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2019.04.24
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ANA JCB法人ワイドカードのメリット・デメリットと全知識

企業にとって、法人カード選びはとても大きなポイントです。

交通費や宿泊費などの支払いにカードを使うことで、現金で支払うよりも清算が楽になるだけでなく、ポイントやマイルなどを貯めることで経費負担を軽くすることができるのです。

法人カードは数多くありますが、今回はANA JCB法人ワイドカードをピックアップしました。

ANA JCB法人ワイドカードの特徴やメリット、デメリット、他カードとの比較など知りたいことをまとめてあります。法人カード選びの参考にぜひチェックしてみてください。

ANA JCB法人ワイドカードの特徴

ANA JCB法人ワイドカードは航空会社であるANAとJCBが組んだ法人カードです。法人又は個人事業主が申込できます。大きな特徴はANAが出しているということで、ANAのマイルを効率的に貯めることができます。

ANA JCB法人ワイドカード公式ページ

国際ブランドは日本で唯一国際ブランドとして認められているJCBで、約3,000万をこえる国内外の加盟店で利用することができます。日本の国際カードだからこその安心感、サポート力にも定評があるのも特徴です。

ANA JCB法人カードは、一般カード、ワイドカード、ワイドゴールドカードの3種類があります。ワイドカードは一般カードとワイドゴールドカードの真ん中のランクになります。

一般カードよりも年会費は高いですが、ワイドゴールドカードよりも手ごろに充実したサービスを受けられるのが魅力的です。

ANA JCB法人ワイドカードのメリット

ANA JCB法人ワイドカードを選ぶ一番大きなメリットは、普段のカード利用でANAのマイルが貯まるという点です。

飛行機に乗ると貰えるマイルは、貯めている方も多いのではないでしょうか?マイルとは、ANAをはじめとする航空会社が行っている独自のポイント制度です。

マイルを貯めることで、無料の航空券に交換することができます。飛行機に乗って出張や旅行に行くのなら、マイルを貯めないのは大きな損になってしまいます。ANAマイレージクラブ会員数は約3,360万人となっており、マイルを効率的に貯めたいと思う方は多いのです。

ANA JCB法人ワイドカードに入会すると、入会するだけで2,000マイルを貰うことができます。

マイルを貯めるには、3つの方法があります。1つ目はフライトマイルといって、飛行機に乗った時に貯まるマイルです。

2つ目がANAマイレージクラブの提携店で買い物をすることです。

3つ目が提携クレジットカードのポイントをマイルに移行するという方法です。この3つの方法のどれもが、ANA JCB法人ワイドカードを使うことでより効率的にマイルを貯めることが出来るのです。

フライトマイルに加えて25%のボーナスマイルが加算

マイルを貯める基本となるフライトマイルですが、ANA JCB法人ワイドカードを持っている方は通常のマイルに加えて、ボーナスマイルを貰うことができます。

ボーナスマイルは区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×25%となっており、かなりのマイルになります。

ANA JCB法人一般カードは×10%、ANA JCB法人ワイドゴールドカードはANA JCB法人ワイドカードと同じ25%ですから、貰えるマイルはゴールドカードと同じです。

出張などで飛行機によく乗る方の場合、ANA JCB法人ワイドカードを持っているかいないかでかなりマイルの貯まり方が変わります。効率的にマイルを貯めるなら、ANA JCB法人ワイドカードを持つのがベストです。

普段の買い物でもマイルが貯まる

ANA JCB法人ワイドカードを航空券購入以外の普段の買い物に使うことでもマイルを効率的に貯めることができます。

ANA JCB法人ワイドカードを普段の買い物に使うと、1,000円につき1Oki Dokiポイントが貰えます。Oki DokiポイントとはJCB独自のポイントプログラムで、毎月の利用金額すべてを合計してからポイント換算されるのが特徴です。

Oki Dokiポイントは商品と交換したり、Amazonなどの買い物で使うことが可能です。

ANA JCB法人ワイドカード以外のJCBカードでもOki Dokiポイントをマイルに交換することは可能ですが、交換レートは1 Oki Dokiポイントにつき3マイルとなっています。しかしANA JCB法人ワイドカードの場合、1 Oki Dokiポイントを10マイルに交換することができます。つまり100円につき1マイルが貯まるということなのです。

