIESの特典に魅力を感じるなら、JCB法人ゴールドカードがおすすめです。

審査が厳しい

ETC/JCB法人ゴールドカードの審査はやや厳しめです。「事業規模が小さい」「過去に支払いの遅延がある」など審査に通りにくい方には、この点はデメリットになるでしょう。

審査に通らないと感じたら、ETC/JCB法人一般カードを検討しましょう。

たしかに一般カードでは「利用枠が少ない」「補償がほとんど付かない」などデメリットはあります。

ただETC一体型であることには変わりありません。ETC一体型であることを重視するなら一般カードも視野に入れて検討してみると良いでしょう。

法人カード選びとしてETC/JCB法人ゴールドカードを比較

ETC/JCB法人ゴールドカードは良さそうだけど「ほかの法人カードと比べてどうなの?」ということが気になる方もいるのではないでしょうか。

事業で利用していく法人カードだからこそ慎重に吟味して、自分にとって一番良いものを選びたいものですね。ETC/JCB法人ゴールドカードと、ほかの法人カードとの比較を見ていきましょう。

初めてのカード選びとして比較

ETC/JCB法人ゴールドカードのほかで、初めての法人カードにおすすめなのが「オリコ EX Gold for Biz」です。

オリコ EX Gold for Bizの特徴は以下の通り。

  • 還元率が高い
  • 審査が通りやすい
  • 年会費が安い

還元率は最大で1.1%で、ETC/JCB法人ゴールドカードと比べるとかなりの高還元率です。ETC/JCB法人ゴールドカードで還元率をネックに感じていたのなら、この点は大きなメリットです。

また審査は易しめで、提出書類も本人確認書類のみです。ETC/JCB法人ゴールドカードの審査が厳しさが気になっていた人には、このあたりもメリットとなるでしょう。

一方で、オリコ EX Gold for Bizと比較した時のETC/JCB法人ゴールドカードのメリットは以下の通りです。

  • ETC一体型である
  • ETC専用カードを追加発行できる
  • 付帯保険が手厚い

ETC/JCB法人ゴールドカードは、ETC一体型であることが最大のメリットといえます。オリコ EX Gold for Bizにはないメリットです。

また年会費がオリコ EX Gold for Bizより高い分、付帯保険の補償内容については非常に充実しています。

ETC一体型であることや付帯保険が手厚いことなどを重視するのであれば、ETC/JCB法人ゴールドカードがおすすめです。

ETC/JCB法人一般カードと比較

ETC/JCB法人カードの一般カードと迷っている方も多いのではないでしょうか。

一般カードと比較してどのようなメリット・デメリットがあるかみていきましょう。ETC/JCB法人ゴールドカードの一般カードと比較した時のメリットは以下の通りです。

  • 付帯保険が充実している。
  • 利用額が大きい
  • プレミアムサービスが利用できる。

一般カードの方には、付帯保険はほとんど付きません。海外でのショッピング保険が最大100万円付くのみです。手厚い付帯保険が付くゴールドカードとは大きな違いです。

また、ゴルフ場の優待などのプレミアムサービスもゴールドカードだけの特典となっています。

こうしたメリットに魅力を感じるなら、ゴールドカードがおすすめです。

一方で、一般カードは年会費が安いことがメリットです。最低限、ETC一体型の法人カードが欲しいのであれば、こちらを選ぶと良いでしょう。

ETC/JCB法人ゴールドカードの基本情報データ

ETC/JCB法人ゴールドカードの基本データは以下の通りです。

・年会費:10,000円(初年度無料)
・還元率:0.3~0.5%
・国際ブランド:JCB
・利用可能枠:50~250万円
・国内旅行傷害保険:最高 1億万円
・海外旅行傷害保険:最高 5,000万円
・国内・海外渡航便遅延保険:2万円程度
・ショッピング保険:年間限度額 500万円
・追加発行できるカード:ETCカード、QUICPay
・締め日:毎月15日
・支払日:翌月10日
・申込資格:法人または個人事業主

まとめ

ETC/JCB法人ゴールドカードは「ETC一体型」「追加でETC専用カードが発行可能」など高速道路をよく使う事業主には非常に便利な法人カードです。

高速代を含めた経費の管理をもっと楽にしたいと考えている事業主の方は、ぜひETC/JCB法人ゴールドカードを検討してみると良いですね。

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