他のクレジットカード、ポイントカードのポイントもマイル交換することはできます。しかし楽天スーパーポイントは2ポイントで1マイルですから200円につき1マイル、Tポイントは500ポイントで250マイルですからやはり200円につき1マイルです。

普段の買い物で貰えるポイントでマイルを貯めたいのなら、最も効率的に貯められるのがANA JCB法人カードになるのです。

航空券を割引価格で購入できる

ANA JCB法人ワイドカードを始めとするANAカード会員になると、ビジネスきっぷというお得な割引運賃を適用してもらうことができます。国内線全路線で利用が可能で、登場当日まで予約変更が可能など、多くのメリットがあるのです。

当日まで変更が可能というのは出張先のトラブルや顧客対応のために変更があった場合にとても役立ちます。

出張時に便利なサービスが多い

ANA JCB法人ワイドカードには出張時に使えるサービスが充実しています。例えばANA国際線エコノミークラスを利用する場合、ビジネスクラス専用カウンターでチェックインが可能です。

忙しい出張時、込み合うエコノミーのカウンターではなくビジネスクラス専用カウンターが利用できるのはかなり便利ではないでしょうか。

空港内にある「ANA FESTA」での買い物も10%引きになりますし、IHG・ANA・ホテルズグループジャパンの宿泊はベストフレキブル料金の5%引き、朝食無料サービスとウエルカムドリンクサービスが付くなど、宿泊での出張にも役立ちます。

ANA JCB法人ワイドカードのデメリット

ANA JCB法人ワイドカードのデメリットは、カード利用可能枠が少ないという点です。ANA JCB法人ワイドカードの利用可能枠は10万円から100万円です。

ANA JCB法人ワイドゴールドカードは倍以上となる50万から250万円となっており、ANA JCB法人ワイドカードの倍額以上です。法人カードとしては少し金額が物足りない、足りない場合もあるのではないでしょうか。

保険が充分ではない

ANA JCB法人ワイドカードのデメリットとしてもうひとつ挙げられるのが、旅行傷害保険が不十分であるということです。

海外旅行傷害保険は最高5,000万円とまずまずの補償額なのですが、国内旅行は付帯していません。ショッピングガード保険も海外は最高100万円ですが、国内は付帯なしです。

出張が海外だけの場合であればよいのですが、国内にも出張が多い場合はANA JCB法人ワイドカードだけでは保険が不十分な場合もあるのです。

ポイントをマイルに替えるのに5,000円かかる

1 Oki Dokiポイントを10マイルに交換することができることをご紹介しましたが、その時に年間で5,000円の手数料がかかります。

ポイントがかなり貯まっている場合はよいのですが、少ないポイントを交換するとなると手数料が負担となるのです。

ANA JCB法人ワイドカードとANA JCB法人一般カードには手数料5,000円が必要ですが、ANA JCB法人ワイドゴールドカードは手数料がかかりません。

マイルへの交換を毎年考えている場合、この手数料も年会費に加えてゴールドカードとの差額を考えておきましょう。

ゴールドカードのサービスは受けられない

ANA JCB法人ワイドカードは一般カードとゴールドカードの真ん中に位置するカードです。ボーナスマイルや一部のサービスはゴールドカードと同じなのですが、ゴールドカード限定のサービスは利用できません。

特に大きいのが空港のラウンジサービスです。飛行機での出張が多い方におすすめのカードであるだけに、空港ラウンジサービスが利用できないのはデメリットです。

法人カード選びとしてANA JCB法人ワイドカードを比較

法人カードを選ぶなら、どのカードが一番メリットがあるのでしょうか?他の法人カードとANA JCB法人ワイドカードを比較して検討していきましょう。

初めてのカード選びとして比較

初めての法人カードとしては、ANA JCB法人ワイドカードは年会費の高さが気になります。

ANA JCB法人ワイドカードの年会費は11,750円で、一般カードではなくゴールドカードと並ぶ額です。同じJCB法人カードの場合、一般カードなら年会費は1,250円です。三井住友forOwnersでも年会費は1,250円となっています。

ゴールドカードであるJCBビジネスプラス法人ゴールドカードでも年会費は10,000円と、ANA JCB法人ワイドカードよりも安いのです。

ゴールドカードの中でも年会費が格安なライフカードゴールドビジネスであれば年会費は2,000円ですから、初めて法人カードを選ぶ場合はより年会費が安いカードを選択肢に入れるのもよいでしょう。

ステータス、年会費等の同レベルカードと比較

ステータス、年会費が同レベルのカードと比較していきましょう。年会費が同レベルなのは、法人カードの中でもゴールドカードになります。例えば同じJCBの法人カードでは、JCBビジネスプラス法人ゴールドカードや三井住友ビジネスゴールドカードforOwnersが年会費10,000円です。

ANA JCB法人ワイドカードと比較すると、サービスや補償面では他のカードの方が充実しています。

例えば空港ラウンジサービスや海外旅行保険の補償額などはJCBビジネスプラス法人ゴールドカードや三井住友ビジネスゴールドカードforOwnersの方が充実しています。

JCBビジネスプラス法人ゴールドカードには航空機遅延保険もあり、比較するとANA JCB法人ワイドカードが見劣りしてしまいます。

他にもグルメ優待サービス、ゴルフエントリーサービスなどゴールドカードならではのサービスがANA JCB法人ワイドカードでは受けられないという点がデメリットとなります。

ANA JCB法人ワイドカードが年会費が同じくらいのカードよりも勝るのは、やはりマイルの貯まりやすさが挙げられます。マイルを貯めたいと考える方はANA JCB法人ワイドカード、その他のサービスやステイタスを求める方は他の年会費10,000円クラスの法人カードがよいでしょう。

ANA JCB法人一般カードと比較

ANA JCB法人ワイドカードとANA JCB法人一般カードと比較していきましょう。ANA JCB法人一般カードの年会費は2,250円とANA JCB法人ワイドカードよりもかなり安くなっています。さらに一般カードは初年度無料ですが、ANA JCB法人ワイドカードは初年度も年会費がかかります。

追加カードの年会費は750円、カード利用可能枠はANA JCB法人ワイドカードと同じです。

大きく違うのが入会ボーナスマイルがANA JCB法人ワイドカードが2,000マイルなのに対して一般カードは1,000マイル、搭乗ボーナスマイルのパーセンテージがANA JCB法人ワイドカードが25%なのに対して一般カードは10%です。

Oki Dokiポイントの交換レートは同じ、ポイント移換に必要な手数料5,000円も同じですから、選ぶポイントは飛行機に乗る回数によります。飛行機によく乗る方であればボーナスマイルのパーセンテージが大きいANA JCB法人ワイドカードを選ぶ方がおすすめです。しかしあまり飛行機は利用せず、普段の買い物でマイルを貯めたい場合は手数料の安い一般カードでもよいのではないでしょうか。

ANA JCB法人ワイドカードの基本情報データ

年会費(カード使用者1名の場合) 11,750円(税別)
年会費(使用者1名ごとに) 750円(税別)
申込対象 法人または個人事業主
カード利用可能枠(総枠) 10万~100万円
旅行傷害保険(死亡・後遺障害の場合) 海外:最高5,000万円
国内:なし
ショッピングガード保険 海外:最高100万円
国内:なし
入会ボーナスマイル 2,000マイル
継続ボーナスマイル 2,000マイル
搭乗ボーナスマイル 区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×25%
Oki Dokiポイント カード利用合計金額1,000円(税込)= Oki Dokiポイント1ポイント
Oki Dokiポイント→マイル移行レート 1 Oki Dokiポイント=10マイル
マイル移行手数料 5,000円(年間/税別)
空港ラウンジサービス なし

まとめ

ANA JCB法人ワイドカードはマイルを効率的に貯めたい、飛行機を使った出張が多い方にはおすすめの法人カードです。

特にメリットとなるのが搭乗ボーナスマイルです。区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×25%のボーナスマイルが貰えるので、飛行機に乗る回数が多い方は特におすすめの法人カードとなります。

交際費や水道光熱費など飛行機に乗る以外のカード使用でもマイルが貯められるという点も大きなメリットです。年間合計金額が1,080,000円の場合、10,800マイルを獲得することができます。

ローシーズンであれば東京・大阪間の交換必要マイル数が片道5,000マイルですから、ローシーズンの東京・大阪往復チケットに交換できるマイル数が貰えるのです。

交換手数料に5,000円がかかるとはいえ、他のカードを利用する場合よりもかなり効率的にマイルを貯めることができます。

飛行機によく乗る職種で法人カードを検討する場合は、ぜひ候補に入れておきたいカードではないでしょうか。

ANA JCB法人ワイドカード公式ページ

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